重賞 白嶺賞結果/優勝はゴールデンヒーラー号

(写真/ゴールデンヒーラー

勝利騎手コメント/山本聡哉騎手

 逃げた馬から離れた位置でちょっとやりにくいといえばやりにくかったんですけども、自分のペースを崩さず、前を追いかけすぎないよう、前の馬は交わせると信じてじっとしていました。後ろの馬もどれが伸びてくるのが分からないですから気配を感じながら仕掛けましたね。逃げ馬を交わしたときには凄く良い脚で、でも最後の最後でちょっと止まるようなところがあるので気は抜けませんでした。
 この馬には2歳の頃からずっと乗せていただいていたのですがしばらく勝たせてあげる事ができなかったので、ここでしっかり勝たせたいというのが自分の目標だったので、プレッシャーもありましたけど、勝てて凄く嬉しかったですね。ゴールデンヒーラーの今日の走りは100点です。

勝利調教師コメント/佐藤祐司調教師

 強い競馬でしたね。厳しい展開だったと思いますし、ちょっとヒヤッとするところもありましたけども、勝負所からは強い競馬だなと思って見ていました。
 この馬を2歳時から手がけてきて、春に走るタイプ、ハードなトレーニングにも耐えてくれる馬だと。調整過程では大丈夫だなと感じていました。ひとつ年を取ったことで本来の競馬ができるかどうかは心配でしたけれど、終わってみればもの凄く強い競馬でした。
 昨年まではチャンピオンディスタンスというものにこだわってきたのですが、今年の2月に下河辺牧場さんにうかがった際に今年いっぱいで繁殖に、というお話をいただきまして。無事に牧場に返す、それまでにひとつでも良い結果を残したい。だったら長い距離にこだわる事もないだろうというのが短距離に進む理由でもあります。水沢では1400mの重賞を、盛岡はスムーズに動けるので盛岡ならマイルまで。そんな路線で進むつもりです。なので次戦は、昨年同様になる栗駒賞の予定です。