2010年の岩手競馬が今日開幕。実質的な開幕戦は3月にスタートしているが、年度が替わって気持ちも新たに新シーズンの戦いが始まった。その最初の特別はB1級の1900m戦・岩手日報杯。肌寒さが残る水沢競馬場で10頭が争った。
人気を集めたのはやはりコアレスレーサーで単勝1.1倍。つづいてサクラデイブレイク6.5倍、テンショウタイヨウ8.5倍と続いてはいるが、コアレスレーサーの単勝支持率は8割近く、圧倒的といっていい。
向こう正面3コーナーよりのスタート、まずグラスバラードが飛び出すが外からモリノマーケットもこれについていく。しばらく併走する感じだったが、コーナーでグラスバラードが引き離して1、2馬身のリードを取った。
人気どころの位置取りは、3番手のモエレアンドロメダのすぐ内あたりにコアレスレーサーが、そしてその直後にテンショウタイヨウ、トーホウライデン、サクラデイブレイクらが雁行しているのが見える。
「前走同様、テンショウタイヨウの後ろから進む事も考えていたけれど、あっちが思ったほど前に行かなかったので(関本淳騎手)」、それ以上はこだわらず、自ら好きな位置を取りに行ったコアレスレーサーを、他の人気馬がマークするという分かりやすい構図になった。
先頭を行くグラスバラードは、後続との差を3馬身から4馬身ほど保ちながらスタンド前を駆け抜けていった。「長い距離だとどうしてもかかり気味になってしまう(村上忍騎手)」とやや折り合いに苦しみながらも、後続が無理に競りかけてこなかったおかげもあってマイペースをキープ、いくらか緩めのペースを作る事もできた。
おかげで向こう正面に入って息を入れるタイミングが作れたグラスバラード。ペースを少し落としている間に中団の動きが活発になってきた。モリノマーケット、モエレアンドロメダが懸命に押してグラスバラードに迫る。トーホウライデンは大外に切り替えて先行グループの外に被せるくらいの所まで来た。テンショウタイヨウは逆に内を突く。コアレスレーサーは、そんな動きを尻目にあくまでも静けさを保ったまま、先行集団の直後でじっとしている。
内ラチ沿いが深いから、とラチから大きく間隔を取って進んできた馬群が、3コーナーに向けて一気に切れ込んでいく。先頭グラスバラードは勢いよくコーナーに飛び込みつつ後続を突き放しにかかる。コアレスレーサーも追っつけながら2番手へ進出。その外からはトーホウライデンも楽な手応えであがってきた。
コーナーを回って直線に向いてもまだグラスバラードが先頭をキープ。しかしコアレスレーサーもほとんど馬体を並べている。この2頭がややリード、トーホウライデンは4コーナーでちょっと遅れたが、手応えはまだ十分。外からはサクラアリエル、サクラデイブレイクの2頭が並んで追い上げる。テンショウタイヨウは内にいるが脚色に余裕無く、この辺の争いの中からは脱落しつつある。
グラスバラード、コアレスレーサーが馬体を併せて競り合っていたのもつかの間、コアレスレーサーが見る間にグラスバラードを引き離していく。グラスバラードも決してバテてはいないのだが、ムチも使わず伸びて、置き去りにされるのではどうしようもない。
結局コアレスレーサーは、前走の焼き直しのような、いや前走以上の余裕すら感じさせて3馬身差をつけゴール。これで岩手での勝ち星を8とした。
2着以下の争いは接戦。まず2着争いは、粘るグラスバラードをトーホウライデンがわずかに捉えて先着。前走に続いての好走で復活ムードを濃厚にした。3・4着争いも最後まで競り合いながら、サクラデイブレイクがクビ差でサクラアリエルを退けた。3番人気テンショウタイヨウは6着に終わった。
勝ったコアレスレーサーは父ダイタクリーヴァ、母ダイタクスペリアの牡6歳。前走に続いての完勝での2連勝で岩手での成績を9戦8勝とし、特別は4勝目。格付けは既にA級に上がっており、次走からはいよいよA級馬達に勝負を挑む事になる。
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いろいろ考えないと勝てないような馬じゃないですからね。力を出せれば自然と結果につながる馬で、今回もこの馬の力を出す事ができた、という事で。オープンでも・・・と思っている馬だからここで苦戦するわけにはいかないしね。次からはA級になりますが、楽しみです。(関本 淳騎手)