Road to 南部杯30th記念コラム~2017シーズンの盛岡競馬開幕

2017シーズンの盛岡競馬開幕

 今週29日(土)から戦いの舞台は、桜満開の水沢競馬から新緑の盛岡競馬に替わった。

 水沢が1周1200m右回り平坦コースに対し、盛岡は1周1600m左回り。加えて直線にバンケット(上り坂)があり、まさに真逆のコース。これが岩手競馬のおもしろさの一つだと言えるだろう。

 しかも内に地方競馬では唯一の芝コース(1周1400m)があり、バリエーションに富んだレース番組を楽しめる。

 芝のこけら落としは13日(土)を予定している。今のところ芝は生育途上だが、レース当日までには青々と生えそろうはず。芝コースが変わっていく過程を観るのも一興かもしれない。

 今年は岩手の看板レース「マイルチャンピオンシップ南部杯」が30回目を迎える。創設時(1988年)は北日本(北関東以北)限定だったが、1995年にJRA、全国の地方競馬に門戸を開放。名称もマイルチャンピオンシップ南部杯に改め、OROパーク(盛岡競馬場)開設とともに水沢から盛岡へ移行。翌年にはダートGⅠ(現JpnⅠ)に格付けされ、現在に至っている。

 舞台となる盛岡ダート1600mも自慢のコース。スタート地点は向正面から引き込み線最奥。本コースとの合流点にわずかなカーブがあるが、ほぼ直線900m。3、4コーナーを回ってホームストレッチに入り、さらに直線の攻防には上り坂。ワンターンで決着する1600mは真の実力が試されると評価を受けている。

 盛岡自慢はコースだけではない。改めて入場口から紹介してみたい。

 まず正門手前の両脇に世界各国から公募した彫刻が迎えてくれ、入場後の左側にも彫刻がずらり。これらは1996年のJRA馬事文化賞に選ばれた。

 また入場すると正面にA・ブールデルの巨大な馬像があり、背後のスタンドが羽根のように見える。そう、天馬=ペガサスをイメージして作られた。

 右手側にはジャンボ焼き鳥などで有名な屋台村、続いてパドック。そしてアメリカの主要競馬場を範にしたコースへと向かう。

 ここでチェックしてほしいのが周辺風景。右方向には緑と白を基調にしたきゅう舎地区があるだけで、あとはすべて山。民家の類(たぐい)は一切なく、完全に非日常空間。

 自然に囲まれて四季の変化も味わえるのがOROパーク。競馬観戦はもちろんのこと、競馬場探索もおもしろいはずですよ。

投稿者 松尾康司


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