2018シーズン 岩手競馬年度代表馬はチャイヤプーン号!

 本日2019年2月7日、「2018年度岩手競馬年度代表馬等選考委員会(委員長:株式会社IBC岩手放送加藤久智氏)」が盛岡競馬場内で行われ、各部門表彰馬と年度代表馬が決定しました。
 栄えある年度代表馬には、岩手ダービーダイヤモンドカップとダービーグランプリの二冠を制し、3歳最優秀馬に選出されたチャイヤプーン号が選ばれました。

 各部門選考結果は以下のとおりです。

 

■年度代表馬および3歳最優秀馬/チャイヤプーン

●受賞馬の横顔
父 フェデラリスト 母サイレントエクセル(母父ウイングアロー)
2015年5月20日生 鹿毛・牡3歳
生産/新ひだか・原ファーム
馬主/大久保和夫 調教師/千葉幸喜(水沢)
●2018シーズン主な優勝レース
第31回ダービーグランプリM1(水沢ダ2000m)
第38回ダイヤモンドカップM1(水沢ダ2000m)
第31回やまびこ賞M3(盛岡ダ1800m)

【選考理由】3歳クラシック路線を歩み、岩手ダービーダイヤモンドカップ(M1)を制し、地方全国交流重賞のダービーグランプリ(M1)を岩手所属馬として6年ぶりに制覇したことが高く評価されました。
 委員による投票の結果、短距離のラブバレット・4歳以上のエンパイアペガサスを抑え、最多得票を集めて年度代表馬に選定されました。

 

■2歳最優秀馬/該当馬無し

【理由】根幹レースである南部駒賞と年明けの金杯が行われなかった為、各馬の力量比較が難しく最優秀馬1頭を選ぶには至りませんでした。

■4歳以上最優秀馬/エンパイアペガサス

●受賞馬の横顔
父 エンパイアメーカー 母 ステージトリック(母父Distorted Humor)
2013年4月22日生 鹿毛・牡5歳
生産/新冠・佐藤牧場
馬主/佐藤信廣 調教師/佐藤祐司(水沢)
●2018シーズン主な優勝レース
第46回一条記念みちのく大賞典M1(水沢ダ2000m)
第26回青藍賞M2(水沢ダ1600m)
第41回北上川大賞典M2(水沢ダ2500m)

【選考理由】岩手競馬伝統の重賞・一條記念みちのく大賞典(M1)を2連覇し、マイル重賞青藍賞(M2)、岩手最長距離の重賞・北上川大賞典(M2)も制覇するなど、古馬の中・長距離王道路線を歩み、活躍したことが評価されました。

 

■最優秀ターフホース/サンエイゴールド

●受賞馬の横顔
父 ステイゴールド 母 ノーチェリンダ(母父Barkerville)
2013年3月29日生 黒鹿毛・牡5歳
生産/新冠・ビッグレッドファーム
馬主/鈴木雅俊 調教師/瀬戸幸一(水沢)
●2018シーズン主な優勝レース
第40回せきれい賞M2(盛岡芝2400m)
準 かきつばた賞(盛岡芝2400m)

【選考理由】せきれい賞(M2)を2連覇し、岩手県知事杯OROカップ(M1)においても2着に好走。準重賞であるかきつばた賞も制するなど、芝の中長距離路線で活躍したことが評価されました。

 

■最優秀牝馬/ナムラバイオレット

●受賞馬の横顔
父 チーフベアハート 母 ナムラテンニュ(母父キンググローリアス)
2013年3月30日生 栗毛・牝5歳
生産/日高・いとう牧場
馬主/川村初美 調教師/千葉幸喜(水沢)
●2018シーズン主な優勝レース
第3回早池峰スーパースプリントM2(盛岡ダ1000m)
【選考理由】牡牝混合重賞の早池峰スーパースプリント(M2)で牡馬を相手に豪快な直線一気を決めて勝利したこと、岩鷲賞(M2)で3着に好走したことなど、牡馬に混ざり活躍したことが評価されました。

 

■最優秀短距離馬/ラブバレット

●受賞馬の横顔
父 ノボジャック 母 リバイバルガール(母父バブルガムフェロー)
2011年4月25日生 鹿毛・牡7歳
生産/浦河・津島優治
馬主/内山一郎 調教師/菅原 勲(水沢)
●2018シーズン主な優勝レース
第30回栗駒賞M3(水沢ダ1400m)
第13回道営スプリント(門別ダ1200m)

【選考理由】岩手の短距離重賞である栗駒賞(M3)を優勝、ダートグレード競走である北海道スプリントカップ(JpnⅢ)で2着、クラスターカップ(JpnⅢ)で3着、他地区重賞の道営スプリントで優勝と、ダート短距離路線で全国区の活躍をしたことが評価されました。

 

■特別表彰/該当馬無し

 

■馬事文化賞/室根神社祭「マツリバ行事」荒馬保存会

【選考理由】室根神社大祭は、718年に紀州熊野神社から御神霊を勧進して以来、続いてきた祭りで、その最大の見どころといわれる「荒馬先陣」も世襲により連綿と続けられてきました。近年陣の減少や高齢化などにより世襲での継続が難しくなり、2002年には「荒馬先陣」が中止となりました。
 この事態を受け、村や地域の有志が協力し、2005年に「室根神社祭「マツリバ行事」荒馬保存会を結成し、伝統を引き継ぐことになり、2018年10月に行われた1300年大祭でも無事に役を務めました。
 伝統の継承に努められている活動は、馬事文化の発展、継承に大きく寄与するものであり、馬事文化賞にふさわしい活動として、大祭1300年という大きな節目の年に保存会の活動を顕彰するため馬事文化賞を贈るものです。