先週のメインレース結果 −2010年6回水沢開催前半− 取材・文/テシオ編集部

8月22日(日) 10R 
特別 ムーンライトカップ /B1・水沢ダ1800m ハンデ 晴・良
このキレはフロックとは思えない・・・モンセルバン低評価を覆して快勝!NAR成績 

先行勢を外から捲っての差切り勝ち。5番人気どころか本命馬の戦いぶりだ。 (Photo/横川典視)
  逃げ・先行馬が外枠に固まって、先行争いがどうなるかが最初の注目点。ゲートの出も内枠の馬の方が良く見えたが、やはりエイシンアサヒオー、コアレスランナーらの先行馬が押してハナを奪いに行った。好発切ったトーホウライデンは、無理に競り合うことなくエイシンアサヒオーが行くのに任せる姿勢。
 結局先頭はエイシンアサヒオー、それをコアレスランナー・アルディの8枠2頭が追い、トーホウライデンは好スタートの利を良い位置取りを採る事に費やした格好だ。

 大きく引き離して逃げるエイシンアサヒオーだが、鞍上が鞍上だけに後続もそうそう早くは動かない。さほど速くはないペースのままに1〜2コーナーを過ぎ向こう正面へ進入。エイシンアサヒオーの後ろは6、7馬身開いたままで、後続の位置関係もほとんど変わらない。

 このまま淡々と進んでいくのかと思われたのだが、向こう正面半ばを過ぎエイシンアサヒオーの手応えが衰えはじめたのを見て、後続の動きが俄然活発になった。
 まず先行していた人気の一角・コアレスランナーが前を捉まえに行く。2番人気スズモンスターもこれにあわせて一気に進出しようとし、その内ではトーホウライデンが、依然淡々とした姿勢のまま流れに乗っている。後方からは、そうして激しさを増した流れに乗ってケイジーウォリアもマクリの体勢。そしてそんな集団の中ではモンセルバンも堅実にポジションを上げてきているが、この時点ではまだ目立っていない。

 脚色バタバタになったエイシンアサヒオーをコアレスランナーが交わして先頭へ、後続も内から外まで数頭が横一線で押し上げてくる。
 直線に入って先頭は完全にコアレスランナーに替わった。その後ろから追い上げてくるのは1番人気ケイジーウォリアか、2番人気スズモンスターか、それとも3番人気トーホウライデンなのか?
 いや、そこにいたのはモンセルバンだった。ケイジーウォリアもスズモンスターも、そしてトーホウライデンも確かにその辺の一団の中にいた。だが、それらの機先を制して、真っ先に伸び脚を発揮しはじめたのはモンセルバン、5番人気、赤い勝負服がやってくる!

 直線半ば、モンセルバンが完全に抜け出した。コアレスランナーはやや伸びが鈍り、替わって内トーホウライデン、外ケイジーウォリアが追い上げてくるが、しかしモンセルバンの伸びは全く止まらない。
 最後は1馬身差、大きくはないが確実な差を付けてモンセルバンがゴール。岩手転入後3戦目にして速くも特別タイトルを手に入れて見せた。
 2着はトーホウライデン、クビ差の3着にはコアレスランナーが粘り、ケイジーウォリアはさらにクビ差及ばずの4着。結果的には人気上位馬が上位を占めているのだが、その中でも人気の無い順に入線したような格好になって、単勝1600円、馬番3連単は5万8800円の中波乱で幕を閉じた。

 勝ったモンセルバンは父バブルガムフェロー、母スピードドリームの牡4歳。JRA未勝利から南関東に移籍して3連勝を挙げたりしたが、その後突然不振に陥り、JRA再転入も実らず岩手に移籍。前走も人気薄で勝っており、2戦続けて波乱の立役者となった。

■ 勝利ジョッキーコメント
 今回は追い切りの内容が良かったし、前走の内容もなかなかだったので特別でももしかして・・・と思ったりしていました。ただ、その気にならなければ全く走る気を見せなかったりする馬なので、こうも強い内容で勝てるとまでは思っていませんでした。今日は流れも向いて良い形のレースになった。こうなると反応が凄くいい馬なんです。(陶 文峰騎手)
出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 55kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着賞金額獲得毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「ムーンライト」・・・Moonlight。英語で「月光」の意。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2203 102 3連複 34403 417
複勝 1435 39/259/133 3連単 141801 178
枠連複 14319 309 ワイド 7135 170/182/352
馬連複 25116 598
馬連単 32697 295 259109

