今週の注目レース−第9回水沢競馬後半のポイント 取材・文/テシオ編集部

 11月21日(日) (特)栗駒賞 OP・水沢ダ1400m

 11月22日(月) (重)ダービーグランプリ 3歳・水沢ダ2000m

 11月23日(火) 住田町文化産業まつりレース A級一・水沢ダ1800m


11月21日(日) 10R 
特別 栗駒賞 /OP・水沢ダ1400m 別定
 昨年からシーズンラストの短距離戦線につながる特別戦へと移動した栗駒賞。昨年はゴールドマインが制してその後の活躍への足場としましたが。今年も同じ路を進む馬が現れるのかどうか注目の一戦。

 とはいうものの、8頭立てのメンバーからは正直なところやや手薄な印象を受けざるを得ません。重賞優勝経験、あるいは重賞で上位を争った経験を持つ馬こそ多いですが、今季の成績だけを見ると特別勝ちはおろか、未だ勝ち星そのものがないという馬が過半。ではここで、過去実績を採るか近走の成績を重視するか?非常に悩まされるところです。

 近走の勢いでならブラストクロノス筆頭に異論はないでしょう。転入後3戦2勝、敗れた一戦は芝の1000m戦でダートでは2戦2勝。JRA時代にはさほど経験の無かったダートでこの結果を残すのですから底力の高さは明白です。


ブラストクロノス(11月8日 11R優勝時)
 そのダートの2勝はいずれも完勝。確かにメンバー的には軽めでしたが、それは他の馬の近走もどっこいどっこい、ならば勝っている方が上と言い切って良いはず。1400mに戸惑わないか?という懸念にしても、バリバリの短距離馬がずらりと並ぶ・・・という状況ならまだしも、このメンバーなら・・・。
 ブラストクロノスと同厩のジョウテンロマンは、こちらは夏前からオープン戦線に定着。勝ち星こそ一般戦の1勝のみですが芝のオープン特別で2着が2回、重賞・岩鷲賞で3着など実績豊富。この辺の経験値ならブラストクロノスよりも上と言ってもいいでしょう。

 「過去の実績馬」の方は実にたくさん。昨年の年度代表馬・マヨノエンゼルを筆頭に、最優秀ターフホース・ボスアミーゴ、昨年の北上川大賞典を勝ったリュウノキングダムの重賞勝馬に加え、3歳ダート戦線で活躍したモエレハナオー、昨年のシアンモア記念2着ブローザウインド・・・。その実力自体は実績で分かるとおりに高いのですから、あとはなにかきっかけがあれば勝ち負けを演じて良いはず。この手頃なメンバーがその良いきっかけになればいいのですが・・・。



出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 A級57kg、B1級以下55kg、牝馬1kg減
優先出走権
レース名の由来 「栗駒」・・・宮城・岩手・秋田、3県の県境にまたがる標高1,627mの山・栗駒山より。栗駒山はコニーデ型の休火山であり、二重式火山(外輪山の内部に中央火口丘がある構造)が特徴的。四季折々の自然が魅力の山です。水沢競馬場からも遠望する事ができます。


11月22日(月) 10R サンケイスポーツ杯/社台SS協賛スタリオンシリーズ・クロフネ賞
重賞 第23回 ダービーグランプリ/OP・水沢ダ2000m・定量
 2007年以来の復活です。3歳馬の祭典・ダービーグランプリ。95年まで行われた「地方競馬全国交流」時と同じ条件・同じ時期で行われるあたり、古い岩手競馬ファン、いや地方競馬ファンにとっては興味をそそられて仕方ないものがあるでしょう。
 そしてメンバーも揃いました。南関クラシック・羽田盃を勝ったシーズザゴールド。兵庫ダービーを勝ったハイパーフォルテ。金沢3歳の頂点に立ったナムラアンカーと全国の一線級が登場。そして岩手の雄・ロックハンドスター。
 確かにグレードはない。JRAの有力馬もいません。ですが、これだけ全国から有力馬が集まり、地元岩手にもそれを迎え撃つに足る逸材がいる。これで胸が高鳴らないわけがありません。


