先週のメインレース結果 −2010年1回水沢開催後半− 取材・文/テシオ編集部

4月11日(日) 10R 
特別 赤松杯 /OP・水沢ダ1600m・別定 晴・良
ゴールドマイン快勝!ライバル物語にまず先手の白星NAR成績 

中間の調整のおかげか、ゴールドマインは昨年以上の強さに感じられた (Photo/横川典視)
 2010年シーズン・2週目の山場となった赤松杯。昨年の年度代表馬・マヨノエンゼルと4歳以上最優秀馬・ゴールドマイン、昨季終盤に激闘を繰り広げた2頭が早速登場、新シーズンの覇権をかけて激突する事になった。
 単勝の人気も当然この2頭がリード。最終的にはゴールドマインが1.5倍で1番人気を奪い、マヨノエンゼルが2.6倍で2番人気。3番人気となったベルモントギルダーが12.5倍というオッズなのだから、この2頭への支持がいかに多かったかを現している。

 まずスタート後の先行争い。ほぼ横一線にゲートを出た9頭の中から、さらにカネショウエリート、ベルモントギルダー、シルクドラグーンにサケダイスキの4頭が抜け出て4コーナーへと突き進む。コーナーを回って直線に入ってもしばらくは4頭が横一線で競り合っていたが、ややおいて外からサケダイスキがハナを奪いに行って、一時はハナに立たされかかったベルモントギルダーは「先頭だと折り合いがつかないと思った(高松騎手)」、と、サケダイスキの後ろに入る。これで先行争いにようやく決着が付いた。
 この4頭が先行集団を形成、少し離れてゴールドマイン、マヨノエンゼルの2頭、そしてアンダーボナンザとヒカルメイオーがもう一つの集団を作っていた。ここはゴールドマインを他の3頭がマークするような格好か。そこからまた少しおいてボスアミーゴが追走。おおむね4−4−1の隊列だ。

 1000m通過が1分3秒程度だったから、オープンのメンバーとしては遅いペース。向こう正面に入る頃には全体がほぼひとかたまりになってきていたが、そうやって流れが落ち着いたと思う間もなく、1番人気ゴールドマインが動き出した事で一転して流れが激しくなった。
 「最近来た転入馬が前の方に集まっている。どれくらいの力があるんだろう、と少し早めに突っつきに行ってみた(菅原勲騎手)」というゴールドマイン。これを見たマヨノエンゼルら中団のグループもペースを上げ、一斉に押し上げ始める。こうなると先行グループは必然的に苦しくなってしまう。既にカネショウエリートが後退気味だったが、間もなくサケダイスキも脱落。残るはベルモントギルダーとシルクドラグーンの2頭、だが懸命に押してポジションを守るこの2頭に対し、ゴールドマインは持ったままで並んでいくのだから手応えの差は明らか。

 直線に入ってもまだベルモントギルダーが先頭、ゴールドマインがコーナーを少し大きく回ってきた事もあって一瞬リードが拡がり、ベルモントギルダーがそのまま粘り込みそうにも見えた。だがそれもゴールドマインが伸び始めるまでの事。後ろに迫るマヨノエンゼルの脚色を見つつ菅原勲騎手がゴーサインを出すとゴールドマインも即座に反応、スッと脚を伸ばして簡単にベルモントギルダーを捉えてしまう。

 一方のマヨノエンゼル。4コーナーではゴールドマインの直後に迫っていたのだが、そこからの伸びをやや欠いて、直線に入った所ではゴールドマインから2馬身ほど離されてしまっていた。
 ゴールドマインはベルモントギルダーを捉え、引き離していく。ベルモントギルダーも、交わされはしたものの急に止まる事もなくなんとか食らい付いている。そしてマヨノエンゼルは、いつもの伸びがないままむしろ引き離されており、もはやベルモントギルダーを捉えるのも難しそうだ。

 最後はクルージングに入ったゴールドマイン、それでもベルモントギルダーを軽く1馬身半引き離してゴールイン。マヨノエンゼルは結局、ベルモントギルダーから3馬身離れた3着に終わった。
 4着以下はさらに少し間隔が開いて、アンダーボナンザ、シルクドラグーン、ヒカルメイオーが一団で入線。大きく離れてボスアミーゴとサケダイスキ、さらに大きくおかれてカネショウエリートが入線した。
(写真右/マヨノエンゼルは3着に終わる。「乗っていていつもの気迫が感じられず、反応も鈍かったが、それは休み明けのせいだと思う。これで上昇するはず」と小林騎手)

 勝ったゴールドマインは父ダンスインザダーク・母スーアのセン6歳。冬休み中も山元トレセンで調整していただけあって昨年以上とも思える仕上がりで快勝。シーズン前半の戦いもこの勢いで優位に進める事になりそうだ。

■ 勝利ジョッキーコメント
 冬の間もしっかり調整していたという事で、状態もレース中の反応も良かったですね。最初に乗った時とは別の馬のようでした。転入馬がどんなもんかと気にはなったけれど、相手はマヨノエンゼル一頭だと思っていたからレースも迷い無く進められました。(菅原 勲騎手)
出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果 07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 55kg 牝馬2kg減とし、格付賞金2,000万円毎に1kg加重
優先出走権 1・2着馬にシアンモア記念(5/9 水沢ダ1600m)の優先出走権が与えられます。
レース名の由来 「赤松」・・・マツ科の常緑高木。樹皮は亀甲状にはげやすく、芽の色と共に赤褐色。クロマツより葉が柔らかく、材は建築用皮付丸太、薪炭用、パルプの原料となる。またテレトラックが所在する岩手県宮古市の「市木」とされる。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 3018 1589 3連複 23188 3665
複勝 1732 803/139/447 3連単 118738 3562
枠連複 5248 298 ワイド 8471 380/4341/376
馬連複 16166 1166
馬連単 20984 916 197545


