Road to 南部杯30th記念コラム~かしわ記念が行われました

かしわ記念が行われました

 5月5日、船橋競馬場でダートグレードレース『第29回かしわ記念JpnI』が行われました。

 かしわ記念はシーズン中に3レース設定されている古馬マイルGI競走のひとつで、シーズン中盤のマイル路線の締めくくり的存在になっています。

 近年は南部杯との関連も深いレースになっており、

☆2016年 コパノリッキー  ・・・かしわ記念1着
☆2015年 ベストウォーリア ・・・かしわ記念2着
☆2013年 エスポワールシチー・・・かしわ記念2着
☆2012年 エスポワールシチー・・・かしわ記念1着
☆2009年 エスポワールシチー・・・かしわ記念1着
☆2008年 ブルーコンコルド ・・・かしわ記念2着
☆2007年 ブルーコンコルド ・・・かしわ記念1着
☆2006年 ブルーコンコルド ・・・かしわ記念2着

 と過去10回の南部杯優勝馬のうち8回がその年のかしわ記念で1着もしくは2着になっていた馬でした。

 かつての有力馬は夏後半~秋口のステップレース、例えばエルムSや日本テレビ盃から南部杯に転戦してくるパターンが主流でしたが、近年はもっと前の、帝王賞やかしわ記念から直接転戦してくるパターンが一般的に。特にブルーコンコルドやエスポワールシチーがかしわ記念から南部杯に直行というローテーションを好んで採っていましたね。

 また、2014年(優勝ベストウォーリア)の年も3着アドマイヤロイヤルがかしわ記念5着。2010年(優勝オーロマイスター)の際も2着エスポワールシチーがその年のかしわ記念で優勝していました。
 そして2015年のかしわ記念優勝馬ワンダーアキュートは南部杯で3着、2013年のかしわ記念優勝馬ホッコータルマエは南部杯で2着。2014年、2008年、2006年はかしわ記念優勝馬が南部杯に出走していませんから、『かしわ記念優勝馬が南部杯に出走した場合は全て3着以内』という事もできるでしょう。

 では今年のかしわ記念はどういう結果になりましたか・・・?

 ■1番人気はベストウォーリアでした


 ■2番人気はコパノリッキー


 ■3番人気モーニン


 ■4番人気ブラゾンドゥリス


 ■5番人気インカンテーション

 10頭立ての戦い、6頭がJRA馬、4頭が地方所属馬という構図でしたが、単勝人気の上位6番人気までをJRA勢が占め地方勢はそれ以下、それもJRA勢の上位5頭が単勝オッズ一桁台でせめぎ合っていたのに対し地方勢は4頭ともが単勝100倍以上。単勝オッズの上では非常にくっきりと分かれた形になっていました。

 レースは、最内の1番枠だったコパノリッキーが出遅れて中団に控える形になり、かわってモーニンがハナを奪ってスタート。

 やや予想と異なる幕開けにスタンドのファンからもどよめきの声が挙がっていたのですが、それがさらに大きくなったのが向こう正面後半。コパノリッキーが外に持ち出してマクり始めた時でした。
 それまでは中団、JRA勢6頭の中では6番手だったコパノリッキー。しかし、3コーナーにかかって流れが速くなり始めたにも関わらずスーッと外から押し上げてくる手応えはビジョン越しにも抜群に見えます。
 ほぼ一団で直線に向いた馬群、そこからあっという間に抜け出してなお突き放すコパノリッキー。最終的な2着馬との差は2馬身でしたが、これはゴール前のわずか100mほどの間に創り出した差。それを思えばこの差であってもコパノリッキーの圧勝と言っていい結果だったのではないでしょうか。

■武豊騎手のレース後コメント
「1番枠だったのでいろんなケースを想定してゲートに入ったんですけど、スタートが悪かったので先行する選択肢は無かったですね。道中良い感じで走ってくれてましたし、最後の直線の感じも良く、久々にこの馬らしい走りができたかと。
 この馬は未だに分からないところが多いんですが走った時は強いですね。昨年もこのレースから復調したので今年もそうなれば良いなと思っています」

■村山明調教師のレース後コメント
「レースでどう乗るかは武騎手に任せていた。勝った2年前の再現になればと思っていました。4コーナーの手応えがテレビでは分からなかったものですから、4コーナーで前にとりついた所からはただもうガンバレという感じでしたね。
 次は帝王賞に行くか南部杯に行くかの選択になると思いますが、馬の体調を見て考えていきたい。
 連敗していたのでなかなかこの馬の良いところを見ていただけなかったのですが、今日はジョッキーの助けもあって本当にうまくいきました。また応援よろしくお願いします」

※いずれも共同インタビューより

 村山調教師からは「この後は帝王賞か南部杯へ」という言葉がありました。コパノリッキーは2014年はかしわ記念優勝→帝王賞2着→盛岡JBCクラシック優勝、2016年はかしわ記念優勝→帝王賞優勝→南部杯優勝というローテーションを採っていました。それと同様に帝王賞と南部杯の両方に出走するのか、それとも帝王賞後に別ルートに進むのか、あるいは南部杯に直行するのか?その辺は今後の状況次第でしょうが、なにせ昨年の南部杯優勝馬であり盛岡ではGIを2戦2勝という好相性を誇る馬でもあります。今年も南部杯に出走するなら、コパノリッキーは当然最有力視される存在になるでしょう。

 

投稿者 よこてん/横川典視


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