8月23日(月) 10R 
特別 オーガストカップ/B2・水沢ダ1600m・ハンデ 晴・良
好調馬決戦、決めたのはエムアイルシェル!待望の特別制覇だNAR成績 

大激戦をビシッと3馬身差完勝。お手馬バルクも引き連れてきて大波乱。 (Photo/横川典視)
 B2級の中でも好調馬・実力馬が揃ったオーガストカップ。しかし人気は比較的集中しており、8連勝中サクラカムイオーが圧倒的な単勝1番人気を得た。次いでブラックドーン、オヤマハリケーンと続いたが、単勝オッズ1倍台で動かなかったサクラカムイオーとはやや離れているという印象。馬単なども11番が絡まない組み合わせはほとんどが万馬券になっているくらいだ。

 ほぼ一線に飛び出した12頭。先行馬が多く、そして今週の水沢が比較的先行有利の状態とあって、各馬が一団となって4コーナーに飛び込んでいく。内からポイントプリム、サイレントカイザー、ビュレットライナー・・・。ざっと5頭が横に並んだ状態で、その後ろにもまだ3、4頭が折り重なっている。
 さすがにこれは、と感じたか、まずバルクが、そしてポイントプリムが一歩下がった。しかしそれでもまだ前は3頭が横一線、1コーナーに入ってようやくサイレントカイザーがリードを取ったが、それで流れが落ち着くという事はなく、いつまでもよどみのない流れが続く。

 1番人気サクラカムイオーはそんな馬群を外からじわじわと攻め上がっている。それに合わせるように動いているのがエムアイルシェル。序盤前にいたポイントプリムはいつの間にか中団に下がって懸命に押している状態。その後ろの馬達はというと、バラバラと散らばりながら必死の追走。しかしそれでも徐々に置かれていく様な馬も多い。

 それなりのハイペース、それもかなり厳しい流れとなった中、それでもスムーズにポジションを上げていったサクラカムイオーは確かに立派だった。3〜4コーナー、外をマクリ上げながら一頭、また一頭と競り落としていき、余力を持って直線へ。そばにいるのはもはや一杯になったサイレントカイザーと余力の少ないブラックドーン。その後ろの集団とは2、3馬身の差がある。ちらりと後ろを見たサクラカムイオー・坂口騎手がこれでイケるとGOサインを出したのも、この手応え・勢いの差からすればしごく当然の事だった。

 だがここで誤算が起きた。いざ先頭に立ったサクラカムイオーが突如伸びなくなったのだ。元々先頭に立つとソラを使う事がある馬、鞍上は気をつけていたそうだが、今日の手応えなら大丈夫と思って抜け出そうとした途端の失速。必死に叱咤激励する鞍上のアクションも空しく、サクラカムイオーは後続を突き放すどころか先ほど楽に交わしたはずのサイレントカイザーにも差を詰められかけている。
 空回りするサクラカムイオーめがけてバルクが、エムアイルシェルが、そしてポイントプリムが一斉に襲いかかる。中でも鋭く伸びるのはエムアイルシェル。外から一気に伸びると残り100mの所で先頭に躍り出た。バルクやポイントプリムの勢いもすでにサクラカムイオーを上回っており、サクラカムイオーはどこまで粘れるかというところ。エムアイルシェルはもう、1馬身、2馬身と突き抜けつつある。
 最後はエムアイルシェルが3馬身突き放して完勝。サクラカムイオーはなんとか2着を守り切ったが危うく内外に交わされる寸前。そして3着に入ったのがなんと12頭立て12番人気のバルクで、馬番3連単は18万3030円の大波乱となった。

 勝ったエムアイルシェルは父アフリート、母レヴェランスの牝4歳。08年の北海道トレーニングセールの出身馬だが2歳時は未勝利。3歳時は4勝を挙げたが一般戦のみで、特別は昨年12月のC1級錦秋湖賞での4着が最高だった。今季はここまで既に2勝を挙げる好調ぶりで待望の特別戦を制覇。3月に続き2度目の10万馬券の立役者ともなった。

■ 勝利ジョッキーコメント
 相手は11番と決めていたのであっちの位置や動きに合わせて進むつもりでした。先行馬がやりあっているからいずれ内は塞がるだろうと思って外に持ち出して、直線に向いたところでいい位置につけていれば脚を使ってくれるから置かれないようにがんばった。3馬身差だから強いね。状態がよくて馬が落ち着いているから、スタートから楽に戦えるね。(南郷家全騎手)
出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 55kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着賞金額獲得毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「オーガスト」・・・August。英語で「8月」の意。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1895 104 3連複 35356 184
複勝 1840 74/564/21 3連単 131443 53
枠連複 13505 832 ワイド 7479 447/25/95
馬連複 16668 939
馬連単 28352 273 236538



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