重賞 ダービーグランプリ結果/優勝はギガキング号

(写真/ギガキング号)

勝利騎手コメント/和田讓治騎手

 以前は砂をかぶるのを嫌がる所があったのですがここ最近はそれも慣れてきていたので、先行力を活かして、前で競馬しようと考えていました。スタートが良くてすんなり前に付けることもできましたし、ペースが速くても特に苦にはならなかったですね。
 最後は一度前に出られたのですけども、勝負根性がある馬で、今日もそれを見せて差し返してくれました。
 南関東のクラシック路線ではなかなか良い結果を残せなかったんですが、ここに来てこれだけ良い競馬をしてくれた。強い馬ですよ。これまで勝てなかった馬にまとめて借りを返せましたし、今日のこの強い競馬で、地方の3歳馬の頂点に立ったと言っても良いのではないでしょうか。古馬との戦いになってもこの勝負根性を武器に活躍してくれると思います。
 今日はギガキング号が頑張ってくれました。これからも一緒に戦っていきますので応援よろしくお願いします。

勝利調教師コメント/稲益貴弘調教師

 戸塚記念を見ていて、自分はこの馬は川崎コースはあまり得意ではないと思っていて、それで5着に頑張ってくれましたし、2歳の時に盛岡で南部駒賞を勝っていてコースのアドバンテージもあると考えてここに挑むことにしました。
 作戦は鞍上に任せると、東京湾カップのように強気に戦ってくれれば良い、集中して走ってくれさえすればこの世代の中でもトップクラスの力はあるはずだと、そう伝えていました。最後の直線は、あまり覚えてないです。大きな声を出して周りに迷惑をかけてしまったかもしれません(笑)。馬が最後まで頑張ってくれました。馬と厩務員と騎手に感謝の気持ちでいっぱいです。
 まだ気性が幼くて気ムラな所があるのですが、そういう部分が解消してくれれば古馬に入ってもいい競馬ができると思います。もっともっと強くなっていってほしいですね。
 この後は一息入れる予定で次戦は未定。ゆっくり休ませながらそのあとの事を考えたいと思います。

2~5着の各騎手コメント

■2着ジョエル/張田昂騎手
「内が空いてたら勝てていたと思います。位置取りも悪くなかったし、展開ひとつですかね。悔しいレースになりました。もうちょっと上手く乗りたかったです」

■3着セイカメテオポリス/矢野貴之騎手
「思った通りの展開で、この馬なりには走っていると思いますけど、勝った馬も2着の馬も同じくらいハマっちゃったなという感じです。それでも、ようやく常識にかかってきて、今後がさらに楽しみです」

■4着ラッキードリーム/石川倭騎手
「ポジションは少し後ろにはなってしまいました。それでも前が流れていたので、終いに脚が使えたんですけれど、最後の坂で止まってしまった。4コーナーまでは勝ちパターンだったんですけれど、最後はちょっと差が出てしまったかなと思います」

■5着キャッスルトップ/仲野光馬騎手
「一応自分の走りはしたんですけどね。これからの課題も見えてくる内容でした。潜在能力だけではこれからは厳しくなってくると思うので、その辺を克服していけるように精進していきたいです」