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先週のメインレース結果
−2009年11回水沢開催前半−
取材・文/テシオ編集部
12月12日(土) 9R
特別
ディセンバーカップ
/B2級・水沢ダ1800m・ハンデ 曇・不良
8番人気ヤマニングリフォン すいすい逃げて大波乱!
ヤマニングリフォンが逃げ切って3連単は20万円を超える大波乱に (Photo/横川典視)
10頭が争ったディセンバーカップ。トーホクプリンスに騎乗予定だった高松亮騎手が第6Rで落馬負傷したため、山本聡哉騎手に乗り替わってレースが行われた(高松亮騎手は打撲)。
まず飛び出していったのはやはり内枠の馬達だった。1番ヤマニングリフォンがハナを奪いに行くと2番バクシンタッチ、3番トウカイオペラがそれに続く。最初の3〜4コーナーを回りつつヤマニングリフォンは早速ペースを落とし、後続の馬達は内から外まで折り重なるようにひしめき合う事に。
最初のスタンド前直線ではヤマニングリフォンを先頭に内バクシンタッチ、外トウカイオペラが内外離れて2、3番手。ドリームスナイパーがトウカイオペラのさらに外から前に出ようか出まいか、という動きで、その後ろにはトーホクプリンスやグッゲンハイムがぴったり追走。そしてさらにその後ろはドーリーゴンザレス、モエレアンドロメダら4頭ほどが横一線で追いかけている。
確かに、先行したい馬に限って重めのハンデをもらっているから各馬の騎手にとってもペースが遅くなる事は織り込み済みだったようだが、思った以上のスローペースとなって余計に動きづらくなってしまったようだ。特に中団・後方グループは、先行グループが3、4頭で横に拡がっているのを見ると“さらにその外を”とは選択しがたいのだ。
そんな流れは、逃げるヤマニングリフォンにとっては願ってもない展開でありペースになった。1〜2コーナー通過時に1馬身ほどのリードを作り、向こう正面に入って少し差を詰められたが、まだ並ばれたり交わされたりするところまではいかない。直後の2番手はバクシンタッチからトウカイオペラに替わったが、この辺にいる顔ぶれはスタートからずっと変わっていない。いくらか前後しながらポジション争いをしている2番手以降を尻目に、ヤマニングリフォンはあくまで、そしてあまりにもマイペースだ。
さあ4コーナー。ヤマニングリフォンの逃げ足はやや鈍ったかもしれないが、それを追う後続にもめぼしい脚色の馬がいない。トウカイオペラが後退して替わりにグッゲンハイムが外から捲ってきた。直線入り口では一気に先頭に立ちそうな勢いだったが、直線に向いてまもなく伸びが鈍ってしまった。
ほかの馬はどうか?ドリームスナイパーはこの辺のグループの中で懸命に食い下がっている状態、むしろバクシンタッチが盛り返して来つつある。大外に持ち出したトーホクプリンスも脚色は一緒か。モエレアンドロメダやドーリーゴンザレスは後方から追い上げてきているが、馬群を捌くのに手間取っている。
こうなるともう、ヤマニングリフォンの逃げ切り体勢濃厚だ。直線半ばを過ぎてもまだしっかりした脚色を保ち、後続との差も徐々に開いていく。いや、後続の中から最も良い脚で捲ってきたグッゲンハイムが伸びを欠いた時点で事実上の決着は付いていた。盛り返したバクシンタッチが2番手に上がってきたが、ヤマニングリフォンとの差はもう2馬身ほどに拡がっている。
楽に流すまでの余裕こそなかったものの、最後は2馬身半のしっかりした差を確保してヤマニングリフォンがゴール。昨年7月以来の特別勝ち&連勝を達成した。
2着はバクシンタッチ、3着はグッゲンハイム、以下残る各馬が次々と入線。1着から最下位10着までタイム差で1秒5、2着から10着までならわずか1秒1。最後まで固まったままだった。
勝ったヤマニングリフォンは父マンハッタンカフェ・母ティファニーラスの牡5歳。JRA未勝利から転入してきた07年は未勝利のままで終わったものの、08年は4勝を挙げつつほとんど掲示板を外さない活躍。今季は春から順調に使われながらもなかなか勝てなかったが、終盤のここに来て勝ち星を二つ重ねる事になった。
■ 勝利ジョッキーコメント
内枠でもあり、はじめから逃げるつもりでいました。先行馬が多いのでもっと競り合いになるかと思っていましたが意外に競り合わず流れが落ち着いたので、楽なペースを作る事ができました。馬の方もここに来て調子が上がっているようですね。(菅原俊吏騎手)
出馬表・過去成績
NAR出馬表
08年結果
07年結果
06年結果
05年結果
競走条件
56kg、牝馬2s減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額25万円(22万円)毎に1kg加重
優先出走権
−
レース名の由来
「ディセンバー」・・・December。英語で「12月」の意。
発売票数
的中票数
発売票数
的中票数
単勝
1447
48
3連複
32906
192
複勝
1323
24/110/253
3連単
112782
41
枠連複
11047
106
ワイド
6426
76/59/208
馬連複
22509
151
馬連単
26926
102
計
215366
12月13日(日) 9R
日高軽種馬農業組合杯 コアレススタッド協賛ダイタクリーヴァ賞
特別
寒菊賞
/2歳・水沢ダ1600m・馬齢 曇・不良
接戦を制したのはダイメイジュエリー これで特別2連勝!
