先週のメインレース結果 −2009年12回水沢開催− 取材・文/テシオ編集部


12月27日(日) 9R 
特別 師走賞 /B2・水沢ダ1600m・ハンデ 曇・重
追いすがるライバルを馬なりで寄せ付けず コアレスランナー強し!NAR成績 

最後まで馬なりのまま。ライバルが呆れるほどの強さ (Photo/横川典視)
 ここ数日比較的気温が高めだったせいか先週までの雪はほとんど姿を消し、コース状態もこの時期としては珍しく「重」発表。今日は最後までコースに水が浮いてくる事がなかった。

 12頭立てのこのレース、人気を集めたのはこれが転入2戦目となるコアレスランナーだった。単勝1.3倍の圧倒的といっていい人気で馬単などもこの馬絡みの組み合わせに集中していたが、結果も人気通りの圧倒的なものと合った。
 まず逃げたのはマツリダベスト。これをキタノエンペラーが追いかけていく。この前の2頭はすんなり定まったがその後ろはテンショウスズランやタニノレジェンド、ヤマニングリフォンらが前後しつつ入れ替わり立ち替わり、といった感じ。ペースがさほど速くない事もあって、最後方でストロングブリッツが離れて進んでいる他は馬群はおおむね一団と言っていい状況だ。

 マツリダベストの作るペースは特に速くも遅くもない平均的なもの。ただ、1000m通過が1分4秒は、逃げ切りを図りたいマツリダベストとしてはできればもう少し遅めのペースが欲しかった所かもしれない。とはいえ隣にぴったりとキタノエンペラーがくっついているのではそう楽もできない。後続の動きも徐々に活発になりつつ、そのままの流れで勝負所へと進んでいく。

 3コーナー通過、マツリダベストの手綱の動きが目に見えて激しくなってきた。2番手キタノエンペラーは、しかし彼自身もかなり手綱が動いていてなかなか前に並ぶ事ができない。そうこうしているうちに後ろからスーッとコアレスランナーが迫ってきた。こちらは手綱を持ったまま、つまり馬なりのままだ。

 もはやすっかり苦しい手応えになったマツリダベスト・キタノエンペラーを、コアレスランナーが楽に捉え、交わしていく。鞍上・関本淳がちらっと後ろを見たその視線の先には、2頭並んで追い上げてくるタニノレジェンドとコアレスブライトの姿。だが、この2頭もそれぞれもう一杯に追っており、依然手綱が動いていないコアレスランナーとは手応えの差が歴然。外の2頭は内のマツリダベストらを捉えるには足りそうな脚色だが、コアレスランナーを追いつめるにはちょっと・・・という感じ。

 直線半ばを過ぎ間もなくゴール、しかしコアレスランナーは未だ手綱を持ったまま、鞍上はムチを抜いてすらいない。タニノレジェンドが単独2番手に上がってきたが、すでにクルージングに入っているコアレスランナーを懸命に押して押して追い上げて、それでもなお差は徐々に開くほど。
 結局コアレスランナーは、直線で何度かハミをかけ直して集中を切らさない程度で、それで2着以下に2馬身半の差をつけて悠々とゴールイン。2着タニノレジェンドの小林俊彦騎手が「自分の馬も良くがんばっているんだが。ほとんど本気を出さずに走られてこれでは、ちょっと相手が強すぎるよ・・・」と舌を巻くほどに、コアレスランナーの強さは圧倒的だった。
 2着タニノレジェンド、3着はコアレスブライト。ハンデ59kgのスウィープザボードが4着に食い込みキタノエンペラーも5着に粘った。結果、1〜5番人気馬が揃って掲示板を占め、馬番3連単は1,370円と穏やかな決着となった。

 勝ったコアレスランナーは父エアエミネム・母ビバブライティアのセン3歳。JRAでは未勝利に終わったものの、未勝利のまま挑んだ500万下戦でも好走しており能力の高さは感じさせていた。転入初戦を好内容で勝つと返す刀で特別戦も制し、これで2連勝となった。

■ 勝利ジョッキーコメント
 これで2戦目なのでまだどんなものか計りかねるけれど、力がある事は確かだと思って乗りました。最後まで余裕なんだから強いよね。桐花賞に出してみたかったね。(関本 淳騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果
競走条件 56kg、牝馬2s減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額25万円(22万円)毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「師走」・・・古い言い方で12月のこと。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 3174 1932 3連複 39813 3419
複勝 2138 907/326/135 3連単 161958 8766
枠連複 19274 6580 ワイド 9617 2435/989/235
馬連複 27983 9394
馬連単 41000 11151 304957


