先週のメインレース結果 −2009年8回盛岡開催前半− 取材・文/テシオ編集部


10月17日(土) 10R 岩手銀行杯
特別 オクトーバーカップ /B2・盛岡芝1700m・ハンデ 晴・良
芝のラストチャンスを見事にGET!ドーリーゴンザレス7歳にして初特別!NAR成績 

芝1700mは6戦5勝2着1回。パーフェクトのまま芝シーズンを締めくくった (Photo/横川典視)
 盛岡開催も残すところ2週。芝の特別戦も残り少なくなって、このオクトーバーカップにも芝巧者がこぞって集まった。1番人気はドーリーゴンザレスで単勝1.6倍。支持率5割ほどならまず圧倒的1番人気といっていい。次いで6.5倍タガノマルゲリータ、8.0倍クロシェレースと続くが、賭式全体を見ると人気が割れて混戦ムードがあった。

 戦前の予想通りタガノマルゲリータがハナを奪うが他の先行馬の追撃も急。とりわけディーエスファジーは最初から積極的に行く気配満々で、1〜2コーナー中間で早くもタガノマルゲリータを交わして先頭を奪ってしまった。そして、それからほとんど間をおかずタカノグラディウスも上昇、タガノマルゲリータの外に付け、押さえきれない手応えを見せる。
 こうなるとタガノマルゲリータには辛い展開。早々と他馬に前に出られたのはともかく、外にもずっとぴったりとくっつかれたのでは息が抜けない。少し下げて3番手に控えたが、どうもリズムが合わない走りになってしまう。

 一方の前の2頭、タカノグラディウスは依然手応え十分に上昇を続け、3コーナー手前で早々とディーエスファジーを交わしてしまう。ただ、最近の同馬はこういう展開から粘り込むパターンの戦いで結果を残している。今回も早め先頭から直線までリードを守るどころか拡げようとするくらいだ。
 後続の動きも激しく、外からはドーリーゴンザレス、キザキノフラッグにコスモアンファング、内からはギンガスターやオメガユーロスターが一団となって押し寄せてくる。

 直線に向いて後続に2馬身ほどのリードを作ったタカノグラディウス。しかしドーリーゴンザレスが一完歩毎にジリジリと差を詰める。
 坂を越えて、タカノグラディウスの脚色が鈍った時とドーリーゴンザレスがさらに伸び脚を発揮し始めた時が重なった。残り100mで大勢逆転、ドーリーゴンザレスがタカノグラディウスを捉えて先頭に。
 ドーリーゴンザレスは先頭に立ってちょっと気を抜いたか、わずかに伸びが鈍ったが、しかし確勝と言える差はきっちりと作り上げた。最後はギンガスターやキザキノフラッグが猛追してきたものの、この2頭はタカノグラディウスを捉えるかどうかという所まで。ドーリーゴンザレスが1馬身と1/4の差を付けて自身初の特別勝ちを成し遂げた。
 2着はギンガスター、タカノグラディウスが3着に粘りきり、キザキノフラッグは4着。この2〜4着争いから少し離れた5着にはディーエスファジーが入線した。

 勝ったドーリーゴンザレスは父ヤマニンゼファー・母ダイカツタッチの牡7歳。今季はほとんど崩れない安定ぶりに加え芝1700mも過去5戦して連を外していない得意の舞台。今季最後の芝特別のチャンスをものにして自身初の特別タイトルを手に入れた。また鞍上の板垣吉則騎手は昨季後半から病気療養などがあったため、これが昨年のオクトーバーC以来、実に1年ぶりの特別勝ちともなった。

■ 勝利ジョッキーコメント
 今季は凄く安定して走ってくれていたし芝も得意。この距離ならどこからでもレースができるからね。ちょっとムラな所があって昨年などは成績が安定しなかったけれど、このタイム1分46秒1)を出せるのだから持っている力はなかなかのもののはず。相手なりに走るタイプだから芝ならB1あたりでもひけを取らないと思いますよ。(板垣吉則騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 55s、牝馬2s減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額25万円(22万円)毎に1kg加重
優先出走権 -
レース名の由来 「オクトーバー」・・・October。英語で「10月」の意。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1591 738 3連複 31865 396
複勝 1125 380/37/82 3連単 120203 287
枠連複 16471 489 ワイド 6532 216/356/80
馬連複 22273 648
馬連単 29424 655 229484


10月18日(日) 10R AKT秋田テレビ杯
特別 クリスタル賞/3歳・盛岡ダ1800m・別定 曇・良
3歳に新星登場! ロードカイザーが見せつけた10馬身差圧勝劇!NAR成績 

