今週の注目レース−第5回盛岡競馬前半のポイント 取材・文/テシオ編集部

 8月7日(土) (特)若鮎賞 2歳・盛岡芝1600m

 8月8日(日) (特)サファイア賞 3歳・盛岡芝2400m

 8月9日(月) 新山根温泉べっぴんの湯レース B1級一・盛岡ダ1800m


8月7日(土) 10R 門別町農業協同組合協賛
特別 若鮎賞 /2歳・盛岡芝1600m 定量
 今シーズンの2歳重特戦線がこの若鮎賞からスタートします。まだキャリア浅い若駒達が、これまた初の芝1600mを舞台にどんな走りを見せてくれるか?
 走る彼ら・彼女らにとってみればいきなり持って生まれた素質なり底力なりを試される事になる大変な舞台なのですが、間近に迫るジュニアGPの主役候補を探し出すためにも、ここは走る方も見守る方も、気を抜く訳にはいきません。

 さて、8頭立てのメンバーの中で気になるのはやはりカミノヌヴォーでしょう。今季の新馬勝ち第一号、そしてその後3戦3勝、唯一の3勝馬であり、まだ誰にも先着を許していない馬でもあります。
 その実績は素晴らしいとして、カギは芝経験。ここまでの3勝はいずれもダート、芝に足を踏み入れた事がないのです。これが果たしてどうなのか・・・?

カミノヌヴォー
カミノヌヴォー(6月20日 新馬戦優勝時)
 この若鮎賞の過去10回の勝ち馬のキャリアを見ると、全10頭中6頭が芝の新馬戦を勝ってからの参戦。芝の新馬戦に出たものの勝てずに終わりながら若鮎賞を勝ったのは2頭(昨年のロックハンドスターと06年のパラダイスフラワー)。芝未経験で勝ったのは01年バンフレッシュと04年ワンダーマテリアの2頭だけです。
 そしてこれらの4頭をさらに詳しく見ると、例えばロックハンドスターやパラダイスフラワーは言うまでもないでしょうし、ワンダーマテリアはその後芝の認定戦を勝ち、さらに芝特別をもうひとつ勝ちましたから、若鮎賞前に芝を走っていないのは単にタイミングの問題だった、という馬。バンフレッシュはその後芝を走る事なく終わりましたが、翌3歳時に重賞を勝つなど3歳牝馬のトップクラスとして活躍しています。
 つまり芝経験無し、もしくは芝で勝った経験なしに挑んで若鮎賞を勝てる馬は、そんなハンデをはね返せるくらいの実力を持った馬達だった、という事になります。

 ではカミノヌヴォーの実力のほどは・・・?なのですが、例えばカミノヌヴォーのこれまでの各距離での勝ちタイムは、馬場差を考慮しないで単に横並びにしただけですが、バンフレッシュやワンダーマテリアの、同時期・同距離のタイムを上回っています。
 また、カミノヌヴォーの半兄カミノフジは昨年岩手で芝の認定戦を勝っており、血統的に芝適性が無いわけではなさそうなのもプラス材料になりそうです。
 さて、カミノヌヴォーがどれほどの馬なのか?芝未経験のハンデをはね返すほどに強い馬なのかどうか?それはこのレースで明らかになるでしょう。











出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 54kg、牝馬1kg減
優先出走権 1・2着馬にはジュニアグランプリ(9/19盛岡芝1600m)の出走権が与えられます
レース名の由来 「若鮎賞」・・・若鮎の元気の良さをイメージした2歳馬による競走。


8月8日(日) 10R 中津川ゆり音楽事務所杯
特別 サファイア賞 /3歳・盛岡芝2400m 別定
 3歳限定では今季最後の特別戦となるサファイア賞(重賞は不来方賞・ダービーGPがあります)。芝2400mという各馬にとって初めての舞台ながら、ロックハンドスターとコンゴウプリンセスの牡牝No.1以外の有力馬がこぞって顔を見せてくれました。
 このレース、残る3歳重賞に直結するかどうかは微妙なのですが、過去3回の勝ち馬はいずれもその後の古馬オープンの芝戦線で好結果を残しており、例えば来年以降の芝戦線を考える視点から、ここは実に興味深い戦いだといえます。