接戦となったが最後はダイメイジュエリーが強さを発揮 (Photo/横川典視)
年明けに行われる金杯のトライアル・寒菊賞は12頭が覇を競った。単勝の人気はやや散らばり気味だったが、最終的にはダイメイジュエリーが1.9倍の断然の1番人気となり、続いてリュウノムサシ、ヒバリエクスプレス、ダークライと続いた。
スタートは12頭がほぼ一線。まずはダークライが、そしてヒバリエクスプレスが出ていくが、ダイメイジュエリーも今日は好スタートを切ってこの先行争いに加わっていく。この3頭が一歩も引かぬ争いが4コーナーにかかるまで続いたが、わずかに前に出たダークライがハナを主張しきって先頭に立ち、ダイメイジュエリーはそれ以上深追いせず3番手に控えた。ヒバリエクスプレスが2番手、そして2番人気リュウノムサシがその後ろ、4番手から3番手に上がろうかというところにつけている。結局、1番人気から4番人気までが揃って前で争う形になった。
その後ろはもう団子状態で、残る馬達は折り重なり合い、ひしめき合いながら追走していく。多いところで横に4頭、いくらか前後しながら位置取りを変えつつ進んではいるが、この辺の密集具合はレース後半に入るまで変わらなかった。
さて、逃げるダークライ。「どうしても逃げよう、とは思っていなかった。あくまでもスタート次第のつもりで」という山本政聡騎手だったのだが、快速馬ヒバリエクスプレスを後ろに従えて実に快調に走り続ける。ヒバリエクスプレスに対しては約1馬身ほどの、その後ろにもさらに1〜2馬身ほどの差を常にキープしつつ、それでいてペースはそう速いというわけではない。なかなか良いペースだ。
向こう正面に入って馬群の前後が長くなってきた。特に、リュウノムサシが仕掛け始めた後はこの前の4頭プラスセイントネイティヴと、その後ろの残りの馬達とが大きく2つに分かれてしまった。3コーナーからの勝負所へはこの1〜4番人気の4頭&9番人気セイントネイティヴが一団で突入、以降はこの5頭がせめぎ合う事になる。
懸命に逃げ続けるダークライのスピードはなかなか衰えず、逆にそれを追っていたヒバリエクスプレスとリュウノムサシの方が息切れしてしまった。それが4コーナーあたり。内ラチ沿いから進出したセイントネイティヴがスーッと2番手に迫り、ダイメイジュエリーはそんな4頭を一気に外から捲りにかかる。
直線に向いた時にはセイントネイティヴが先頭を奪っていた。が、ダークライも盛り返し、懸命に食い下がってなかなか退かない。ダイメイジュエリーはこの2頭から少し後ろ、単独3番手になったところで大きく内にささろうとするのを鞍上が立て直している。リュウノムサシ、ヒバリエクスプレスの2頭は脚色劣勢だ。
ダークライをようやく振り切ったセイントネイティヴを、ダイメイジュエリーが追い上げる。セイントネイティヴのリードは1馬身半ほど、しかしいよいよエンジンがかかったダイメイジュエリーの伸びも目覚ましく、見る間にこの差が縮まっていく。
最後まで競り合いながらゴールを駆け抜けた2頭だったが、ダイメイジュエリーがしっかり勝ったと分かる差をつけて先着。菅原勲騎手にしては珍しく歓声とガッツポーズが飛び出した。
2着セイントネイティヴの後ろは3馬身開いてダークライ。さらに5馬身開いてゴールデンライフが4着を奪い、リュウノムサシが5着となった。
勝ったダイメイジュエリーは父キャプテンスティーヴ・母ミホキャンパスの牝2歳。ホッカイドウ競馬から転入してこれで3連勝、特別戦2連勝となった。ただ、この後は休養に入り金杯には出走しない予定との事。
また、このレースはコアレススタッド協賛スタリオンシリーズの『ダイタクリーヴァ賞』となっており、優勝馬馬主には副賞としてダイタクリーヴァ号の種付け権利が贈られた。
(写真/副賞目録をもつ馬主・大久保和夫氏)
出馬表・過去成績
NAR出馬表
08年結果
07年結果
06年結果
05年結果
競走条件
55kg、牝馬1kg減とし、格付賞金300万円毎に1kg加重
優先出走権
1・2着馬には金杯(1/2 水沢ダート1600m)の優先出走権が与えられます
レース名の由来
「寒菊」・・・アブラギクを改良した黄色い園芸品種で冬に咲く。ほかに、晩生のキクで冬まで開花を続けるものをもいう。
発売票数
的中票数
発売票数
的中票数
単勝
2410
943
3連複
38009
467
複勝
1265
325/68/120
3連単
126062
259
枠連複
16471
875
ワイド
7822
178/1000/68
馬連複
24446
594
馬連単
27735
545
計
244220
12月14日(月) 9R
特別
六華賞
/B1級・水沢ダ2000m・ハンデ 曇・不良
やっぱり冬が大好き!? アルディ1年ぶりの特別制覇!
