先週のレース結果 −2009年7回水沢開催前半− 取材・文/テシオ編集部


9月5日(土) 10R 秋田魁新報杯
特別 白神賞 /B1級・水沢ダ1600m・ハンデ 晴・良
圧倒的だマイネベリンダ! 逃げて逃げて6馬身差圧勝!NAR成績 

悠々逃げ切って6馬身。タイムも速く好内容だ(Photo/横川典視)
 夏が戻ってきたかのような天候で暑かった今日の水沢競馬場。空も先日までの秋らしい巻雲に変わって夏っぽい積雲が散らばっていた。
 コース状態は良、先週ほどの高速馬場ではないものの基本的には先行有利で、メインレースまでのレースではほぼすべて逃げ・先行馬が絡んだ。そんな状況もあってか、この白神賞でも前々を意識した戦いが展開される事となった。

 ゲートが開いた瞬間、内外から一斉に飛び出してくる馬達。最初はアイランドスカイ、マイネベリンダ、サイレントカイザーにエクストラポイントの4頭。そこに、スタートの瞬間こそ一瞬後手を踏みかけたアンダージョイナーも加わって、この5頭が横一線で最初の4コーナーに飛び込んでいく。
 結局、二の足のダッシュがいちばん速かったマイネベリンダがハナを奪い取り、サイレントカイザー、エクストラポイントがぴったり追走する形、さらにそれをアンダージョイナー、少しおいてアイランドスカイ、ブライティアメッセ、ブラックベガスが追っていく。
 この辺はリザルトやマルブツワイルドを含め全部が先行馬といっていい馬達。これら9頭がひとかたまりになってマイネベリンダを追い上げるような形になった。ぽつんと離れて追走するのはここでは少数派の差し・追い込み馬であるマイネルアンセムとサンワードグロー。どんどん加速していく前のグループとの間隔は徐々にながらも開いていき、置いてけぼりを食ったような感じにもなってしまった。

 逃げるマイネベリンダは後続を1馬身から3/4馬身ほど離し、完全には並ばれないようにして走り続ける。恐らくは並ばれたり交わされると良くないと考えての事だろうが、それでも後続の激しい追撃を、さらに加速する事で交わしていくのだからたいしたものだ。
 このあまりにもけれんのない戦法に、3コーナーにたどり着く頃には後続の方が息切れしはじめた。まずサイレントカイザーが一杯になり、エクストラポイントやマルブツワイルドらも追って追って追い上げても、それでもマイネベリンダに離されていく。
 直線に向いた頃には、楽な手応えでコーナーを回ってきたマイネベリンダに対し後続は2番手集団の中で懸命に争っているような状態。その両者の間には既に2馬身ほどの差が開いており、もはやマイネベリンダ優勢が明らかだ。
 あとは、マイネベリンダにとっては差を開くだけの戦いとなった。ムチを入れ気合いをつけていたのも直線半ばくらいまで、あとは流して悠々ゴールに向かうがそれでも後続との差は開く一方で、最後は6馬身にまで拡がった。
 2着争いは4頭が最後まで抜きつ抜かれつを繰り広げたが、エクストラポイントがわずかに先着して2着確保。マルブツワイルドが3着、1番人気ブライティアメッセは4着に終わった。

 勝ったマイネベリンダは父アグネスデジタル・母マチカネフウリンの牝4歳。昨秋に転入した後は逃げまくって勝ち星を積み重ね、クラスが上がった今シーズンも全く怯むことなくスピードを武器に挑み続けた。中間一頓挫あったもののこれで2連勝、完全復活といっていい内容だ。

■ 勝利ジョッキーコメント
 今日は前で競馬を、という指示でしたし自分も行くつもり。競り合いながら行く形になるとかかってしまうけれど、こういう形ならば楽に戦えます。今回は調教から絶好調で楽しみにしていたのですが、それにしても強かったですね。(齋藤雄一騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 55s、牝馬2s減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額35万円毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「白神」・・・青森県・秋田県境を東西に延びる、標高1,235mの白神岳を中心とする白神山地より。世界最大級のブナの原生林があり、世界自然遺産に指定される。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1368 169 3連複 20978 1556
複勝 1897 337/297/283 3連単 75777 741
枠連複 7424 535 ワイド 5666 357/250/585
馬連複 16098 917
馬連単 21213 597 150421