12月28日(月) 9R 
特別 銀嶺賞 /B1・水沢ダ1800m・ハンデ 小雨・不良
3頭一線の接戦を制し アルディ3連勝&特別2連勝!NAR成績 

こういう接戦を凌げるのが勢いの良さの現れ (Photo/横川典視)
 午前中から時々雨がぱらついた水沢競馬場だが最後まで本降りにはならずにすんだ。例年の12月に比べると気温が高めで、ただこの後雪になるという予報通り、冷たい風が強く吹く。

 レースはビュレットライナーとブラックベガスの2頭の競り合いから始まった。最初に前に出たのは好スタートを切ったマイネルティーダ。それをビュレットライナーが交わしたところにブラックベガスが並びかけてくる。ゲートから100mあまり、1周目の3コーナーに入る頃には早くもこの2頭が後続を大きく引き離しつつあった。
 双方とも前に行くつもりではあったが、ブラックベガスの方はかかり気味になってしまい、ビュレットライナーの方はと言えば「白い派手な色の馬が追いかけてくるものだからすっかり行く気になってしまって・・・(山本聡哉騎手)」。スタンド前の直線ではこの2頭と後続との差は6〜7馬身。ペースも序盤からわりと速くなって、後方のグループはわりと縦に拡がっている。
 人気のアルディはここで全体の6番手、リザルトはその一つ前。こちらはいずれも後方グループでも前の方につけている。2番人気エーシンスローインは最後方をすすむが、集団との差はほとんど無い位置をキープ。

 逃げる2頭と後続との差は一時10馬身ほどに拡がったが、向こう正面半ば、ちょうど1周したあたりに達してさすがに2頭の手綱の動きが激しくなり、スピードも鈍りはじめた。これを見た後続集団は3番手マイネルティーダを先頭に一気に差を詰め、2周目の3コーナーにさしかかる頃には前の2頭の直後にまで攻め上がる。
 4コーナーから直線に入ってもまだビュレットライナー・ブラックベガスの2頭がリード。意外にバタバタにならず踏ん張っている。しかしブラックベガスの方はもう息切れ気味で、こちらは間もなくアルディに捉えられた。

 先頭は粘るビュレットライナー、それを追いつめるアルディ。ビュレットライナー鞍上は山本聡哉、アルディ鞍上は山本政聡の兄弟ジョッキーだ。弟対兄の2騎が優勝を争う位置にいる。特別戦を舞台に兄・弟の一騎討ちが実現するか・・・。
 しかし、そんな2頭の内を突いてするすると伸びてくる馬が。橙の帽子、ブライティアメッセだ。勝負所からずっと内ラチ沿いで我慢していた同馬は、ビュレットライナーが外のアルディの方へ寄せていったのを見て即座に抜け出してきたのだ。
 一瞬は最内ブライティアメッセが先頭に出た。懸命に追うアルディがジリジリと巻き返す。真ん中ビュレットライナーはわずかに遅れたか。
 3頭一団でなだれ込んだゴール、最後はわずかにクビ差でアルディが先着していた。2着はブライティアメッセ、3着ビュレットライナーもクビ差に踏みとどまった。その後ろは3馬身離れて4着ドーリーゴンザレス、5着ブラックベガスの順。とはいえ残る7頭はほとんど一団で、勝ったアルディから10着マイネルティーダまでの差もわずかに1秒1。特別戦にしては珍しい僅差の決着だった。

 勝ったアルディは父スペシャルウィーク・母ソランダの牡5歳。この冬の水沢戦は絶好調でこれで3連勝、特別戦2連勝の大活躍だ。

■ 勝利ジョッキーコメント
 スタートが良かったら前に行こうかとかいろいろ考えていましたが、以前ほど位置取りにはこだわらなくなっているのでその辺は安心でしたね。以前は流れが合わないと伸びなかったりしましたから。ただ今日は、先頭に立ったところで気を抜いて止まってしまって、内の馬に差されたかと思いました。58kgの影響もあるのでしょうね。ひやひやしました・・・。(山本 政聡騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 56kg、牝馬2s減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額35万円(31万円)毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「銀嶺」・・・雪が降り積って山々が銀色に輝く様子。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 6678 4477 3連複 49751 991
複勝 4023 1335/124/571 3連単 182112 655
枠連複 19001 1186 ワイド 10042 301/1229/134
馬連複 30145 942
馬連単 42599 1001 344351


