重賞 マーキュリーカップJpnIII結果/優勝はバーデンヴァイラー号

(写真/バーデンヴァイラー号)

勝利騎手コメント/福永祐一騎手

 よく勝ち切ってくれました。栗東で2週続けて跨りましたが、減っていた体重も戻ってコンディションも良かったと思います。今まで連勝してきた時は逃げか2番手でしたが、今日は先に行きたい馬が揃っていましたからね。今後のことも考えて砂を被らせる戦法を採りました。
 レースはイメージ通りでしたが、テリオスベルのリードが大きかったので早めに動きましたが、しぶとく粘っていた。最後まで分からなかったが、大きい白星だったと思います。今回の内容に関していうことなし。上手に競馬をしてくれました。まだまだ良くなる余地がありますから、これからも楽しみです。

勝利調教師コメント/斉藤崇史調教師

 前回(アンタレスステークス)大敗しましたが、馬体重が減っていましたから立て直すことを重点に置きました。使うレースも決めていませんでしたが、状態が戻ってきた時にちょうど良かったのがマーキュリーカップでした。地方ダートを使うのはお姉さん(マルシュロレーヌ)も活躍していましたから、躊躇はありませんでした。
 道中は1コーナーで内に入り、向こう正面では外から被せられて(バーデンヴァイラーに)苦手なシチュエーションがありましたが、克服してくれました。ブリーダーズカップ・ディスタフ(デルマー競馬場)を勝った偉大な姉に少しでも近づけたかな、と思います。次走については勝ったばかりなので白紙です。馬とオーナーさんと相談の上、ゆっくり決めたいと思っています。

 

 

■2着テリオスベル/江田照男騎手
いつもは砂を被ると競馬になりませんが、今日は砂を被っても進んで行きました。馬の成長や慣れを感じています。盛岡コースも全然問題ありませんでした。

■3着ヴァケーション/村上忍騎手
今日は馬の気合乗りもよく、いい状態で厩舎が送り出してくれたことを感じました。1枠だったので、内々を追走し、脚をためられればと思っていました。前2頭には離されましたが、よく頑張ってくれたと思います。

■4着ケイアイパープル/山本政聡騎手
馬の能力が高いと感じており、今日は積極的な競馬をしようと思っていました。道中、まくられたときに反応しきれませんでした。そこで後手を踏んだことにより、その後は気分よく進めさせることができませんでした。

■5着ギガキング/和田譲治騎手
スタートで狭くなり、位置取りが思ったよりも後ろになりました。道中の感じはよかったのですが、向正面でまた狭くなりブレーキがかかりました。3~4コーナーからは、自らハミを取って上がり、直線もしっかり伸びました。盛岡は相性が良いので、一発を狙っていましたが・・・。