Road to 南部杯30th記念コラム~シアンモア記念と南部杯

シアンモア記念と南部杯

 5月7日に行われた『第42回シアンモア記念』はユッコ号が優勝しました。このレースでは史上3頭目の牝馬による勝利(第2回カネマリモ、第38回トウホクビジン、第42回ユッコ)になりましたが、前回の牝馬優勝馬トウホクビジンは笠松代表の遠征馬でしたので、“岩手所属の牝馬”で言えばカネマリモ以来40年ぶりという事になります。

 シアンモア記念はもともとみちのく大賞典へのステップになる重要なレースであり、また近年は地方交流競走として行われている事もあって牡馬の一線級が多数登場してきます。そのため牝馬の出走自体が「0」な場合も珍しくありません。

 今年を含めた過去10回のシアンモア記念(2007年から2017年。2011年は震災による開催日程変更のため実施されず)で牝馬の出走はのべ15頭。うち掲示板圏内に入ったのは6頭なのですから牝馬の活躍は貴重。そのうえ優勝までしたユッコの走りは非常に貴重なものだったという事ができるでしょう。

 ちなみに今回のユッコは単勝6番人気で優勝し馬番3連単が13万円を超える波乱を巻き起こしましたが、前回の牝馬優勝馬トウホクビジンも6番人気からの勝利で馬番3連単も16万円を超える波乱になっていました。近年の2頭の牝馬優勝馬がどちらも6番人気で優勝しているのは偶然の一致としてもなかなか面白いです。

 さて、ではシアンモア記念優勝馬によるその年の南部杯の成績はどうだったのでしょうか?同じく2007年以降の優勝馬について見てみましょう。

2016年/ナムラタイタン  ・・・出走せず
2015年/ライズライン   ・・・出走せず
2014年/ナムラタイタン  ・・・6着
2013年/トウホクビジン  ・・・9着
2012年/リュウノボーイ  ・・・出走せず
2010年/キングスゾーン  ・・・出走せず
2009年/リュウノキングダム・・・出走せず
2008年/ノムラリューオー ・・・出走せず
2007年/ニューベリー   ・・・出走せず

 ふむ。そもそも出走していない例がほとんどですね・・・。

 過去には例えばメイセイオペラ(98年シアンモア記念優勝→98年南部杯優勝)やトーホウエンペラー(01年シアンモア記念優勝→01年南部杯2着)、トーヨーリンカーン(02年シアンモア記念優勝→02年南部杯5着)とシアンモア記念と南部杯双方を好走した馬たちがいました。グレードレース化前ならトウケイニセイ(94年シアンモア記念優勝→94年南部杯優勝、95年シアンモア記念優勝→95年南部杯3着)もそうですね。それからすると近年の傾向では、かつてのほどの関連が無くなってきていると言わざるを得ないかもしれません。

 ただ、近年に限らず昔から、シアンモア記念を制した馬はその後も重賞タイトルを手にしている事が多いのは確かです。先にも触れたように地方交流競走として行われるだけにメンバーのレベルも高いわけで、それを制することができる馬の能力も当然に高い。その意味でユッコ号の今後の活躍への期待も大きくなりますね。

★ユッコ(6番人気1着)

 

★プリムラブルガリス(2番人気2着)

 

★ライズライン(3番人気7着)

 

★アントニオピサ(4番人気5着)

★イーグルカザン(1番人気4着)

投稿者 よこてん/横川典視


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