 過去3戦から勝ち馬像をさぐってみましょう。まず1番人気馬は3度とも敗れており、勝ったのは3番人気(07年マツリダワルツ)、4番人気(08年コンバットキック)、2番人気(09年センリグランピー)。また、この3頭とも芝の新馬勝ちはしておらず、勝ったのはホープフル競走の方。そしてそれからサファイア賞で勝つまで、芝の重特で勝ち星どころか連対すらありませんでした。
 ただし、皆さんご存じの通り、この3頭とも2歳〜3歳戦線を通して常に世代トップクラスの活躍をしていた馬。むしろ芝の目立った実績がないにもかかわらずそこそこの人気に推されるくらい実力の高さが認めれていたのだ、という事になるでしょう。
 さらにこの3頭に共通するのはダイヤモンドCやひまわり賞といった1900m〜2000mのレースで常に上位にあったこと。逆に人気で消えるのはその時点で距離経験・距離実績がない馬であることが多いようです。
 という事でここまでをまとめると、
 ・芝適性はともかくとして芝実績は特に問わない
 ・2歳〜3歳の間、トップクラスで活躍している事
 ・1900m以上の距離実績がある事。

 もうひとつ面白いのが「ダイヤモンドC2着馬の連対率100%」。マツリダワルツは牝馬ながらダイヤモンドC2着をもぎ取っていましたし、08年2着モエレハナオー、09年2着トキワノマツカゼは共にダイヤモンドC2着馬。この点からも距離実績が重要そうな印象が窺えます。

 さあ、これで今年の出走馬をふるいにかけてみると・・・。ダイヤモンドCもしくはひまわり賞上位馬としてイシノウォーニング、ゲンパチオブラヴ、モエレフットライト、プリンセスマオ、ダイメイジュエリーが挙がり、「ダービー2着」でモエレフットライトが、「2歳〜3歳の間、トップクラスで活躍」でダイメイジュエリーが一歩リード。芝実績はあっても距離経験のないコンバットジェットやリュウノヒーローは消しパターン、という形になってきます。
 モエレフットライトに一度くらい芝経験が有れば、もっと強気に推せるのかそうではないのかの判断もできそうですが、しかしここは「芝実績問わず」のスタンスを堅持しておくべき・・・なのでしょう。

モエレフットライト
モエレフットライト(七時雨賞優勝時)






出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果
レースPlayback 2009 2008 2007
競走条件 55kg、牝馬2kg減とし、本年度収得賞金200万円毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「サファイア」・・・Sapphire。酸化アルミニウムの結晶物で、色が青系統のものを指す。ちなみに赤系統のものがルビー。9月の誕生石。


8月9日(月) 10R 
新山根温泉べっぴんの湯レース/B1級一・盛岡ダ1800m・別定
 月曜メインの「新山根温泉べっぴんの湯レース」はB1級一組の1800m、9頭立て。A級とB1級の境目にあっていつでもA級にあがれるぞ、という馬が揃いました。いってみれば海千山千、頭数のわりには一筋縄でいかなさそうな気配があります。

 勢いならばB1級の特別戦を勝ってきたケイジーウォリアが最右翼。今季初勝利がトーホウライデンを差し切る見事なもので、ここまでの鬱憤を一気に晴らしてしまいました。
 安定度ならコアレスランナー。岩手での連勝こそ止まりましたがA級に上がっても大崩れせず、依然として掲示板圏内を確保中。現時点ですでにB1では力が上なのは明らかでしょう。

 復調ムードならポアントゥブルボンを挙げなくてはなりません。今季はB1級でスタート、ポンポンと連続好走して楽々クラス突破かと思いきや意外に足踏みが続きました。しかしそれも前走の勝利でどうやら払拭の気配。これからは手強い存在に戻りそうです。

ポワントゥブルボン
ポアントゥブルボン(7月24日 11R優勝時)

 他で気になるのは転入初戦のシルクトマホークでしょうか。JRA時代の実績のほとんどはダート中距離。既に1年以上勝ち星から遠ざかっているとはいえその実績は無視できないものがあります。
 また、昨年A級B級混合戦を勝っているエイシンアサヒオーや同じく昨年冬にB1級特別を連勝しているアルディらも復調してくれば軽視してはいけない存在になるはず。そろそろ上昇のきっかけを掴んでほしいものです。





出馬表・過去成績 NAR出馬表
レースPlayback
競走条件 55kg、牝馬2kg減
優先出走権
レース名の由来

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