12月29日(火) 8R 
特別 五葉山賞 /C2級・水沢ダ1600m・ハンデ 曇・不良
57kgもものともせず プリンセスビジュー6連勝を飾る!NAR成績 

ちょっと手こずったが終わってみればきっちり勝利。これで6連勝達成 (Photo/横川典視)
 午前中は小雪が舞ったが午後早い時間にはほとんど止んだ。ただし気温は昨日よりグッと低く寒い。

 8頭立ての五葉山賞は最終的にプリンセスビジューが断然の人気に支持された。単勝オッズは1.1倍、馬複・馬単も当然ながら1番絡みに集中し、馬単などは1番が入らない組み合わせのほとんどが万馬券になっていた。2番人気はスイートトークで7.5倍、3番人気はゴールデンダーツで7.8倍。ただしこの3頭はいずれもハンデ上限一杯の+3kgを貰っており、オッズの傾向にもその辺の取捨に悩むファンの気持ちが窺えた。

 スタートではトーセンラフィットがタイミング合わず出遅れ、1番人気プリンセスビジューも少しあおり気味になって若干立ち後れ気味になった。人気3頭の先行争いが最初の焦点だったが、これでハナはゴールデンダーツが奪い獲る。スイートトークが2番手、プリンセスビジューもすぐに巻き返してスイートトークに並んでいたが、プリンセスビジューはここでは無理せず少し控え、外に持ち出すのを優先して3番手に下げた。

 結局人気上位3頭が先行する格好になってそれは戦前の予想通り。ただ、ゴールデンダーツがここまでの大逃げを打つとは思わなかった。最初か行く気満々のゴールデンダーツは躊躇せずリードを拡げ、最初のスタンド前で3、4馬身、コーナーを回って向こう正面に入る頃には8〜9馬身ほどにも差を拡げた。続くのはスイートトークとプリンセスビジュー、そこから後ろの集団までさらに5〜6馬身。たった8頭立てなのに馬群の前後は20馬身くらいに伸びている。

 ゴールデンダーツ鞍上の高橋悠里騎手はレース後、「そんなに後ろが離れてましたかねぇ?」としれっとしていたが、59kgを背負って溜めて逃げても仕方がない、ならば馬を信じて行くだけ・・・と思い切った手に出てくるのはいかにも彼らしい。
 1000m通過は1分2秒ほど、そこから息を入れはじめたゴールデンダーツに向かってプリンセスビジューとスイートトークがグングン差を詰める。その他の馬達は大きく離されてはるか後方。3コーナー手前で早くも優勝争いは前の3頭に絞られた。

 依然2馬身ほどのリードを守るゴールデンダーツ。これをプリンセスビジューが捉まえに行くが、スイートトークの方はこの辺りから少し置かれはじめた。4コーナーにかかる頃にはスイートトークにムチが入り、脚色もがっくり鈍る。これでさらに1頭が脱落、残るは2頭。

 ほとんど並んで直線に飛び込んだゴールデンダーツとプリンセスビジューだが、前者が59kgでもよく粘るのか、後者が57kgに伸びを殺がれているのか、2頭の追い比べにはなかなか決着が付かない。直線半ばあたりでプリンセスビジューが前に出たが、いったんは失速しかけたように見えたゴールデンダーツが再度盛り返し、一瞬あわや差し返すかというシーンすらあった。
 しかし、そうしてがんばったゴールデンダーツもゴール目前でついに失速。プリンセスビジューが1馬身ほど突き放して、短いようで長かった戦いにピリオドを打った。
 スイートトークは大きく離されたものの3着は楽に確保。4着以下は残る5頭がひとかたまりになだれ込み、ローズランが4着、シャディータイガーが5着となった。

 勝ったプリンセスビジューは父ホワイトマズル・母エンゼルプリンセスの牝3歳。JRA未勝利から転入してからこれで6連勝。このレースの勝ちタイム1分42秒5は5Rのグラスバラードが勝ったB2級三組戦と同タイム、続く9RのA級二・B1級一混合戦より0.2秒遅いだけ。ここにもこの馬の優秀さが現れている。