4月12日(月) 10R
特別 大屋梅賞/C1・水沢ダ1600m・別定 曇・不良
止まらない止まらない!ハッピートーク7馬身差圧勝NAR成績 

楽々7馬身差圧勝。”さらに上を”と期待したくなる勝ち方だった (Photo/横川典視)
 月曜の水沢競馬場は前日までとは一転、冬に逆戻り。弱い雨が断続的に降ってコース状態は不良となり、時計も急速に速くなっていった。2R・1300mの1分24秒1、8R・1400mの1分29秒8はいずれも4月の最高タイムだ。
 そして、馬場の高速化と同時に前残り傾向も強くなり、ここのところ苦しんでいた逃げ馬がちぎって勝つシーンも目立った。この大屋梅賞も、終わってみれば止まらない先行馬同士の戦いとなった。

 レースは序盤から人気の2頭が引っ張る展開になった。1番人気ビュレットライナー、2番人気ハッピートークが共に好スタート・好ダッシュを決めて飛び出していく。特にハッピートークのスタートが素晴らしく、枠の有利さもあってあっさりハナを奪う。ビュレットライナーはここでは無理をせず、追って出てきたプリズンガールを前にやってひとまず3番手に控える。
 この3頭が並んで先行グループを形成、続いてマイネエアリー、タカノグラディウス、ヤマニングリフォンらが追いかける。こうして中団あたりにいるのだってこれまで逃げて勝った経験のある馬ばかり。それらがハナ争いにも加われなかったのだから、それだけ前の馬たちのスタートダッシュが鋭かったということだろう。ただしペース自体は普通からやや速めといった程度で、11頭の馬群はおおむね一団となって駆け続ける。

 向こう正面半ば、淡々と飛ばし続けるハッピートークのペースに他の馬が音を上げ始めた。プリズンガールは向こう正面に入った頃あたりから苦しそうにし始めていたし、後続の馬群でも、手綱を激しく動かしながらも置かれていく馬が出始めている。
 3コーナーに入ってプリズンガールが脱落、ビュレットライナーとタカノグラディウスがこれを交わしていく。そこから後ろの馬群とは3馬身ほど開いており、しかもいずれも追走に手一杯。タカノグラディウスですら徐々に離され始めているくらいで、3〜4コーナー中間あたりですでに優勝争いはハッピートークとビュレットライナーの2頭に絞られた感があった。

 こうなると興味は1番人気と2番人気の一騎討ちという事になるのだが、それも、意外に早く決着が付いてしまった。ハッピートークを追うビュレットライナーは一時は1馬身差ほどまで迫ったのだが、4コーナーあたりで逆に引き離されてしまう。依然持ったままで進むハッピートークの上では村松騎手が後ろを見ている。ビュレットライナーは一杯に追っても差を縮める事ができないでいる。

 手応えの差が明らかになって村松騎手はムチを入れる事も止め、ちらりちらりと後ろを確認するのだが、そうして後ろを見る度に差が拡がっている。リードが5馬身ほどに開いた所で村松騎手は後ろを見る事も止め、ただ流すだけになったが、それでもゴールを駆け抜けた時にはリードが7馬身にまで拡がっていた。

 勝ったハッピートークは父アグネスデジタル・母モニュメントバレーの牝4歳。昨秋にJRA未勝利から転入、その初戦こそ最下位に敗れたりしたが、以後は堅実な成績を挙げてきた。今回破ったビュレットライナーは8歳とはいえオープンでも健闘した馬。それを寄せ付けなかった事でこの馬のこれからにも大きな期待がかかる。

■ 勝利ジョッキーコメント
 ここまでのレースを見ていて前が止まらないなと感じたので、少々強引でも行ききってしまおうと思いました。こちらに来た時には一番期待していた馬でしたし、今日はちょっと派手に勝ちすぎたけど、これくらいやってくれておかしくない馬だよ、という気持ちもあります。(村松 学騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 09年結果 08年結果  07年結果 06年結果
レースPlayback 2009 2008 2007 2006
競走条件 55kg 牝馬2kg減
優先出走権
レース名の由来 「大屋梅」・・・テレトラック横手がある秋田県横手市の「市木」とされ、1200年程前に小野春風の出羽征伐に随行した二人の武将がこの地に住みつき、梅を栽培したのが始まりと言い伝えられている。
 この人が植えた梅は「江津の庭梅」と呼ばれ、菅江真澄の紀行文「雪の出羽路」にて賞賛されるほどの見事な老梅だった。この江津の庭梅がたくさんの大屋梅林の元になり、大屋地区を美しい「梅の里」にした。
 現在は推定樹齢400年から300年ほどの老梅が各家の庭に点在しており、春には見事な花を咲かせつづけている。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 5166 1143 3連複 48326 6005
複勝 3641 661/1636/202 3連単 193315 4159
枠連複 14792 4759 ワイド 9620 2260/534/811
馬連複 27336 10299
馬連単 43763 5573 345959

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