先週のメインレース結果 −2010年8回水沢開催前半− 取材・文/テシオ編集部

10月31日(日) 10R 
特別 ハロウィンカップ /B1・水沢ダ1800m ハンデ 曇・稍重
しぶとく逃げ切って レッドガルーダ連勝で特別制覇!NAR成績 

今のコース状態も最大に活かしてレッドガルーダが逃げ切った (Photo/横川典視)
 先の盛岡開催の間にコースの砂の入替整備を行った水沢競馬場は、前回の開催時よりおしなべて2秒ほど時計がかかる状態。加えてパワータイプ向きのコースにもなって、先行有利というか差し馬が差して来れない状況が続く。土曜日の夜に雨が降っていくらか傾向が変わったものの、このハロウィンカップも今の水沢の、典型的とも言える結末となった。

 9頭ほぼ一線のスタート、ポンと出たのはトーホウライデンだったが、外からアマゾネス、レッドガルーダ、そして1番人気ポアントゥブルボンも大外枠から押し出してくる。差しに回る事の多いセンリグランピーも前に付けているくらいだから各馬とも積極的。この辺、ある程度前に行った方が有利なのは分かっているだけに意識も前へ前へと向かう。
 結局、ハナに立ったのはレッドガルーダでアマゾネスがぴたり併走、ポアントゥブルボンは3番手、トーホウライデンは無理せず控えて4番手に収まって一周目のスタンド前を通過。58kgのトップハンデ・大外枠と不利な条件だったポアントゥブルボンだが序盤を無難に乗り切れた感があった。

 ペースはかなりのスロー。とはいえ1000m通過が1分5秒とか6秒とかになるのが普通では、もはやこれが標準と言いたくなるような感じではあるが、いずれにせよ流れは遅く、やや散らばり気味だった馬群は一周目のスタンド前に入って程なく密集。ゼットファーストも後方2番手といっても前から5、6馬身程度しか離れていない。

 隊列がほとんど変わらないままに進入した向こう正面、その半ばにかかってようやく動きが出た。まず2番手にいたアマゾネスが失速し急激に後退。それをやり過ごす中でオーメドックが前へ、ゼットファーストも前へと馬群の並びが再構成される。と同時にレッドガルーダがじわりとペースアップ。ポアントゥブルボンがピッタリとマークしているその後ろに、少しずつ間隙ができ始めた。

 3〜4コーナー、やや手綱を動かし気味にしているレッドガルーダとポアントゥブルボンだが、その後ろ、3馬身ほど後方にいるオーメドック・ゼットファーストはもっと激しく手綱を動かして、それでもなかなか差を詰められずにいる。これも今のコース状態がもたらすありがちな展開で、こうなってしまうと後ろの馬はよほどの事がない限り差し届かない。あとは前で並ぶ2頭とその後ろで競り合う2頭が、それぞれの競り合いの中で前後の順番を変える事ができるかどうか・・・。

 まずは前。直線に向いてもレッドガルーダが1馬身ほどのリードを守るが、どちらも決して余裕ある手応えとは言えない。コーナーを回った直後こそレッドガルーダが優勢に見えたがあくまでわずかの間、直線の攻防のほとんどは互いに懸命に手綱を押し、なんとか粘ろう・なんとか交わそうとしている状態。最後はどちらも脚があがり気味、しかしその差自体は直線に入ったあたりからほとんど変わらず、レッドガルーダが先頭を守ったままゴールになだれ込んだ。
 そして後方。オーメドックとゼットファーストの戦いは4コーナーをよりスムーズに回った分、オーメドック優勢で展開。ゼットファーストはそこでできた1馬身半ほどのギャップこそすぐに詰めたが、その後は完全に脚が上がったオーメドックを捉える事ができない。こちらも結局、オーメドックがわずかにリードしたままゴール。競り合う2頭の前後は最後まで変わらなかった。

 勝ったレッドガルーダは父Giant'sCauseway、母プラウドビューティーの牡3歳。JRAでは新馬戦で1番人気に推されたほどの評判馬、結果11戦未勝利も競走中止を除く10戦全て一ケタ着順と素質の高さを示していた。これで転入後3戦2勝という事で、今後はJRAに復帰する可能性が高い模様。

■ 勝利ジョッキーコメント
 スタートが良かったら逃げるつもり。今のコース状態との相性はソコソコ、という感じの返し馬だったしレースでもそんなに手応えがいい感じではなかったですけど、後ろから追ってこられると伸びるし、良い脚を長く使えるタイプ。その辺の良さがこの結果につながったのでしょう。(齋藤雄一騎手)
出馬表・過去成績 NAR出馬表 新設
レースPlayback
競走条件 55kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着賞金額獲得毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 ハロウィン・・・欧米圏などで10月31日の夜に行われる行事。元々は日本での「お盆の送り火」のような行事だったといわれるが、現在では仮装した子ども達がお菓子を求めて歩く、アメリカ型の子どものお祭りとして広まっている。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1716 327 3連複 31149 631
複勝 1558 160/437/74 3連単 117451 678
枠連複 6170 774 ワイド 6783 562/165/290
馬連複 16741 2229
馬連単 21960 1151 203528