■ 勝利ジョッキーコメント
 ハンデの事はあまり気にしていませんでしたが、スタートがちょっと良くなくて後ろからになった分、最後まで手こずったという感じでしたね。ハンデもやっぱり応えたのかもしれません。450kgあるとはいえ牝馬ですからね。ただ、展開や位置取りにこだわらない強い馬だから、そこは安心して戦えました。(村上 忍騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 56kg、牝馬2s減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額14万円(12万円)毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「五葉山」・・・釜石市、大船渡、住田町、三陸町の2市2町にまたがる標高1,351mの山。藩政時代は、伊達藩直轄の山でヒノキなどの林産資源が豊富で藩にとって重要な山であったことから「御用山」と呼ばれたが、後に五葉松になぞらえ「五葉山」と呼ぶようになる。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2398 1631 3連複 25426 6466
複勝 1082 316/266/251 3連単 120129 9708
枠連複 ワイド 7336 1249/2437/383
馬連複 19834 3256
馬連単 23426 3304 199872


12月30日(水) 9R 横手市観光協会長賞
特別 かまくら賞 /C1級・水沢ダ1400m・ハンデ 曇・不良
トーセンスプライト今日は快勝!惜敗続きにピリオド!NAR成績 

余裕すら見せて4馬身差の完勝。これがこの馬本来の強さだ (Photo/横川典視)
 徐々に荒れ模様になる、という予報が出ていたが意外に天気は崩れず、今日の水沢競馬場は昨日よりも暖かかった。明日はいよいよ大晦日だというのにずいぶんと過ごしやすい。

 スタンド前・4コーナーよりからのスタート、ゲートを飛び出す時は12頭ほぼ一線だったが、最内の2番人気オーログランデがちょっとダッシュが鈍く置かれ気味になった。馬群の内からハナケンロマン、外の集団の中からは1番人気トーセンスプライトが出てきて先行争い。これにレッドルンバやゴッデスフラワーも加わって先行集団が形成された。

 最近の好調ぶりそのままに飛ばしていくハナケンロマン。わりと淀みないペースになったのだが、それを追うトーセンスプライトは最初から手綱をおさえ加減で折り合いをつけるのに苦心している。その後ろの集団もがんばって追いかけてくるものだからなかなかペースが緩むところがなく、1000mを1分2秒台で通過してなお速い流れが続く。
 そんな先行集団の直後にはツキミデイッパイが進出、外目のポジションを押さえているのが見える。馬群の中にいるオーログランデは手綱が動き始めてちょっと苦しそうだ。その後ろは差し馬勢でごった返しているという感じ。内の方にいる馬が手応え悪そうにしているせいか、それともトーセンスプライトを目標にしているのか、全体的に外へ外へとポジションを移している。

 逃げるハナケンロマンは3コーナーを回ってもまだ先頭をキープ。だがその手綱はかなり激しく動き始めており、スピードもかなり鈍ってきている。トーセンスプライトは、しかし、その外につけたまま交わさずにコーナーを回っている。ここまでの戦訓からギリギリまで先頭に立たず我慢する作戦のようだ。
 そうしてトーセンスプライトが、徐々にスピードが落ちるハナケンロマンに合わせる形で待っていたために、一時は4、5馬身開いていた後続との差は直線入り口ではほとんど無くなっていた。内から外までわっと拡がって押し寄せてくる後方集団。ここまできていよいよトーセンスプライトにGOサインが出される。それまで引っ張りきりだった手綱を緩めるとトーセンスプライトはスッと脚を伸ばす。
 内でまだ粘るハナケンロマン、馬場の真ん中から追い上げてくるツキミデイッパイとゴッデスフラワー。大外からはエガオニサセテも伸びてきている。だがトーセンスプライトは、早々と2馬身ほどのリードを作ってなおリードを拡げる勢いだ。
 トーセンスプライト自身も先頭に立ってやや伸びが鈍った感じだったが、それでも後続の追い上げを寄せ付けないのには十分。最後は流し気味に悠々ゴール、特別2戦の惜敗続きにピリオドを打つ勝利は4馬身差の完勝となった。
 2着以下は7頭ほどが一団でゴールに飛び込んできたが、結局2着はツキミデイッパイ、3着はゴッデスフラワー、4着にはハナケンロマンが粘り切り、4コーナーあたりで前にいた馬がほぼそのまま流れ込んだ形となった。

