帝王賞が行われました
6月29日、大井競馬場で『帝王賞jpnI』が行われました。
帝王賞は、かしわ記念ほどではありませんが南部杯の重要な前哨戦のひとつです。それは昨年の南部杯をコパノリッキーが、帝王賞優勝から南部杯に直行して制していることでも分かります。
過去10回の南部杯では2005年ユートピア(帝王賞4着)、2007年ブルーコンコルド(同2着)、2012年エスポワールシチー(同2着)、そして2016年コパノリッキー(同優勝)と4頭が帝王賞に参戦後に南部杯に進んで優勝しています。また2013年の南部杯2着ホッコータルマエは帝王賞優勝からの参戦でした。
さて今年の帝王賞。出走馬16頭中JRA代表7頭・地方代表9頭という内わけだったのですが、勝ったケイティブレイブから7着までJRA勢が上位独占という形で終わりました。
■帝王賞優勝 ケイティブレイブ
優勝したケイティブレイブは後方からの競馬を強いられたのですが、それが直線で他の馬を並ぶ間もなく交わし去るという末脚発揮につながりました。グレードレースのタイトル自体は帝王賞までに4つ獲得しておりこの帝王賞が待望のGIにも。
以下、2着はクリソライト、3着はアウォーディー、4着サウンドトゥルー、5着アポロケンタッキーの順。
勝ったケイティブレイブの今後ですが、目野調教師によれば目標をJBCに置きつつ長めの距離のレースを選択していきたい・・・とのことですので、南部杯出走の可能性は現時点では低いでしょう。
■目野調教師は来年定年。「その前に大きなタイトルを獲らせてやれてよかった」
ただ、中距離の出走が多くマイルの経験は少ないとはいえ、フェブラリーSで0.5秒差6着、3歳時のヒヤシンスSでも0.4秒差4着などがあり、勝ってこそいないもののマイル、それも東京のダートマイルとの相性が悪いようには見えません。であれば盛岡ダートマイルの南部杯でも・・・と思います。もし南部杯に出走してくるなら警戒すべき存在になるでしょう。
2着以下の馬も中長距離メインで使われている馬が多く、現時点では日本テレビ盃に向かう馬が多い模様です。今回の出走馬の中では7着ゴールドドリームが南部杯を選択しそう。こちらは今年のフェブラリーSの勝ち馬ですし、南部杯ならば2000mの帝王賞とは違った結果も期待できるでしょう。
投稿者 よこてん/横川典視