11月1日(月) 10R 
特別 もみじ賞/B2・水沢ダ1600m・ハンデ 小雨・不良
やはり激戦、熾烈な追い比べはブライティアピアに軍配あがる!NAR成績 

いくらペースが速いとはいえ、力がなければこんなレースはできない (Photo/横川典視)
 出走11頭中9頭が前走優勝という好メンバーとなったもみじ賞。それだけに人気は発走直前まで揺れ動き、最終的にはアドマイヤキャロルが2.5倍で1番人気、オヤマハリケーンも同じく2.5倍のオッズで2番人気となり、これにオンワードアコールが5.3倍、ブライティアピアが7.0倍で続いた。

 11頭が一斉にゲートを出たが、2番人気オヤマハリケーンがわずかに立ち遅れた。先行すると思われていた同馬はなんと最後方近くに置かれてしまう。これを尻目に先行争いに飛び出していったのはブライティアピア、クォーク、サイレントカイザー、そして外枠オンワードアコールら。
 ダッシュが一番良かったのはブライティアピアに見えたが、クォークが譲らない姿勢を見せたためにブライティアピアの方が控えた。結局4番手あたりになった同馬だが、「こういう日は最内の方が意外に砂を被らずに済むから(山本政騎手)」と特に気にしていない。

 いざハナを奪ったクォークはグッとペースを落として流れを落ち着かせる。これで馬群は急激に固まり、前後左右折り重なるような密集隊形。いまだ後方2番手にいるオヤマハリケーンが“前から3番手”オンワードアコールのほとんどすぐ後ろに連なるくらいだから、この瞬間の馬群は前後5馬身ほどの長さしかなかっただろう。
 しかしそれも一瞬の事、1コーナーを過ぎつつクォークは再度ペースアップ、馬群も再び前後に散らばり始め・・・。いや、ペースアップにあわせて付いていく先行集団とやや行き脚が鈍い後方集団と、二つに分かれつつあったと言うべきか。
 1000m通過がだいたい1分3秒半ば。結果的には今日行われたマイル戦の中で一番速かったのだが、最初のスタンド前でかなりのスローになりながらもこれなのだから、1コーナーから先は逆にかなり速かったという事。
 そして、これも終わってみれば、の話だが、その後のゴールまでの上がりも今日最速クラス。先行争いもなかなか激しかったし、つまりほんの一瞬、スタンド前のほんの一ハロン程度を除いては、むしろハイペースと言っていいくらいの流れが続いたわけだ。

 逃げるクォークも2番手サイレントカイザーにしても、今の馬場なら前に行けば少々の事では止まらないと計算してのこの策なのだろうし、他のレースでは実際それでなんとかなる事も多かったのだが、しかし追いかけてくる馬たちからプレッシャーを受け続けたとなれば話は変わる。オンワードアコールやゴールデンクリークが、ただ控えていても・・・とばかりにサイレントカイザーを追い立て、外から馬体を併せてプレッシャーをかける。こうなってしまうと追われる方は辛い。
 案の定、というか、3コーナーあたりでクォークもサイレントカイザーも手が動き始め、3〜4コーナー半ばでサイレントカイザーが脱落。積極的に競り潰しに動くオンワードアコールは間もなくクォークをも捉えようとする。そしてこの間、ずっと内に潜んでいたブライティアピアは集団がばらけたところでスッと外に持ち出した。「逃げる馬がずっと突かれているのを見て、どこかで前が止まるなと思って待っていた」という山本政騎手。手応えはまだ余裕があるが、今日の傾向ではここから自力で差し切るまではちょっと辛い。果たしてどうなるか・・・?

 粘るクォークをオンワードアコールが捉えた。ほぼ同じ脚色でブライティアピア、クォークを交わして2番手へ。残り100mの時点で2頭の差は1馬身ほど、今週はこんな展開でもクビ差、いやアタマ差も交わせずに終わる事が多い。オンワードアコールがさらに差を拡げようとしたところで勝負は決したかに思われた。
 しかしゴール目前に来てオンワードアコールの脚がガクリと鈍った。序盤から積極的に進んできたせいか、最後の最後で余力が尽きてしまったのだ。
 ゴールでは2頭横一線、完全に馬体が並んでいたが、外ブライティアピアの勢いが勝り、そしてわずかながらもきっちり捉えていた事ははっきりと見て取れた。

 勝ったブライティアピアは父キングヘイロー、母ダイタクピアの牝4歳。JRAでは10戦1勝、1年半以上勝ち星がない状態で岩手に移ってあっさりと2戦2勝。現級の特別優勝レベルの馬を退けての連勝、そして特別制覇は、この馬がそれだけ高い能力を持っている証拠。4番人気というのが低評価過ぎた、という事になるだろう。

■ 勝利ジョッキーコメント
 流れが落ち着いたところで行きたがってかかってしまって焦りましたが、速くなったところでスムーズに行き始めたので一安心。逃げている馬がずっと突かれていたのでいずれ前が止まるだろうと思いつつ、小林さんの馬の後ろを通って抜け出す事を狙っていました。そこまではうまくいったと思うんですが、そこからなかなか交わせないコース状態なので最後まで気が抜けませんでしたね。きっちり捉えてくれて気持ちよかったです。(山本政聡騎手)
出馬表・過去成績 NAR出馬表 復活
レースPlayback
競走条件 55kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着賞金額獲得毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「もみじ」・・・秋に、木の葉が赤や黄色に色づくこと。かえでの別称でもある。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2559 270 3連複 41382 2068
複勝 2828 305/686/581 3連単 138775 507
枠連複 12300 363 ワイド 7239 240/322/718
馬連複 19262 473
馬連単 25822 349 250167

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