 勝ったトーセンスプライトは父タニノギムレット・母ドリームライフの牝5歳。JRAで6戦未勝利、といっても休みがちで丸1年かけて6戦し、岩手転入時も1年余の休養を挟んでのものだった。しかしその転入初戦で圧勝すると2戦目も快勝して能力の高さを見せつけ、続く特別2戦は距離や相手関係のあやで敗れたが、三度目の正直で特別タイトルを手にする事になった。

■ 勝利ジョッキーコメント
 わりと速い流れになっているのにずっとかかり気味。気が良すぎるというか真面目すぎるというか。この感じだとマイルでも距離が長いかもしれない。現状は短い距離の方が戦いやすいのでは。もうちょっと気を抜いて走ってくれたらもっと強くなると思いますね。(菅原 勲騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 56kg、牝馬2s減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額20万円(18万円)毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「かまくら」・・・秋田県横手地方での小正月の行事。子供達が雪で室を作り、水神を祭り、15日の朝、その前で火を焚いて烏追いの歌を歌う。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2805 1423 3連複 34353 923
複勝 1587 523/203/77 3連単 137472 1492
枠連複 10511 1722 ワイド 7829 726/249/125
馬連複 21102 3132
馬連単 28975 2990 244634


12月31日(木) 9R 社台スタリオンステーション協賛 ハーツクライ賞
重賞 第35回 桐花賞 /OP・ファン投票・水沢ダ2000m・別定 小雪・不良
年の瀬の大一番、ゴールドマインが岩手最強を高らかに宣言!NAR成績 

納得の強さ。スタンドの大声援。このガッツポーズが09年を締めくくった (Photo/横川典視)
 午前中は晴れ間も見えた水沢競馬場だったがメインレースが近づくにつれ徐々に空模様が怪しくなり、しばしば激しい雪が舞い始めた。一時は向こう正面が雪で霞むくらいにもなったのだが、メインレースの間だけはぴたりと雪が止んだ。
 メインレースが終わってから再び激しい雪になって、10Rの頃にはコースが真っ白になるほどだったのだから、後になってみれば桐花賞の間だけ雪が止んだのは天の配剤としかいいようがない。

 単勝1番人気は2.6倍でマヨノエンゼル。以下3.6倍エイシンイッパツ、4.2倍コアレスレーサー、6.0倍ゴールドマイン、7.2倍トキワノマツカゼの5頭が単勝10倍以下となっていた。桐花賞はわりと人気が集中しがちなレースで、これほどまでに散らばるのは珍しい。ある意味、確たる主役がいなかった古馬戦線を象徴するようなオッズだ。

 大一番の戦いの火ぶたはエイシンイッパツの逃げで切って落とされた。ハルサンヒコ、トキワノマツカゼらが追ってくるが、エイシンイッパツは即座に1馬身ほどのリードを取って単騎逃げ体勢を構築。そのまま1周目のスタンド前に進入する。
 ここでの隊列は、まず先行集団はエイシンイッパツを先頭にトキワノマツカゼ、ダンストンリアル、ハルサンヒコまでが形成。少し置いてゴールドマインが単独5番手で、さらに少し開いてマヨノエンゼル、ヒカルメイオー、コアレスレーサー、ダンディキングのグループ。また少し離れた最後方にトーホウライデン。ちょうど4-1-4-1という形に分かれている。

 狙い通りにハナを奪ったエイシンイッパツだったが、思いの外、後続が早めに迫ってきた事が一つの誤算になっていた。ここまでの流れはめちゃくちゃ速い、というほどではないが決して遅くもないペース。ずっとそれなりの速さのラップを重ねつつ、それでいて2周目の向こう正面に入る頃には後続がかなり迫ってきていたように、後ろからのプレッシャーが早くからかかって息を入れるところがなかった。
 もう一つは、この時期にしては乾いていて、むしろ力を要するコース状態になっていた事。エイシンイッパツやハルサンヒコは冬特有の田んぼのようなコースの方が戦いやすかった。

