先週のメインレース結果 −2010年7回水沢開催前半− 取材・文/テシオ編集部

9月5日(日) 10R 
特別 ビギナーズカップ /2歳・水沢ダ1400m 定量 晴・良
8馬身半差をひっくり返した!リュウノフラッシュが雪辱の制覇!NAR成績 

まだまだ荒削りだが今後の成長が興味深い (Photo/横川典視)
 スニークが単勝1.2倍、トーホクスピリットが9.7倍。櫻田浩三厩舎の二頭が人気を集める形となったこのレース、引っ張ったのもその1番人気・スニークだった。

 サカノルベシベが躓いたあおりを受けてふらついたトーホクスピリットを尻目に、スニークは出ムチを入れながら突進。内トーホクポラリス、外サクラエガオらの追撃も振り切ってハナを奪い取る。後続が一斉に押し上げてくる中、スニークは1コーナーで早くも1馬身半のリードをとった。
 その後ろではトーホクポラリスとサクラエガオが競り合い中、2馬身ほど開いてトーホクスピリットが単独の4番手。さらに1馬身半から2馬身ほどおいてリュウノフラッシュ・リュウノマッハの2頭が並んでいる。

 先行有利のコース状態でもあり思い切って・・・というスニークの作戦に後続は終始追っつけ気味の追走。そうして主導権を握れはしたのだが、追いかけてくる馬の勢いも良かったせいか、ペースが思った以上に速くなってしまったのは誤算だった。

 その追いかけてきた2頭、トーホクポラリス・サクラエガオは、向こう正面半ば過ぎに揃ってスニークの1馬身後ろあたりまで迫ったのを最高到達点として脚色が鈍った。後退しはじめた2頭を内から交わしてリュウノフラッシュが、外から交わしてトーホクスピリットがスニークに迫る。待ちかまえるスニークは、手綱はまだ動かしていないが、やや首を上げ気味にして意外に余裕が無さそうだ。

 4コーナー、そこまでのリードを元手にしつつ、型どおりに突き放しにかかるスニークだが、突き放す前にリュウノフラッシュに捉えられてしまう。リュウノフラッシュにしても決してシャープに伸びているわけではない。内へ外へとふらつこうとするのを鞍上が懸命に押さえ込みながら・・・なのだが、しかし競り合いの中での力強さはリュウノフラッシュの方が優っている。

 しばしの競り合いの後、リュウノフラッシュが明らかにリードし始めた。スニークはなんとか食い下がっているが盛り返すまでには至らない。
 こうなってしまえばもう勝負は決した。スニークを1馬身ほど引き離し、さらに外からももう追い上げてくる馬がいないのを確認したリュウノフラッシュ鞍上・菅原勲騎手は、ムチを入れるのを止め流し気味にゴール。それでも最後の差は2馬身半にまで拡がっていたのだからリュウノフラッシュの完勝だった。

 スニークは2着、3着にはトーホクスピリットが入った。やや離れた4着には10番人気ワタリハヤクモ、5着も7番人気リュウノマッハが食い込んだ。先行して競り合っていたトーホクポラリス・サクラエガオはそれぞれ10着・9着に沈んでおり、そこにも流れの厳しさが現れたといえるだろう。

 勝ったリュウノフラッシュは父リンカーン、母オーミシンデレラの牡2歳で昨年の北海道サマーセールの出身馬。先に行われた芝特別・若鮎賞でも3着に入っており実力は高いと思われていたが、前走でスニークに大きく引き離されていたのが3番人気に留まった理由。しかしこのレースでまとめてひっくり返して一躍2歳戦線の主役候補に躍り出た。次走はジュニアGPになる模様。

■ 勝利ジョッキーコメント
 返し馬の雰囲気が良かったので、ちょっと思い切ってやってみようと先行競馬に挑んでみた。今日は思った以上に楽な競馬になりましたね。前走よりもグッと良くなっていたからまだ変わってくる余地はあると思うし、芝も試してみたい。今後が楽しみな一頭。(菅原 勲騎手)
出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 54kg、牝馬1kg減
優先出走権 1着馬・2着馬には若駒賞(10/18 盛岡ダ1600m)の優先出走権が与えられます。
レース名の由来 「ビギナーズ」・・・Beginner。英語で「幼少」の意。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 3209 234 3連複 33857 3377
複勝 1233 203/433/176 3連単 173578 1730
枠連複 10584 1785 ワイド 7005 1209/207/652
馬連複 20236 3955
馬連単 34380 1674 284082

