今週の注目レース−第4回盛岡競馬後半のポイント 取材・文/テシオ編集部

 7月31日(土) (特)南昌山賞 C1・盛岡芝1600m

 8月1日(日) (特)フェアリーカップ OP牝・盛岡ダ1800m

 7月5日(月) (特)フレンドリートロフィー ガーネット賞 3歳交流・盛岡ダ1600m


7月31日(土) 10R 
特別 南昌山賞 /C1・盛岡芝1600m ハンデ 
 C1級の芝特別・南昌山賞は芝巧者・好調馬の激突という構図が濃厚。面白いレースになりそうです。
 一連の戦いで芝巧者ぶりを発揮してきているのがダイショウローズ・ダイショウルシアンの田村厩舎所属“ダイショウ”軍団。ダイショウローズは岩手で初めて走った芝がジャストフィットして過去5戦2勝の3着以下無しという安定度。ダイショウルシアンは、芝は昨年5月以来となりますが過去5戦1勝、JRA遠征を含めれば6戦1勝。掲示板を外した前回の芝戦にしても勝馬から0.7秒差に踏みとどまっていますし、JRA挑戦でも着順はともかく勝馬から1.5秒差なら上々と言っていい結果でしょう。C1級の強豪が集まりましたが、芝適性を武器に初特別勝ちへチャレンジ。

 5連勝中のオンワードアコールは、今回はちょっとばかりハンデが大きい印象です。マイル戦で不利といわれる大外枠、加えて出走馬中最高の57kgのハンデ。ハンデの多さは強さの証し・・・ではあるとはいえ、やはり気になる材料なのは間違いないところ。JRA時代の芝成績もソコソコというところまでで、地力の高さでどこまでカバーできるか?しかし5連勝の内容を見る限り、あっさりクリアしてもおかしくないように思えます。

スズノエイユウ
スズノエイユウ(7月5日 8R優勝時)
 そしてもう一頭の注目がスズノエイユウ。前走が岩手で初めての芝戦でしたが鋭い脚を披露してダイショウローズとタイム差無し2着。JRA時代の芝で未勝利脱出寸前まで行っただけの事はあると感じさせました。岩手での実績はまだまだですが、あの走りならこのレース最大の惑星になってよさそうです。

 他にもJRA時代に芝でオープンまで行ったダイワフォーチュン、岩手で芝は初めてながらJRA時代の成績からして芝が合っておかしく無さそうなエプソムフォルテ・コスモジャーニーらも気になるところ。
 こうなると最後に決め手になるのは、本当の芝適性なのかそれとも実力か?どの馬がどんなレースをするかを想像するだけでも楽しいメンバーです。



出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 55kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着賞金額獲得毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「南昌山」・・・岩手県矢巾町の西部に位置する山。ブナの原生林など、手つかずの自然を堪能できます。


8月1日(日) 10R 
特別 フェアリーカップ /OP牝・盛岡ダ1800m 別定 
 牝馬のオープン特別というものの半分の5頭はB級の馬、そして残る5頭にしても勝ち星は古馬A級二組が最高で一組で勝った事がある馬は無し。1800mで優勝経験がある馬は5頭いますが、古馬A級でのものは0。そんな出走馬達の成績を見るだけでも、このレースの混戦具合が感じ取れようというものです。
 過去にはB級からの挑戦で勝った例も少なくありませんが、それは牝馬路線が固まる前の創成期の事。近年のこのレースの勝ち馬はいずれもA級一組で勝っていたり、そもそも古馬重賞を勝っていたりと、確固とした実績を持った馬ばかり。少なくとも「これ」という軸馬に困るレースではありませんでした。今回はどの馬にも勝つチャンスがありそうで、逆にどの馬にも不安を感じるような混戦メンバー。果たして最後に笑うのは誰なのか・・・?

ハッピートーク
ハッピートーク(7月12日 11R優勝時)
 何頭か注目の馬を挙げてみましょう。まずは今季6戦5勝2着1回のハッピートーク。今季は距離への融通性も増して1800mで2勝、それもいずれも盛岡で、というのは強みになりそう。B1からの挑戦ですがもはやB級に留まる馬でない事は自他共に認めるところで、格をもって軽視する事はないでしょう。課題は、しかし距離。1800mで勝ったとはいえいずれも辛勝、マイル以下での圧勝ぶりに比べるとやはり距離の長さが影響している印象があります。
 マイネベリンダは唯一のA級での勝ち星を持つ馬。前走こそハイペースに巻き込まれて大敗を喫しましたが、それ以前の走りは主力視して当然のものでした。この馬もやはり距離が課題になるのでは・・・という印象。
 岩手で7連勝中のサクラアーバンはこの春まで東海A級、その前は金沢A級で1800mの経験もまずまず豊富。岩手での走りにはまだ余裕を感じますし、ここで旧地の格がモノを言うかもしれません。
 10頭いずれもにチャンスがあっておかしくないこのレース。勝てば当然、次に控える重賞の主役候補の座に就く事になります。例え今回の時点では格下でも、このレースの経験で大きく成長する。そんな馬の優勝を、そんな成長をもたらすレースを、期待しましょう。


出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 4歳以上のA級56kg、B1級以下54kg、3歳52kg
優先出走権 1・2着馬にはビューチフル・ドリーマーカップ(8/30水沢ダ1900m)の出走権が与えられます
レース名の由来 「フェアリー」・・・fairy。英語で「仙女・妖精」の意。


7月5日(月) 10R 
特別 フレンドリーT ガーネット賞/3歳交流・盛岡ダ1600m・定量
 岩手3歳2勝以下・JRA3歳未勝利という条件で行われるフレンドリートロフィー。今季はここまで芝2戦・ダート2戦の計4戦が行われ、いずれもJRA勢が勝っていますが、岩手勢も2度2着に食い込んでおりなかなかの見せ場を作っています。ここでも岩手勢の活躍に期待したいところですが・・・。

 ただ、今回は過去の戦いに比べるとちょっと相手が揃ったかもしれません。例えば6月7日のオニキス賞で上位に入ったJRA勢だとか5月24日のアンバー賞で上位に入ったJRA勢、彼ら・彼女らの過去の走破タイムと、今回人気になりそうなトラストイチゲキやヴァルガリスらのそれを比べると今回出走組が互角かやや優位。
 一方の岩手勢は、例えばオッフェンバックがアンバー賞で11着、トーホクキングが芝のアメジスト賞で7着。オッフェンバックやサクラエルセダンはアンバー賞2着のリュウノヒーローに大きく敗れていたり・・・と微妙な感じの成績です。

 もちろん、JRA勢はコマが揃って見えるとはいえ、8月も目前のこの時期まで勝てないからこそ登場しているわけで、つまりそれには何らかの理由が・・・苦手な距離であったり回りであったり・・・があるのでしょうし、そこにつけ込む余地も少なくないでしょう。岩手勢の頑張りに期待しましょう。

ザッツザサイレンス
ザッツザサイレンス(6月13日 8R優勝時)


出馬表・過去成績 NAR出馬表
レースPlayback
競走条件 56kg、牝馬2kg減
優先出走権
レース名の由来 「ガーネット」・・・Garnet。英語で「柘榴石(ざくろいし)」の意。

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