猛暑というか酷暑というか、今日の盛岡競馬場も軽く35度に達する暑い一日となった。
さてこの若鮎賞、スタート直前の枠入りの際に5番カミノヌヴォーが暴れて馬体検査となり、最終的に馬には異常がなかったものの高橋悠里騎手が負傷という事で競走除外となった。これに伴う返還額が発売額の6割ほどに達するほどの人気馬の除外という事態にレースの趣が大きく削がれた感は否めない。シーグランディにとっても、最大のライバルが不在となって思いもよらぬ与し易いレースになった感がある。
7頭立てになったレースだが、スタートはそれでも少しばらけ気味。内枠の馬達が行こうとするところを制してアーサディールが前に出、さらに大外リュウノマッハが敢然とハナ争いを挑んでいく。1〜2コーナーを回りつつ前に出たのはリュウノマッハの方、アーサディールは無理せず2番手に留まった。
1番人気シーグランディは「スタートはあまり速くない馬(菅原勲騎手)」という事で最初は馬群の後方のあたり、そこから徐々に上昇しつつある、という位置。
ただ、先頭に立ったリュウノマッハが即座にペースを落としにかかったため、向こう正面の直線に入る頃には前後がぎゅっと凝縮。間もなく全馬が前後3〜4馬身ほどの間に密集しはじめた。そこからしばらくの間は各馬折り重なるように併走しつつ、懸命に折り合いをつけたり、自身の進路を確保したりに専念。この辺の落ちつかなさはいかにも2歳戦らしい。
3コーナーにかかってリュウノマッハがスパート、アーサディールもこれを追ってペースを上げる。シーグランディは一瞬ちょっと離され気味、さらに外からサカノルベシベに捲られそうになるがそれは凌いだ。
直線に向いてもリュウノマッハ・アーサディールの2頭の手応えが良いように見え、シーグランディも迫ってきているがまだ2頭から1馬身ほどの後ろ。各馬のこの勢いだと、このまま3頭がゴールまで競り合い続けるかと思われた。
だが、シーグランディが直線に向いた所で鞍上が進路を定めつつゴーサインを出すと、シーグランディはほとんどタイムラグ無く反応、あっという間に前の2頭に並んでしまう。そこで一瞬息を入れ、そしてさらに加速。シーグランディは2頭を置き去りにするかの勢いで抜け出した。
アーサディールも目標を切り替えて追いすがる。が、なんとかついて行けたのはそれからわずかの間、見る間に差を拡げていくシーグランディにアーサディールの方が戦意を喪失してしまって勝負が決した。直線のおよそ半分だけで4馬身、それも最後は流し気味だから、シーグランディの強さばかりが強調される結果となった。
勝ったシーグランディは父ジェニュイン、母カミノスキーの牡2歳。デビュー戦に続いての2連勝、それもいずれも完勝で新馬勝ち→特別勝ちのエリートコースに乗った。次走はジュニアGPが濃厚だがその先はJRA遠征も視野に入れつつ検討するとの事で、今後のローテーションが楽しみだ。
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道中の折り合いに問題はないし、反応もいい馬。芝で2連勝になりましたがこの脚はダートでも発揮できるんじゃないかと思います。今のところは特に注文がないので、このまま順調に進んでほしいですね。(菅原 勲騎手)