9月6日(月) 11R 
特別 白神賞/B1・水沢ダ1600m・ハンデ 晴・良
3歳牝馬イシノウォーニング強し!古馬を連続撃破だ!NAR成績 

B1級とはいえオープンで好走するような馬もまとめて撃破。立派だ。 (Photo/横川典視)
 今週の水沢競馬場はだいぶ暑さが弱まり、日向にいればさすがにジリジリ灼かれる感じがするが日陰にいれば十分に涼しい。パドックを周回する馬たちも、先週までのようにぐったりとした姿が減ってずいぶん元気を取り戻したように見える。

 さてこの白神賞、内枠から外枠まで逃げたい馬・前に行きたい馬が何頭も並び、ざっと見ただけでもハイペース必至と思わせられるメンバー構成。だが、そういう時はえてして全く逆のスローになりがちなもの。このレースもそんな「スローの罠」が待ちかまえていたのだった。

 ハナを切ったのは大方の予想通りウメノレイメイ。2番手につけたのはシルクライムライトで、ウィンエヴリーはさすがに大外枠からでは行ききれず外の4番手あたりまで取りつくのがやっと。その前にはイシノウォーニング、シルバーカテリーナらが入っている。差し馬の人気どころ、トーホウライデンとモンセルバン7〜8番手、ドリームスナイパーはその少し後ろあたりにいるのが見える。とはいえ前からそう大きく離されているわけではなく、ひとまず彼らなりの好位を占めたものと思われた。

 だが、そうして進む集団のペースが上がらない。先行する2頭が意外に折りあっている事、そもそも先行争い自体がそれほど激しくならなかった事から序盤からペースが緩い。淡々と進んで1〜2コーナーを回り向こう正面に入って1000m通過が1分4秒を少し超えるくらい、これではスローもいいところだ。

 中団の差し馬勢はトーホウライデンをマークしながら位置取りを決めている。モンセルバンはトーホウライデンの外にピッタリとつけ、ドリームスナイパーもその2頭を見るかの位置。だがそこは、いざスローになってしまうと前にいる先行馬たちが壁になるポジションでもある。
 案の定、向こう正面終盤に入ってからは脱落してくる馬を避けたりしつつ外へ外へと持ち出して行かざるを得ない。一方の先行グループは、ウメノレイメイが後退した後に先頭に立ったシルクライムライトとイシノウォーニングがすんなりとペースを上げてリードを拡げようとしている。先頭でロス無く進んだグループと馬群を縫い縫いしつつ結局外を回ったグループとでは、勝負所からの余裕が違って来て当然。スローペースで上がり勝負となればなおさらだ。

 4コーナーから直線、持ったままで先頭に抜けだしてきたのはイシノウォーニング。これを追うトーホウライデンやモンセルバンは懸命に押し上げているがなかなか差を縮める事ができない。馬群の中に突っ込むハメになったドリームスナイパーはまだ前に一頭、二頭の壁があって、そこを抜け出せずにもがいている。
 直線半ばに達してもまだイシノウォーニングを先頭にシルクライムライト、リバーサイドら先行勢が前で粘っている。トーホウライデンは伸びを欠き、モンセルバンだけが伸びてくるが、しかしイシノウォーニングとはかなりの差がある。

 単独先頭に立ったイシノウォーニングはなお差を拡げようと脚を伸ばす。いざ抜け出してからはすっかり刺さり気味になってしまって、右ムチ連打もものともせず(?)ラチ沿いまで切り込んでしまったが、すでに後続を3馬身ほど引き離しているのだからご愛敬の部類。最後は2馬身半、3歳牝馬らしからぬ力強くかつ手堅い走りで古馬特別をあっさり制して見せた。
 2着はゴール前まで接戦が続いたが、ハナ差でリバーサイドが2着を死守。モンセルバンは3着に終わった。4着にはシルクライムライトが残ってトーホウライデンが5着となった。

 勝ったイシノウォーニングは父ムーンバラッド、母イシノドリームの牝3歳。ホッカイドウ競馬からJRAを経て岩手に転入後は3歳のトップクラスとして活躍、古馬編入となっても勢いは止まらず、2連勝で古馬B1級特別を制した。

■ 勝利ジョッキーコメント
 やはりダートは走る馬ですが、水沢の方が流れが合うのかより走る感じ。今日はペースが手頃になった上、自分もスタートが良くて良い位置をすんなり取れたから余計に良かった。もうちょっと突っつかれるかと思っていたけれど、後ろの馬が牽制しあっていたのかなかなか来なかったからね。(南郷家全騎手)
出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 55kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着賞金額獲得毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「白神」・・・青森県・秋田県境を東西に延びる、標高1,235mの白神岳を中心とする白神山地より。世界最大級のブナの原生林があり、世界自然遺産に指定される。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 5685 1858 3連複 36715 1938
複勝 3080 608/230/913 3連単 130745 733
枠連複 10404 282 ワイド 9234 333/927/479
馬連複 19931 671
馬連単 23390 385 239184



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