 向こう正面に入って中団グループの動きが徐々に活発になってきた。ゴールドマインが外から徐々にポジションを上げ、ほどなく5番手、先頭まで4馬身ほどの圏内に迫る。これを見たマヨノエンゼルが捲りを開始、さらにそれに合わせてコアレスレーサーも攻め上がっていく。
 3コーナー、そうした中団グループが先行勢に取りついてほぼひとかたまりに。中団グループはさらに攻め続け、互いに競り合いながら先行勢の外から捲っていく。
 直線に入る頃には6,7頭がずらりと横に拡がった。内には逃げ粘るエイシンイッパツやトキワノマツカゼ、外には追い上げるマヨノエンゼルやコアレスレーサー。ダンストンリアルも懸命に粘り、ヒカルメイオーはこの列の少し後ろから、割って入ろうと脚を伸ばしている。
 だが、この戦いを最初からリードしていたのがゴールドマインだった。3〜4コーナーを捲り上げてきた勢いのままに直線入り口で早くも先頭。ダンストンリアルにしばらく粘られたが間もなくこれも振り切り、内から外まで拡がった馬群からただ一頭抜け出す。

 内の先行勢は既に失速、ダンストンリアルも突き放しつつある。追い上げてくるのはマヨノエンゼルだけだが、これは脚色がほとんど同じ・・・。
 内・外を見て完全に抜け出した事を、そして最後に後ろを見てマヨノエンゼルの脚色を確かめた齋藤騎手は早々と勝利を確信。大きなガッツポーズと共にゴールを駆け抜けた。

 2着はマヨノエンゼル、3着はダンストンリアル。ヒカルメイオーは最後良く伸びたもののおよばず4着。少し離れた5着にトキワノマツカゼが入線。以下コアレスレーサー、エイシンイッパツと続いた。

(マヨノエンゼルは及ばず2着。「コース状態や展開も悪くなく、馬も良くがんばってくれた。ここでこれだけ走ったのだから来年を楽しみにしたい」と小林騎手)




 勝ったゴールドマインは父ダンスインザダーク・母スーアのセン馬の5歳。JRAから転入後、特別・栗駒賞優勝、重賞・北上川大賞典2着などの活躍であっという間に岩手トップクラスの一角に。白嶺賞で4着に敗れたせいもあって今回は少し人気を落としていたが、大一番で雪辱を果たすと共に現岩手最強の座につく事となった。次走はトウケイニセイ記念に向かう模様。
 同馬を管理する櫻田浩三厩舎は06年オウシュウクラウン以来3年ぶり3度目のグランプリ制覇。齋藤雄一騎手はこのレース初制覇。

 なお、このレースは社台スタリオンステーション協賛・スタリオンシリーズの「ハーツクライ賞」となっており、優勝馬馬主には副賞としてハーツクライ号の配合権利が贈られた。


齋藤雄一騎手インタビュー


■ 勝利ジョッキーコメント
 乗る前は正直“自分でいいのかなあ?”と思っていました。でも“勝ったらどうしようかな”と考えてみたりもして、とにかく緊張しました。
 1枠でしたが外に出せという指示。ゲートをポンと出てくれたのでスムーズに進められた。ちょっとペースが速い感じでしたが、ずっとマヨノエンゼルにマークされている感じでもあり、自ら動いていきました。
 集団を抜けた時には周りとはちょっと脚色が違っていて、これで“勝った”と思いましたね。直線ではもう勝利を確信しました。会心のレースができました。
 チャンスを与えてくれた関係者の皆さんに感謝ですね。もちろん、馬が一番よく頑張ってくれました。(齋藤雄一騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 4歳以上57kg、3歳56kg、牝馬2s減
優先出走権
レース名の由来 「桐花」・・・桐はゴマノハグサ科の落葉高木で、幹は高さ10mに達する。原産は中国大陸で、我が国各地に栽培される。葉は大形掌状、三浅裂。晩春、芳香ある淡紫色の筒形の5弁の美花を咲かせる。材は軽軟で色白く、くるいが少なく、耐火性があり吸湿性も少ないので、琴・箪笥・家具などとして、また屑を焼いて懐炉灰に用いる。樹皮は染料、葉は除虫用になる。岩手県の「県の花」。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 9452 1168 3連複 76620 401
複勝 5480 1012/1648/108 3連単 284179 360
枠連複 21153 2391 ワイド 17660 1878/112/175
馬連複 55713 6329
馬連単 56544 2828 526801


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