ロックハンドスター(不来方賞パドック)
 さあ、地元岩手の期待・ロックハンドスターはどんなレースをしてくれるのでしょうか。南関遠征の2戦は不完全燃焼だったかもしれませんが、それを糧にしっかり成長している事は不来方賞で見せてくれた通り。今回は逆にこちらに地元の利もあり、南関での借りをまとめて返すお膳立ては整っているはず。勝てば岩手の3歳三冠達成ですが、しかしそれ以上に、このメンバーに勝ってほしいというのが岩手ファンの切なる願いでしょう。

 遠征勢も、しかし先に触れたとおり有力馬揃いです。羽田盃馬シーズザゴールド、同4着ウインクゴールド、さらには岩手デビューから南関で飛躍したリュウノボーイも加わっての南関勢の布陣は高く厚いですし、金沢で9戦8勝のナムラアンカーは距離伸びてこそベストとみて初遠征でも意欲満々、兵庫のハイパーフォルテもグレードで入着の実績があるだけに実力は全国区のものと見るべき。

 勝利を手にするのはロックハンドスターか、遠征勢か、それとも第三の馬が登場するのか?3歳馬の祭典はそのゴールの瞬間まで熱く盛り上がるはずです。


出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果
レースPlayback 2007 2006
競走条件 56kg、牝馬2kg減
優先出走権
レース名の由来 「ダービーグランプリ」・・・3歳馬による全国交流競走。当初は地方競馬の3歳(旧4歳)馬の全国交流レースとして行われ、1996年のOROパーク開場時よりJRA馬も含めた交流競走に。翌97年にはGIに格付けされた。
 07年を最後に休催していたが、今年から再び地方競馬3歳馬の全国交流競走として復活。


11月23日(祝・火) 10R
住田町産業まつりレース/A級一・水沢ダ1800m・別定
 23日のメインレースはA級の1800m戦。ここもバリバリの一線級は不在とあって、サクラマジェスティにとっては戦いやすいメンバーになった感があります。
 岩手では7戦3勝2着3回、その3勝全てがA級一組戦というだけでなくオープン特別でも2着に入って実力のほどは証明済み。
 例えば前走、2着サクラマジェスティを挟んで1着コアレスレーサー・3着メイホウホップはその後の北上川大賞典の1着馬と2着馬。であればこの馬も当然重賞級の力があると見るべきで、実際の所、後はいつ重特級の勝ち星を手に入れるか・・・という段階に入っていると言っても過言ではないでしょう。
 今回の登録メンバーも過半はこれまでに勝負付けが済んでいる馬、初対戦になる有力馬・ダンストンリアル、マルブツコンバットあたりも負かす事ができれば、今後の飛躍に向けさらに一歩前進、という事になります。


サクラマジェスティ(10月24日 11R出走時)

 では立ちふさがる馬はいないのか?過去の戦いを見る限り、サクラマジェスティ以外の11頭の登録馬のうち過半はこれまでにサクラマジェスティに複数回敗れており、勝負付けが済んだ馬がほとんど。となると、先にも名前を出しましたが、初対戦となるダンストンリアルマルブツコンバットがどう戦ってくれるか?が焦点になります。

 マルブツコンバットはここにきてダートも苦にしない万能ぶりを身につけましたし、ダンストンリアルもしばしの不振のトンネルを抜けグッと上昇ムード。オープンの重特を勝った経験を持つ2頭が存在感を示してくれるなら、この後の重特戦線の勢力図すら変わる可能性があるだけに、一般戦といえどこの戦いの行方からは目が離せません。


出馬表・過去成績 NAR出馬表
レースPlayback
競走条件 牡馬55kg、牝馬2kg減
優先出走権
レース名の由来

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