逃げ・先行馬が外枠に固まって、先行争いがどうなるかが最初の注目点。ゲートの出も内枠の馬の方が良く見えたが、やはりエイシンアサヒオー、コアレスランナーらの先行馬が押してハナを奪いに行った。好発切ったトーホウライデンは、無理に競り合うことなくエイシンアサヒオーが行くのに任せる姿勢。
結局先頭はエイシンアサヒオー、それをコアレスランナー・アルディの8枠2頭が追い、トーホウライデンは好スタートの利を良い位置取りを採る事に費やした格好だ。
大きく引き離して逃げるエイシンアサヒオーだが、鞍上が鞍上だけに後続もそうそう早くは動かない。さほど速くはないペースのままに1〜2コーナーを過ぎ向こう正面へ進入。エイシンアサヒオーの後ろは6、7馬身開いたままで、後続の位置関係もほとんど変わらない。
このまま淡々と進んでいくのかと思われたのだが、向こう正面半ばを過ぎエイシンアサヒオーの手応えが衰えはじめたのを見て、後続の動きが俄然活発になった。
まず先行していた人気の一角・コアレスランナーが前を捉まえに行く。2番人気スズモンスターもこれにあわせて一気に進出しようとし、その内ではトーホウライデンが、依然淡々とした姿勢のまま流れに乗っている。後方からは、そうして激しさを増した流れに乗ってケイジーウォリアもマクリの体勢。そしてそんな集団の中ではモンセルバンも堅実にポジションを上げてきているが、この時点ではまだ目立っていない。
脚色バタバタになったエイシンアサヒオーをコアレスランナーが交わして先頭へ、後続も内から外まで数頭が横一線で押し上げてくる。
直線に入って先頭は完全にコアレスランナーに替わった。その後ろから追い上げてくるのは1番人気ケイジーウォリアか、2番人気スズモンスターか、それとも3番人気トーホウライデンなのか?
いや、そこにいたのはモンセルバンだった。ケイジーウォリアもスズモンスターも、そしてトーホウライデンも確かにその辺の一団の中にいた。だが、それらの機先を制して、真っ先に伸び脚を発揮しはじめたのはモンセルバン、5番人気、赤い勝負服がやってくる!
直線半ば、モンセルバンが完全に抜け出した。コアレスランナーはやや伸びが鈍り、替わって内トーホウライデン、外ケイジーウォリアが追い上げてくるが、しかしモンセルバンの伸びは全く止まらない。
最後は1馬身差、大きくはないが確実な差を付けてモンセルバンがゴール。岩手転入後3戦目にして速くも特別タイトルを手に入れて見せた。
2着はトーホウライデン、クビ差の3着にはコアレスランナーが粘り、ケイジーウォリアはさらにクビ差及ばずの4着。結果的には人気上位馬が上位を占めているのだが、その中でも人気の無い順に入線したような格好になって、単勝1600円、馬番3連単は5万8800円の中波乱で幕を閉じた。
勝ったモンセルバンは父バブルガムフェロー、母スピードドリームの牡4歳。JRA未勝利から南関東に移籍して3連勝を挙げたりしたが、その後突然不振に陥り、JRA再転入も実らず岩手に移籍。前走も人気薄で勝っており、2戦続けて波乱の立役者となった。
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今回は追い切りの内容が良かったし、前走の内容もなかなかだったので特別でももしかして・・・と思ったりしていました。ただ、その気にならなければ全く走る気を見せなかったりする馬なので、こうも強い内容で勝てるとまでは思っていませんでした。今日は流れも向いて良い形のレースになった。こうなると反応が凄くいい馬なんです。(陶 文峰騎手)