元々勝っても僅差の馬。3馬身も突き放すほど、今日は実に強かった (Photo/横川典視)
午後の早い時間帯には暖かい日差しもさした水沢競馬場だったが、メインレースの頃は曇りがちになって急激に冷え込んできた。ただ、予報にあった雪は訪れず、コース状態は不良発表ながら水の浮いた場所はほとんど無かった。
さて2コーナー過ぎからのスタート、まずフェニックスクインが飛び出していくが、好スタートを切ったヘライカントリー、押して出てきたブラックベガスも競り合いに参加。3コーナー近くまで続いた先行争いの結果フェニックスクインがハナを奪い切ってヘライカントリーが2番手、ブラックベガスは控えて3、4番手に落ち着いた。
この争いがやや長引いたせいか前半のペースはいくぶん速め、馬群も縦に伸び気味になる。人気の一角・ヒドゥンアジェンダは外の4番手、リザルト、アルディがその後ろに続く。2番人気のワラッテオクレヨは定位置の最後方だが、しかし今日はいつも以上に離され気味で、前の集団からざっと8馬身か9馬身ほど離れているか。一周目のスタンド前を通過するあたりでペースが落ち始め、前の9頭の集団がぐっと固まって来ていただけに、ワラッテオクレヨの離れぶりが余計際だって感じられる。
2周目に入って向こう正面半ば、フェニックスクインの手綱が激しく動き始めた。フェニックスクインは今日は最初から少しイレ込み気味で、スタートでもなかなかゲートに入らず手こずらせていた。そんな伏線があったせいか、今日はここ数戦よりも早めに手応えが無くなりはじめたようだ。
しかし、序盤からずっと2番手につけていたヘライカントリーも同じ頃から脚色が鈍りつつあり、むしろフェニックスクインより先に後退しはじめた。これを見て勢いよく攻め上がってきたのはリザルト、アルディ、そしてブライティアメッセといった中団〜後ろにいた馬達。リザルトは3コーナーで早々と先頭を奪うと、アルディ以下を従えて最後の攻防へと突入していく。
リザルトとアルディが2頭並んだ所から始まった直線の戦い。だが決着は意外に早い段階で付いた。4コーナーで既にムチが入っていたリザルトに対し、アルディは手綱は動いているもののまだ余力十分の手応え。直線に向けばその勢いの差ははっきりし、アルディがリザルトをジリジリと、しかしはっきりと引き離していく。
しっぽをふりふり走るアルディに鞍上も最後まで追う手を緩めなかったが、それでもゴールではリザルトに3馬身の完勝、いや圧勝といっていい差をつけていた。
2着はリザルト、3着はブライティアメッセ、4着にマイネルアンセムとここまでバラバラと入線。ワラッテオクレヨは良く追い上げたものの5着止まり。この馬にはまだコースが乾きすぎていたか。
勝ったアルディは父スペシャルウィーク・母ソランダの牡5歳。今季はB1級でスタートして好走しつつも勝ち星に手が届かずにいたが冬の水沢に来て好調サイクルに入り、前走で久々の勝利を挙げると勢いに乗って1年ぶりの特別制覇を果たした。11月・12月の水沢とは実に好相性で、この3年間で12戦7勝、掲示板を外していない。
■ 勝利ジョッキーコメント
今日は強かったですね。相手関係や距離に不安がないわけではなかったし、ちょっと出遅れ気味で思ったより後ろの位置になったのにも失敗したなと思ったのですが、最後までしっかり走り抜いてくれました。自分の手でなかなか勝たせてやれなかった馬なのでこの勝利は嬉しいです。(山本政聡騎手)
出馬表・過去成績
NAR出馬表
08年結果
07年結果
06年結果
05年結果
競走条件
56kg、牝馬2s減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額35万円(31万円)毎に1kg加重
優先出走権
−
レース名の由来
「六華」・・・雪の結晶が六角形であることから、その形を華になぞらえ命名されました。雪の結晶には同じ六角形でも様々な形があります。
発売票数
的中票数
発売票数
的中票数
単勝
2878
955
3連複
41588
892
複勝
2671
936/280/152
3連単
137113
1059
枠連複
14900
1294
ワイド
7619
509/293/149
馬連複
26410
2154
馬連単
30601
1883
計
263780
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内枠でもあり、はじめから逃げるつもりでいました。先行馬が多いのでもっと競り合いになるかと思っていましたが意外に競り合わず流れが落ち着いたので、楽なペースを作る事ができました。馬の方もここに来て調子が上がっているようですね。(菅原俊吏騎手)