時折雪が舞う水沢競馬場。コース状態はすっかり変わって水が浮く不良馬場に、そして高速コースに変貌した。この日ここまでのレースでも1300mで1分22秒台、1400mで1分29秒台が普通に出、基本的には逃げ先行有利の前残り決着が続いた。
このアテルイ賞でも最内トーセンスプライト、大外ポイントプリム、このスピードのある2頭の先陣争いが焦点。ゲートが開いて一気に飛び出していったのもやはりこの2頭で、そのダッシュ力自体は甲乙つけがたかったが結局枠の有利さもあってトーセンスプライトがハナを奪った。
先頭に立ったながらもやや折り合いを欠きつつのトーセンスプライト。ポイントプリムはその2番手に納まった。先行争いが意外にあっさり収まったせいかトーセンスプライトが抑え気味にしたせいか、いずれ思ったほどペースが上がらず流れはスロー気味。2番手ポイントプリムの後ろには残る各馬が、もう折り重なり合いながら続いている状態だ。
そんなトーセンスプライトは徐々にリードを拡げつつ1コーナーに進入、ここで後続との差を3馬身ほどに開いた。ポイントプリムにとっては2番手ながら実質的な単騎逃げになり、競り合うよりもそのままが得策と見たか、緩いペースの中控える事を選択した模様。これで逃げる馬・2番手の馬は楽になったが後続は非常に動きづらくなった。
ガッチリと押さえたまま向こう正面を通過していくトーセンスプライト。3コーナーにかかっていよいよポイントプリムも動き出し徐々に差を詰める。4コーナーにさしかかる頃にはポイントプリムがトーセンスプライトの直後にまで迫った。後続は、前の2頭のペースに付き合わされる形になってずいぶんと戸惑っている感じだったが、それでも懸命に食い下がって4コーナーでもまだ7頭がほぼ一団で追いかけている。
直線入り口ではトーセンスプライトとポイントプリムがほとんど並んだかに見えたがそれもつかの間、次の瞬間にはトーセンスプライトが再び1馬身半ほどにリードを拡げた。後続はもはや離される一方、ここからは2頭のみの戦いとなった。
内外少し離れて戦う2頭の差は1馬身、いや1馬身もないか。しかし脚色はほとんど同じで、間隔も同じようなまま直線をすぎていく。まもなく、ポイントプリムがジリジリと差を縮め始めた。トーセンスプライトもまだ目立って脚が止まっては見えない。ポイントプリムのエンジンがようやくかかったのか。
1馬身、3/4馬身。ゴールが迫るにつれ差が縮まるスピードも増していく。半馬身、クビ。さらに差が縮まっていく・・・。が、そこまで迫ったところがゴール。最後の着差はクビ、トーセンスプライトがわずかの差で凌ぎ切った。
2着はポイントプリム、4馬身離れた3着争いも接戦だったがデルマジュピターがエイシンウルフオーをクビ差で退けた。2番人気→1番人気→3番人気の順での決着となって馬複280円、最も配当が良かった3連単でも1,440円に留まる堅い結果となった。
勝ったトーセンスプライトは父タニノギムレット・母ドリームライフの牝5歳。転入後6戦を4勝2着2回のパーフェクト、特別戦を2連勝してレギュラーシーズンを締めくくった。
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前走の感触から逃げた方がいいと感じたし、今日は先行有利の馬場で枠順も内枠。こうなると逃げた方がいいと決めていました。相手の馬も強いですしね、今日は枠順が良かったのが一番ですね。(菅原勲騎手)