今週の注目レース−第12回水沢競馬後半のポイント 取材・文/テシオ編集部

 12月30日(木) (特)かまくら賞 C1・水沢ダ1400m

 12月31日(金) (重)桐花賞 OP・ファン投票・水沢ダ2000m


12月30日(木) 9R 
特別 かまくら賞 /C1・水沢ダ1400m ハンデ 
 31日のメイン・桐花賞もなかなかの好メンバーになりましたが、このかまくら賞もまた非常に素晴らしいメンバーが集まりました。これだけの面々が激突してくれて嬉しいようなもったいないような、実に複雑な気分。C級の特別戦では“連勝馬対決”“好調馬対決”がしばしば起こりましたが、ここまで目移りするメンバーというのは、ちょっとなかったように思えます。

 その中で敢えて絞るならこの3頭という事になるでしょうか。転入後6連勝中・ゲーリークイン。同じくここまで6連勝中のニシノサンダー。そして10戦連続連対中のバトルドミナ。
 まずゲイリークインはとにかくその強さが際だっている馬。6連勝のほとんどはワンサイドの圧勝で、前走のように2着馬に詰め寄られた時でも3着以下は大きく引き離されています。それでいてまだ余力すら感じさせ、C1に昇級したばかりなのにもはや強豪の一頭に数えられているほどです。


ゲイリークイン(12月18日 10R優勝時)
 ニシノサンダーはここまで6連勝、岩手では11戦7勝2着2回。3着を外したのは一度だけ、その敗戦をきっかけにむしろ以前より強さを増し、あっという間にC2を突破して現級にやってきました。
 バトルドミナは岩手11戦で3着以下なし。冬の水沢では2着が先行していますが、逆にどんな相手にも崩れないレース巧者ぶりが際だってきました。
 3頭いずれもC2からC1に上がってほどなく現級でも強豪と見なされるようになり、実力のほどは自他共に認めるもの。加えて意外に直接対決が少なく、一度だけニシノサンダーとバトルドミナが戦って前者が勝っていますが、これだけで勝負付けが済んだとはとても言えません。この3頭のどれか1頭だけがここに出ていたなら、普通に上から下まで◎が並ぶでしょう。そんな馬の決戦は注目といわざるを得ません。

 他にも短距離後者サダチカガーベラ、特別勝ちでさらに意気軒昂ケージーカツタロウ、人気薄であっと言わせたリュウノパンサーやシンメイガルダン、マツリダマンマ・・・。ここはあまりにも役者が豊富。正直、どの馬が勝っても全く不思議ではない感じで、本当に悩まされますね。



出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 牡馬56kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着賞金額獲得毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「かまくら」・・・秋田県横手地方での小正月の行事。子供達が雪で室を作り、水神を祭り、15日の朝、その前で火を焚いて烏追いの歌を歌う。


12月31日(金) 9R 農林水産大臣賞典/社台SS協賛ハーツクライ賞
重賞 第36回 桐花賞 /OP・ファン投票・水沢ダ2000m 別定
 2010年を締めくくるグランプリ・桐花賞。今年も12頭の精鋭が頂点を目指して競います。
 出走12頭中、重賞勝ち馬が4、オープン級特別の勝ち馬は2。重特入着経験という事ならほぼ全馬と粒が揃い、かつ3歳馬から大ベテランの古馬まで世代の幅も広い。「2010年の総決算」と銘打つにふさわしい好メンバーになりました。

 さあ、王者の栄冠はどの馬の頭上に輝く事になるのか?なんといっても最大の注目は3歳の雄・ロックハンドスターでしょう。3歳ダート三冠を制して全国にその名を知らしめ、そしてファン投票でも堂々の1位に推されての登場はいかにも「スター誕生」の予感を感じさせるもの。
 かつては3歳馬にとって高い壁とみなされていた桐花賞ですが、グレートホープやメイセイオペラを引くまでもなくここ10年で3歳馬が3度優勝。そればかりでなく、昨年のマヨノエンゼル、一昨年のピンクゴールドらのように世代トップクラスの3歳馬が優勝争いする事も珍しくなく、今はグランプリ桐花賞といえど決して3歳馬に手が届かないものではありません。ロックハンドスターに、ぜひ新しい時代の幕開けを告げてほしいもの。


ロックハンドスター(11月22日 ダービーGP優勝時)
 対するライバルは?もちろんこちらも役者は豊富です。北上川大賞典を勝って一躍主役候補に躍り出たメイホウホップ、ロックハンドスターを現に破った経験を持つサクラマジェスティあたりが現状最も目につくライバルでしょうが、そのメイホウホップを破って意気あがるコアレスレーサー、白嶺賞2着で復活ムードのマヨノエンゼル、昨年の活躍が記憶に新しいリュウノキングダムらも軽視し得えません。

 図式は3歳対古馬なのか?いや、“ロックハンドスター対古馬の包囲網”というには、それにはあまりにも個性的な馬ばかり。誰かが隙を見せれば即座に他の誰かがそれを突く・・・。共に誰かをマークしていると思ったら次の瞬間出し抜かれる・・・。そんな気を抜けない戦いになりそうです。

 ただひとつ言えるのは、このレースの勝者は「岩手最強」を名乗るにふさわしいと、掛け値無しにそう言う事ができるメンバーになった。その点は間違いないでしょう。
 さあ、2011年の新たな朝を迎えた時、『岩手最強』の称号を手にしているのは、この12頭の中のいったい誰なのでしょうか・・・?

06年
オウシュウクラウン


07年
テンショウボス


08年
カネショウエリート


09年
ゴールドマイン



出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 4歳以上57kg、3歳56kg、牝馬2s減
優先出走権
レース名の由来 「桐花」・・・桐はゴマノハグサ科の落葉高木で、幹は高さ10mに達する。原産は中国大陸で、我が国各地に栽培される。葉は大形掌状、三浅裂。晩春、芳香ある淡紫色の筒形の5弁の美花を咲かせる。材は軽軟で色白く、くるいが少なく、耐火性があり吸湿性も少ないので、琴・箪笥・家具などとして、また屑を焼いて懐炉灰に用いる。樹皮は染料、葉は除虫用になる。岩手県の「県の花」。


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