力強く抜け出して2馬身半、スズノライコウ特別初制覇! |

大地を蹴立てて、蹴り上げて。まさに“ナタ”のタイプ (Photo/横川典視) |
好調馬・実力馬が10頭揃って目移りする好メンバーとなった錦秋湖賞。人気も割れ気味で、単勝10倍以下は半分の5頭、馬単で10倍以下の組み合わせは7番→1番の一組しかない。
1800mで有利な内枠、そこにリーディング上位3名の騎乗馬が固まるという枠順もこの傾向を後押しした感があったが、レースを作ったのは果敢に先行した外枠の馬だった。
ゲートが開いてまず飛び出したのは1枠ファーマレッド・2枠ドリームガイア。この2頭がポンと1馬身強前に出てしまい、これで先行争いは終わったか・・・という頃合い、一気にハナを奪ったのがミスターガッテンだった。スタート自体は普通だった同馬だが、即座に押して押して一息に前へ3コーナーにかかる頃にはほぼハナを奪い取る。
が、こうして先頭に立ったミスターガッテンだが掛かってるとか折り合いを欠いているとかいう事はなく、前に出たところで即座にペースを落として流れを作る。逆に後続の馬たちの方が、急激なペースダウンに合わせきれず折り合いを欠き気味になる姿が見られた。手綱を押さえて追走する馬たちの前でミスターガッテンは涼しい顔。こういう折り合いの良さが彼の強みだ。
1000m通過は1分5秒台半ば、開催替わり直後なら普通にあったペースだが、時計が速くなった今週は間違いなくスロー。かといって後続が流れを変えに行くには微妙に速くもある。先行有利ではあるがペースを上げすぎると消耗しがちになって差し馬の餌食になってしまう、そんなコース傾向が頭にあるだけに中団の馬の動きも不活発にならざるを得ない。
いやそれ以上に、2番手に村上騎手、3番手に菅原勲騎手、その2人の直後に小林騎手と固まっているのが、その他の馬たちの・・・その外を回るのも内をすくう事も・・・難易度を高くしていただろう。おまけにそうやってガッチリ固まっている中から菅原勲騎手騎乗のドリームガイアが真っ先に脱落しはじめたのも輪をかけた。
2周目に入って俄然ペースが上がる馬群。ミスターガッテンの外には依然としてファーマレッドが並び、その外からケージーカツタロウが追う。しかし同馬は徐々に苦しくなり、間もなくスズノライコウが単独3番手の位置に浮上してくる。
前の2頭の手応えを見比べると、今にもいっぱいになりそうなミスターガッテンに比べファーマレッドはまだ余裕。そんな2頭が並んで直線に入ってきて、ここの決着が付くのはそう遠くないな、と思ったところが、そこからのミスターガッテンが実にしぶとい。2頭並んでヨーイドン、ファーマレッドが軽く交わすどころか、ミスターガッテンがほんのわずかな差だが交わさせないのだ。
そうこうするうちにスズノライコウが2頭をまとめて交わしにかかる。ファーマレッドはミスターガッテンも交わせずにいる、ミスターガッテンにもさすがにこれ以上の反撃はできない。要するにどちらも当面の戦いに精一杯で、スズノライコウの攻勢になすすべがない。
スズノライコウにしても決して“切れる“という感じではなく、首を上げ気味、やや口向き悪そうにしながら伸びてくるのだが、馬場の真ん中、砂を蹴立てて抜け出してくる同馬はあくまでも力強かった。最後はしっかりと抜け出して2馬身半、岩手に転入して初の特別挑戦、そのチャンスを完勝でモノにして見せた。
勝ったスズノライコウは父アグネスタキオン、母ノーザンマイアの牡6歳。JRA−金沢−JRAと移ってこの夏岩手に転入、盛岡では微妙な成績が続いたが水沢では強く、この勝利も含め5戦4勝2着1回のパーフェクトを守っている。
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| 出馬表・過去成績 |
NAR出馬表 |
09年結果 |
08年結果 |
07年結果 |
06年結果 |
| レースPlayback |
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2009 |
2008 |
2007 |
2006 |
| 競走条件 |
56kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着賞金額獲得毎に1kg加重 |
| 優先出走権 |
− |
| レース名の由来 |
「錦秋湖」・・・北上川の治水用として和賀川本流をせき止めて建設された人造ダム湖。秋に錦色に輝く紅葉を湖面に映す様が見事なことから「錦秋湖」の愛称を持つ。周囲13km、貯水量11,416m、下流7,563haの耕地の用水を確保し、また最大出力53,000kwの発電を行っている。 |
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発売票数 |
的中票数 |
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発売票数 |
的中票数 |
| 単勝 |
1734 |
184 |
3連複 |
32003 |
710 |
| 複勝 |
1250 |
152/133/278 |
3連単 |
107259 |
198 |
| 枠連複 |
10000 |
493 |
ワイド |
5935 |
95/380/120 |
| 馬連複 |
17530 |
324 |
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| 馬連単 |
20042 |
197 |
計 |
195753 |
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やはり内の方が有利だろうから、少々揉まれるのは承知の上で馬群の中で我慢しました。あまり早くに抜け出したり単騎になると気を抜く事があるから余計にね、我慢していようと。最後は良い脚を使ってくれたね。展開や位置取りが向いた分もあるだろうけど、これくらいの力はある馬だと思います。(小林俊彦騎手)