9月6日(日) 10R 
特別 ビギナーズカップ/2歳・水沢ダ1400m・馬齢 晴・良
ベルデンアイン 2歳戦線の主役候補に名乗りを挙げる!NAR成績 

3戦目で特別制覇。このまま伸びていけばおもしろい存在になりそうだ (Photo/横川典視)
 今シーズン二つ目の2歳特別・ビギナーズカップ。1番人気は単勝2.1倍でサンデーゴールド。2番人気は6.1倍でベルデンアイン、僅差の6.3倍でフラットリアが3番人気。単勝10倍以下は5頭いたが、馬複や馬単を含めるとやはりサンデーゴールドが断然の人気を集めているというポジション。

 しかしながらレースは、序盤から2歳特別戦らしい激しい戦いが展開された。ゲートを飛び出したとたん数頭が先行争いに突入、最初に前に出かかったのはフラットリアとダンストンルティーだったがこの2頭の間からアンダーフジコも加わってきて一歩も引かず、結局アンダーフジコがハナを奪った時にはかなりのハイペースになっていた。普通はペースが少し落ちる1〜2コーナーだがここではむしろペースアップするくらい、前半の3ハロンは37秒台前半のラップで通過。
 先行する3頭が後続を引き離しつつある一方、その後続の馬群の中ではウィッシュロマンスが4番手、その外からトーホウデート、さらに外からサンデーゴールドが追い上げ、その後ろにはセイントネイティヴの姿も見える。速い流れになっているだけに追い上げると言ってもそう簡単ではなく、追っつけ追っつけしてようやくじりじりと位置取りが変わっていく、という感じだ。

 しかし向こう正面半ば過ぎ、早くも転機が訪れる。快調に飛ばしていた3頭のペースが鈍り、後続が一気に差を詰めてきたのだ。
 3コーナーまではまだ粘っていた前の3頭だが、その頃にはもう、彼らの外から馬体を併せる位置にトーホウデートとサンデーゴールドが接近。そうして並ばれてしまうとまずアンダーフジコが、そしてフラットリアが脱落し始め、先の2頭に完全に捉えられたばかりかさらにベルデンアイン・セイントネイティヴにも交わされてしまう。4コーナーを前に前にいるグループの顔ぶれが一変した。

 直線に入ってきた時先頭に立っていたのはトーホウデート。直後にはサンデーゴールドがぴったりくっついているが、ずっとハイペースを追ってきたせいなのか、どちらもここからの伸びがやや鈍い。大外に持ち出したセイントネイティヴは「展開は絶好、手応えも良く、“よし!”と思って追い出した(板垣騎手)」のだが、こちらは少しヨレたりしてしまって、内の2頭に比べると確かに脚色優勢ではあるのだが決定的に伸び切るまでには至らない。
 すると、そんな3頭を最内からするりと交わす白い帽子が。ベルデンアインだ!3〜4コーナーでは先行勢の直後にまで取りついていたベルデンアインは、内に進路が開いたのを見てすかさず突っ込んできたのだ。
 レース後のコメントによれば「開いたところに行くしかないという状況だったので、内が開いた時、とにかくそこに行っておけと(村上忍騎手)」、実は半ば苦肉の策の進路だったそうなのだが、ベルデンアインはまるで最初からそれを狙っていたかのように伸び始める。
 サンデーゴールドらの3頭はもうバタバタ、どれも同じような脚色で一進一退の攻防。それをベルデンアインはあっという間に突き放してゴールへ向かう。サンデーゴールドが懸命に追い上げるのもついに寄せ付けず、ベルデンアインが1馬身半の差をもってゴール板を駆け抜けた。

 勝ったベルデンアインは父スウェプトオーヴァーボード・母フェルヴォーレの牡2歳。芝のデビュー戦は3着に終わったが続く2戦目でフラットリアを破って初勝利。そして3戦目で特別制覇を成し遂げ、2歳戦線の主役候補に名乗りを挙げる事になった。

■ 勝利ジョッキーコメント
 序盤はペースが速くてついていけず、このまま追いつけないかと思いました。勝負所で内に突っ込む形になりましたが、この馬は馬ごみとかに全く怯まない、ちょっと2歳馬らしからぬレースをしてくれる馬で、あの時も特に心配せずに馬群を抜けてくる事ができました。まあ、他の馬もこれから伸びてくるのでしょうが、この馬もこんな持ち味がありますからね。経験を積んで伸びていってくれれば楽しみです。(村上 忍騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 54kg、牝馬1kg減
優先出走権 1着馬・2着馬には若駒賞(10/19 盛岡ダ1600m)の優先出走権が与えられます。
レース名の由来 「ビギナーズ」・・・Beginner。英語で「幼少」の意。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1954 237 3連複 24703 1572
複勝 1342 179/286/141 3連単 85383 908
枠連複 12085 1601 ワイド 5227 568/242/362
馬連複 20226 2274
馬連単 24499 1048 175419


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