圧巻の10馬身差。その気になっていれば差はもっと拡がっただろう (Photo/横川典視)
 転入初戦を圧勝したロードカイザーが春の実績馬を抑えて1番人気、それも圧倒的といえる支持を集めたが、結果もその通り、ロードカイザーの強さにあっけにとられるばかりのレースとなった。

 スタート直後、リュウノシンゲンが躓いて転倒、騎手が落馬するアクシデントが発生。しかし他馬には大きな影響なくすんだ。
 数頭が押して押して先行争いをしていた中、リードしたのはアンダージョイナー。しかしロードカイザーもそれを楽な手応えで追いかけてすんなり2番手を確保した。大きな跳びで加速していくロードカイザーの走りはいかにも軽い。
 コーナーを回りながら早速ペースを落としにかかるアンダージョイナー。後続も一気に固まり、やや離れて進むフェニックスクイン以外は10頭がほぼひとかたまりに。ロードカイザーはそんなペースにちょっと折り合いを欠くような仕草を見せたが、後から振り返ってみればそこが一番不安を感じた瞬間。程なくアンダージョイナーを交わして自分のペースに持ち込んでしまったあとは、もはや何の危なげもなかった。

 向こう正面半ば、アンダージョイナーを交わしてロードカイザーが先頭を奪う。その外にはダンストンジールがぴったりマーク、隙あらば交わしてしまおうという姿勢を見せている。敢然と勝負を挑んだダンストンジールに人気2頭の一騎討ちか・・・と思われたがしかしそれもつかの間。ロードカイザーがペースを上げるとダンストンジールはそれ以上馬体を併せていられず、1馬身ほど引き離されてしまった。それでも懸命に食い下がるダンストンジール。だがロードカイザーは依然として持ったまま、あくまでも楽な手応えでリードを拡げていく。

 直線に入ったところでは、もはや関心は2着争いに絞られた・・・、といっていい状態になった。軽く気合いのムチを入れる程度でグングン後続をちぎっていくロードカイザー。直線半ばで早くも圧倒的なリードを築き確勝体勢。その後ろでは粘るダンストンジールにトキワノマツカゼとクラサッキーが迫る。前には突き放されたがそれでもなお闘志を失わないダンストンジールは、クラサッキーの追撃を振り切って2番手のまま坂を駆け上がる。追い上げるトキワノマツカゼ。この2頭が馬体を並べて懸命の競り合いを展開。

 ロードカイザーはすでにはるか前方をクルージング中。2着争いが激しくなった時にはもう、悠々ゴールを駆け抜けていた。ざっとみて差は10馬身ほども開いていただろうか。
 ゴール寸前まで続いた2着争いはトキワノマツカゼが競り勝った。ダンストンジールは3着、クラサッキーがやや離れて4着。結果、春の実績馬が順当に上位を占めたのだが、それは逆に、それらの馬達を10馬身もちぎったロードカイザーの強さをより強調するものとなった。

 勝ったロードカイザーは父トウカイテイオー・母ケージーパールの牡3歳。JRA未勝利から転じた前走は古馬B2級相手に圧勝。続くこのレースも圧勝した事で一躍3歳トップを争う存在に名乗りを挙げた。次走は現時点では未定。

■ 勝利ジョッキーコメント
 レースでは特に変なクセも出さない馬だし力があるのも分かっているので、最後まで安心して戦えました。地方のこれくらいのペースがこの馬に合うのでしょうね。トビが大きくて綺麗な馬なので盛岡も合っているのではと思います。(小林俊彦騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果
競走条件 55s、牝馬2s減とし、本年度収得賞金200万円毎に1kg加重
優先出走権 1着馬・2着馬には不来方賞(11月22日・水沢ダ2000m)の優先出走権が与えられます
レース名の由来 クリスタル・・・crystal。水晶。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1963 1163 3連複 27763 7880
複勝 1640 704/236/198 3連単 136648 12729
枠連複 11539 2596 ワイド 7169 961/1529/682
馬連複 24616 5594
馬連単 33143 5908 244481


10月19日(月) 10R 盛岡市長杯/日高軽種馬農業協同組合協賛スタリオンシリーズ
重賞 第29回 若駒賞(キッケンクリス賞)/2歳・盛岡ダ1600m・定量 小雨・良
ロックハンドスター快勝! 岩手のスターはやはりこの馬だ!NAR成績 

「プレッシャーを感じた」という阿部騎手だったが、終わってみれば完勝 (Photo/横川典視)
 今日の盛岡競馬場は曇り空に覆われた。ときおり雨がこぼれ落ちてきて返し馬の時はちょっと強くも降ったが、コース状態は良のままレースを迎えた。単勝1番人気はロックハンドスター。前売り段階では少し割れ気味でもあったが、レースが近づくにつれロックハンドスターに支持が集まり、最終的には単勝1.3倍の断然人気となった。

