競馬場の四季

■水沢競馬場の春

 例年、岩手競馬は水沢競馬場の開催からスタートします。4月上旬の開幕時こそまだ冬の名残がありますが、4月も下旬の頃になると水沢競馬場にもいよいよ春の気配が濃厚に。
 この時期一番の見どころはやはりなんといっても、競馬場を取り囲むように咲き乱れる桜でしょう。とりわけ向こう正面の桜並木は、地元の人でも訪れて驚くくらいの見事なもの。競馬開催週には一般公開もされていますので、皆様ぜひ一度、桜並木をご覧になってみてください。
 

■桜満開の水沢競馬場

 満開の桜並木を背景にしたレースの模様です。
 

■水沢競馬場の夏

 以前は8月の真夏のさかりに開催された事もありますが、近年の水沢競馬は6月下旬から7月の初夏と8月下旬の残暑の季節の開催です。なので、いかにも夏らしい景色はなかなか見る事ができないかもしれません。でも6月の新緑の頃も木々の緑がみずみずしくて綺麗ですよ。
 

 8月上旬には競馬場を使っての花火大会も行われます。夏、競馬開催がない時の水沢競馬場も多くのお客様で賑わいます。
 

■水沢競馬場の冬

 北国で行われる他地区の競馬開催が終わった12月中旬以降、水沢競馬は“日本最北端の平地競馬”となります。
 しばしば雪景色の中で行われる事になるこの時期の競馬は非常にハードでタフですが、雪の中でも繰り広げられる熱戦にご声援を送っていただければ幸いです。
 

■景色も雄大です/早池峰山の展望

 スタンドの少し高いところに上がってみると、水沢競馬場が東北の大自然に囲まれたところにあるという事が分かって頂けると思います。
 北を見れば早池峰山、西を見れば焼石岳や栗駒山、南を見れば義経伝説に縁ある束稲山、東を見れば宮沢賢治が愛した種山ヶ原などの有名な山々の展望が開けています。
 冬、競馬場を出る頃には、北西の方角に夏油スキー場のナイターの灯りも。これもまた冬の風物詩ですね。
 

■岩手山も見えますよ
 ここでとっておきのお話。水沢競馬場から、なんと岩手山が見えるんですよ。
写真のようにはっきり分かる日はなかなかありませんが、空気の澄んだ日ならかなりの確率で見えるのです。岩手山に雪がある時期なら見つけやすいと思いますので、皆さんもぜひ岩手山を探してみてください。
 

■宝(トレジャー)神社

 2008年4月、水沢競馬場に新名所が誕生しました。その名も「宝(トレジャー)神社」。この鳥居を形だけと思う無かれ。奥州市内にある駒形神社の御祓いも受けた本格的なもの。
 
 馬券必勝祈願のみならず、家内安全・商売繁盛・受験合格・恋愛成就。きっと御利益があるでしょう。水沢競馬場においでの際はぜひお立ち寄りください。

■メイセイオペラ記念碑

 その宝神社の隣に設置されているのが『メイセイオペラ記念碑』です。
 2016年、韓国で世を去ったメイセイオペラの偉業を称えるためのこの碑は、全国のファンの皆さんの寄付・募金などによって2017年に建てられました。