今週の注目レース−第12回水沢競馬前半のポイント 取材・文/テシオ編集部

 12月25日(土) 海と高原のまち ひろのレース B1級二・水沢ダ1600m

 12月26日(日) (特)銀嶺賞 B1・水沢ダ1800m

 12月27日(月) (特)師走賞 B2・水沢ダ1600m


12月25日(土) 9R 
海と高原のまち ひろのレース /B1級二・水沢ダ1600m 別定 
 B1級10頭が競う「海と高原のまち ひろのレース」。最近勝ち星を挙げている馬こそ少ないですが、例えば前走は相手が強かったとか出遅れたとかで敗因が割とはっきり見える馬は多いですし、もとより激戦区のB1上位クラス、簡単に「近走勝った馬」「近走堅実な成績の馬」で決まるとは考えづらいものがあります。何か変身してくる馬はいないのか?

 先に注目の馬を挙げておきましょう。まずは3歳マイネルリファイン。3歳重特戦線で揉まれてきただけあってB2では格上。昇級となっても大きな差は感じられません。


マイネルリファイン(11月1日 9R優勝時)
 同じく3歳馬のアドマイヤキャロルは転入後4戦で3着以下無し。JRAでも7戦して全て一ケタ着順にまとめており、近走の感じからいっても格上感を明らかに漂わせています。強豪オンワードアコールと僅差で戦えるのですから、例え昇級でもヘタなB1級の常連くらいなら互角以上・・・と見るのが妥当でしょう。

 では伏兵は?まず敗因がはっきりしている組から挙がるのがベルデンアインやアルカイクスマイル。格で行くならハルサンヒコやスウィープザボード。
 前2者は出遅れ・立ち後れがなければもう少し前進あったはず。ハルサンヒコは「先行有利のコース」、スウィープザボードは「差し届くコース」が希望。コース状態がそれぞれに向けば上位に突っ込んできておかしくない力を持ちます。

 例えばマイネルリファインにしてもアドマイヤキャロルにしても、できれば他馬の逃げについていきたいタイプ。ここで、逃げを期待されているベルデンアインやハルサンヒコが行く事ができなかったら・・・。スローでもつれ合ったまま・牽制しあったままという事にでもなれば、そのあたりに波乱の目が生まれてきそうです。



出馬表・過去成績 NAR出馬表
レースPlayback
競走条件 牡馬56kg、牝馬2kg減
優先出走権
レース名の由来


12月26日(日) 9R 
特別 銀嶺賞 /B1・水沢ダ1800m ハンデ
 日曜メインの銀嶺賞は上位陣の実力拮抗のメンバーとなりました。
 「上位陣」とみなされるのはおおむね4頭に絞られるでしょう。内枠からクリスティラビット、オンワードアコール、コアレスマーシャル、そしてコアレスランナーです。
 クリスティラビットとコアレスランナーは最近B1級の特別戦を優勝、それも強い勝ち方で勝っており、実力の高さは十分に示しています。オンワードアコールは最近B2からあがってきたところ、コアレスマーシャルは今季ずっとB1級で戦い、特別勝ちこそ無いもののB1級上位で安定した戦いを見せています。いずれもコース・距離に苦手感もないですし、まともにぶつかればどの馬が勝利を手にしてもおかしくない4頭。

 その勝敗を分けるカギはまずひとつはハンデの差ではないでしょうか。例えばクリスティラビットは枠順こそ脚質とマッチしたのですが、近走の活躍もあって58kgのハンデ。前走でも同斤量で1900mを走って、それで勝馬から1馬身+クビの3着だから決して悪くない内容ですが、最後の脚の鈍りようにはやはりハンデの影響を感じさせましたし、57kg以上では連に絡んだ事がないのも気になる材料。


オンワードアコール(11月29日 9R優勝時)
 とすると、ハンデ0&まずまずの枠も手に入れたオンワードアコールが上位陣の中でも比較的有利なポジションか?しかし、コアレスランナーは昨年のこの時期にも57kgで勝っており、小柄な割には斤量への対応ができそうです。コアレスマーシャルも56kgで普通に勝ち負けを演じていますから、1kg増程度ではそうそう崩れないはず。ハンデが軽い順だけ・・・とも言い難いものがありますね。
 あとはコース状態でしょうか。今週末は大雪で低温。いつもなら午後そうそう溶け出すコースが、午後遅くまで溶けずに進む事もあるでしょう。そうするとレースは一転、素軽い先行タイプより重い馬場を苦にしないパワータイプが台頭しはじめます。この4頭含め他の伏兵・惑星馬にとってもコース状態は大きな課題でありカギになりそうです。
 


出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 56kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着賞金額獲得毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「銀嶺」・・・雪が降り積って山々が銀色に輝く様子。


12月27日(月) 9R 
特別 師走賞/B2・水沢ダ1600m・ハンデ
 師走賞は土・日のメインとは一転して好調馬揃いのメンバーに。出走10頭中、前走優勝馬が6頭、3着に入った馬が3頭。残る1頭も4着で、全馬が掲示板圏内・ほとんどが馬券対象という成績で挑んできます。年齢も3歳の若駒から7歳のベテランまで、脚質も逃げから追い込みまで多彩。面白いレースになりそうですね。

 さて、前走優勝馬といってもB2の一組から八組までかなり差があるのですが、ここで注目したいのはその八組を勝ってきたエスユーシルバーです。前走は強豪ミスターガッテンを破っての快勝。マークできる立場で戦いやすい面はあったにせよ見事な勝利でした。これで冬の水沢に来て4着→3着→2着→1着と綺麗な上昇カーブ。水沢では10戦して3着以下がないという安定感も改めて見せつけました。こんな勢いは忘れずに覚えておきたいもの。


エスユーシルバー(12月13日 7R優勝時)

 伸びる勢いならトーホクキングも負けていません古馬編入後にむしろ成績上昇、9月以降は掲示板を外さぬ好走を続けていていかにも力を付けているという印象です。1600mよりは1800mの方が戦いやすいのかもしれませんが、今の勢いならマイルがダメという事はないはず。
 また転入初戦を快勝したマアーラウはもちろん注目でしょうし、モエレストロベリーも2戦の結果だけで評価を決めたくないもの。オウシュウカイザーは57kgのハンデを嫌って鞍上に減量騎手を起用、これで55kgの“軽量”になりました。この作戦が功を奏するかどうか・・・?

 このレースは逃げたい馬・先行したい馬など、脚質・戦法がわりとはっきり見えるのも特徴的です。それぞれの脚質にそれぞれ有力馬がおり、その間での駆け引きも見どころになりそう。馬場状態も含め、予想を、レースを、面白くしてくれる要素は多そうですね。


出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 08年新設
レースPlayback 2009 2008
競走条件 55kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着賞金額獲得毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「師走」・・・古い言い方で12月のこと。

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