 2コーナー奥からのスタート、ゲートが開くと同時に先行争いに飛び出していった馬達の中から、大外パールレディが抜け出そうとする。これをセイントビーナスやダークライが追い、ロックハンドスターやベルデンアインも早めの追走。これで先行争いが激しくなるかと思われたのだが、引き込み線から向こう正面の直線に入ったあたりでパールレディが控えたために逆に急激にペースが落ちた。
 押し出されるように先頭に出たセイントビーナスにしろ、3番手で追っていたダークライにしろ、今度は一転して手綱を抑えるような格好に。最後方で一頭離れて進むストリーム、それ以外の11頭はあっという間にひとかたまりになった。

 そんな中、ロックハンドスターはダークライの直後の外で4番手あたりにいるのが見える。包まれないよう、いつでも動けるよう、注意深く進んでいるのが窺える位置取りだ。その後ろにはベルデンアイン、そしてリュウノボーイらの人気上位勢の姿も。サンデーゴールドは集団の中ではやや後方、ちょっと折り合いを欠き気味に進んでいる。

 セイントビーナス・ダークライの2頭が並んで進んでいたのは3コーナーまで。ダークライが先に仕掛けて先頭を奪うが、しかしそれを見たロックハンドスターもすかさず動いてダークライのぴったり外側に進出する。そしてそして、これをきっかけにリュウノボーイにベルデンアイン、さらにはサンデーゴールドも捲ってきて、それまでやや淡々と流れていたレースは3コーナーを過ぎて激しく動き始めた。

 しかし。せめぎ合う集団の中でロックハンドスターの手応えは明らかに他を上回っていた。4コーナーを回るまではダークライの外で抑え気味にし、直線に向ききったところで満を持して追い出しにかかる。慎重の上にも慎重を期したロックハンドスター&阿部騎手の戦法だったが、いざゴーサインを出してみればあっさりと後続を突き放し、グングンとリードを拡げていく。

 食い下がるダークライ、懸命に追い上げるリュウノボーイ。だがロックハンドスターは差を拡げる一方。
 リュウノボーイの伸びも決して悪くなく、ダークライを振り切りリュウノムサシの追撃も全く寄せ付けなかったのだが、ここはロックハンドスターがさらに上をいった。最後は4馬身差、阿部騎手の控えめなガッツポーズも飛び出した。

 リュウノボーイが2着、さらに4馬身離れてリュウノムサシが3着。ダークライは最後脚が止まったが4着は守り抜いた。最後方から追い込んだストリームが5着に食い込み、サンデーゴールドは6着、ベルデンアインは7着に終わった。

(写真右/2着となったリュウノボーイ。「もう少し流れが向いてくれればもっと差は縮まった。力のある馬」と村上忍騎手)




 勝ったロックハンドスターは父マーベラスサンデー・母コンティンジェンシーの牡2歳。デビュー戦3着の後は特別戦を含め3連勝で頭角を現し、前走ジュニアグランプリでは2着だったもののこの若駒賞できっちり雪辱を果たした。通算成績6戦4勝。阿部英俊騎手はひまわり賞に続いて今季重賞2勝目、瀬戸幸一調教師は初重賞制覇。
 なお、このレースは日高軽種馬農業協同組合協賛スタリオンシリーズの「キッケンクリス賞」となっており、優勝馬馬主には副賞としてキッケンクリス号の配合権利が贈られた。

 (写真左/副賞目録を持つ馬主・千葉浩氏と管理調教師・瀬戸幸一氏)









■ 勝利ジョッキーコメント
 代打騎乗で勝たねばならない馬を任され、プレッシャーを少し感じていました。レースでは不利を受けないように、またちょっとササるクセがあるそうなのでそれに気をつけて進みました。力がある馬なのでそこは心配していませんでしたが、無事勝ててホッとしています。実はこの馬にはゲート試験の時に乗った事があるんです。久しぶりに乗りましたがずいぶんと成長していた。これからもまだまだ変わる余地はあると思いますよ。(阿部英俊騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 54s、牝馬1s減
優先出走権 1着馬・2着馬には南部駒賞(11月15日・水沢ダ1600m)の優先出走権が与えられます
レース名の由来 「若駒」・・・若く、勢いのある馬。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 7166 4334 3連複 60329 3197
複勝 5505 1905/1295/544 3連単 248534 7882
枠連複 19802 4996 ワイド 11946 2464/452/352
馬連複 35749 10127
馬連単 54134 10031 443166

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