2023年度岩手競馬年度代表馬はノーブルサターン号!
~各部門表彰馬が決定しました~

 本日2024年1月16日、『2023年度岩手競馬年度代表馬等選考委員会(委員長:株式会社IBC岩手放送 加藤久智氏))』が盛岡競馬場内で行われ、各部門表彰馬と年度代表馬が決定しました。

 栄えある年度代表馬には、桐花賞を2連覇するなど年間を通してレベルの高いレースで成績を残し、活躍を見せたことが評価され、4歳以上最優秀馬に選出されたノーブルサターン号が選ばれました。

 各部門選考結果は以下のとおりです。

年度代表馬および4歳以上最優秀馬/ノーブルサターン

 ●受賞馬の横顔
父 カジノドライヴ 母 クロスマイハート(母父 スペシャルウィーク)
2014年5月8日生 黒鹿毛・牡9歳
生産/新冠・ハシモトフアーム
馬主/吉木伸彦
調教師/板垣吉則(水沢)

●2023シーズンの主な成績
2023シーズン/8戦4勝
第48回シアンモア記念/優勝
第47回桐花賞/優勝

 

2歳最優秀馬/フジユージーン

●受賞馬の横顔
父 ゴールデンバローズ 母 デザイナー(母父 スウィフトカレント)
2021年5月14日生 黒鹿毛・牡2歳
生産/新冠・村上牧場
馬主/(有)富士ファーム
調教師/瀬戸幸一(水沢)

●2023シーズンの主な成績
2023シーズン/5戦5勝
第1回ネクストスター盛岡/優勝
第50回南部駒賞/優勝
第41回ビギナーズカップ/優勝

 

最優秀牝馬・3歳最優秀馬/ミニアチュール

●受賞馬の横顔
父 ラブリーデイ 母 ローマンブリッジ(母父 ブライアンズタイム)
2020年4月1日生 鹿毛・牝3歳
生産/日高・下河辺牧場
馬主/平賀敏男
調教師/佐藤祐司(水沢)

●2023シーズンの主な成績
2023シーズン/9戦6勝
第43回ダイヤモンドカップ/優勝
第31回東北優駿(岩手ダービー)/優勝
第4回OROオータムティアラ/優勝

 

最優秀ターフホース/ゴールドギア

●受賞馬の横顔
父 ロードカナロア 母ギンザボナンザ (母父 ゼンノロブロイ)
2015年3月1日生 黒鹿毛・牡8歳
生産/浦河・三嶋牧場
馬主/有馬博文
調教師/伊藤和忍(水沢)

●2023シーズンの主な成績
2023シーズン/7戦1勝(うち芝戦績:3戦1勝)
第25回かきつばた賞/優勝

 

最優秀短距離馬/キラットダイヤ

●受賞馬の横顔
父 サウスヴィグラス 母 テツナゴオ(母父 ハーツクライ)
2017年3月3日生 栗毛・牝6歳
生産/新ひだか・服部牧場
馬主/小林祐介
調教師/板垣吉則(水沢)

●2023シーズンの主な成績
2023シーズン/4戦3勝
第8回早池峰スーパースプリント/優勝
第13回絆カップ/優勝
第10回ヴィーナススプリント/優勝

※記載内容は2023年12月31日終了時点(岩手競馬所属時)のもの

馬事文化賞/街中に大夫黒号のモニュメントを建立した活動
千厩・大夫黒・馬っこの会 会長 昆野洋子氏

【選考理由】
 同団体は、現在の一関市千厩町で鍛錬され、平安末期に活躍した大夫黒号の歴史を研究し、後世に残す取り組みを活発に行っています。
 千厩町では過去「大夫黒顕彰会」により町内に顕彰碑が建立されるなど、馬事文化の伝承に努めてきました。しかし、「大夫黒顕彰会」は会員の高齢化等で消滅したため、新たに昆野洋子会長のもと、「千厩・大夫黒・馬っこの会」が活動を引き継ぐこととなりました。
 2021年以降は、「大夫黒の足跡をたどる観光リーフレット」や「着ぐるみマスコット」の製作により、より若い世代にも興味を持ってもらうべく取り組み、さらに、大夫黒の墓がある四国・高松を訪問し、現地の方々と交流した成果を地元で発表するなどの活発な活動を行ってきました。
 そして2022年には大夫黒の等身大モニュメントの製作に着手し、広く一般から協力金を募り、500万円余りの費用を調達し、2023年3月に千厩町の商店街の一角に太夫黒のモニュメントを建立しました。
 一過性のものではなく、大夫黒号の歴史を研究し、後世に残す活動に取り組み、地域文化の保護、継承活動の象徴としてのモニュメント建立は、馬事文化賞に相応しい事例として、その功績を大きく評価するものです。

※大夫黒号とは、平安末期に「源平合戦」で活躍した名馬です。源義経と共に「一の谷の戦い」で活躍するなど、日本史の中で最も有名な駿馬ともいわれています。千厩で鍛えられ、平泉を治めた藤原秀衡から義経に贈られ、最後は四国に渡り、現在は高松市の墓で眠っています。

馬事文化賞/・三陸駒舎のホースセラピー活動等の取り組み
一般社団法人三陸駒舎 共同設立者・理事 黍原豊氏

【選考理由】
 2015年4月設立の一般社団法人・三陸駒舎は、釜石の古民家=南部曲り家を拠点にホースセラピー活動に積極的に取り組んでおり、2017年末からは障害児を対象とした児童発達支援・放課後デイサービスを開始し、地域福祉にも貢献しています。
 黍原代表は岩手大学農学部卒業後、葛巻町の森と風の学校、岩手県立児童館=いわて子どもの森などを舞台に子どもの居場所づくり、子ども支援の育成研究などを行ってきました。2013年からは釜石を拠点に、釜援隊として復興まちづくりに関わり地域固有の文化再生と継続的な子ども支援の必要性を感じ、三陸駒舎を設立、年度ごとの収支報告などを公表し、持続可能な運営を行っています。
 東日本大震災の被災地で立ち上げた取り組みは満10年を迎え、確実に地域に浸透してきている実績を評価するものです。