先週のレース結果 −2009年6回水沢開催前半− 取材・文/テシオ編集部


8月22日(土) 10R 
特別 オーガストカップ /B2級・水沢ダ1600m・ハンデ 曇・良
スパッと切れたシュクジャンヌ!水沢マイルの勝ち星をまた一つ手にNAR成績 

スパッと伸びて4馬身差。この着差は自身過去最大のもの。(Photo/横川典視)
 岩手競馬は今日から水沢競馬場に舞台を移しての開催。すっかり秋の気配が濃くなった中、熱戦が繰り広げられた。

 スタートは9頭ほぼ一団、その中からコスモビットとディーエスファジーの三野宮厩舎勢2騎が前に出ようとするところをリュウノブランドが制してハナに立つ。その直後にはシュクジャンヌやヒカルアルタイル、ギンガスターといった馬達もすんなり出てきており、人気上位馬はひとまず皆、前の方に位置を占めた。

 リュウノブランドの作るペースはかなり遅く、1周目のスタンド前からすでに馬群がひとかたまりになっていた。1〜2コーナーを過ぎて向こう正面に入る頃にはさらに詰まり、リュウノブランドの後ろは8頭が団子。前後左右ぎっちり折り重なり密集しながら走っていく。
 この馬群の中にいる馬達は“もう少しペースが上がってくれないか”と思いながらの追走だったようだが、ここまで固まってしまうと逆に各馬動きが取れなくなる。結局、向こう正面を駆け抜ける間も団子状態のまま。
 3コーナー手前、先行していたコスモビットが失速しはじめたのだが、その時後ろの集団は真ん中3頭・後ろ3頭でみっちり固まって走っており、コスモビットを後ろにやりすごすために真ん中の集団の3頭の真ん中にいたヒカルアルタイルが少し下げて避けざるを得なくなった。おりしもリュウノブランドがペースを上げはじめたところでのこのやりとりでヒカルアルタイルには苦しい展開になってしまった。

 直線に入ってもリュウノブランドとディーエスファジーがまだ併走、シュクジャンヌが内から外に持ち出してディーエスファジーの外に並びかける。ここまでずっと内を追走してきていたシュクジャンヌ、手応えは非常に楽だ。
 3頭がほぼ同じ脚色に見えたのもつかの間、シュクジャンヌがグンと伸び始め、ディーエスファジーを、そしてリュウノブランドを難なく交わして先頭に立つ。リュウノブランドを捉えたところ左右を、後ろを見た齋藤騎手はもう誰も追ってこない事を確認、最後は流す余裕を見せつつゴールに飛び込んだ。
 2着はリュウノブランド、3着争いは最後になって脚が止まったディーエスファジーをギンガスターとヒカルアルタイルが捉えてそれぞれ3着・4着となった。結果1番人気〜4番人気馬が4着までを占め、馬番3連単は2,930円と堅い決着で終わった。

 勝ったシュクジャンヌは父オース・母ヒワノエンジェルの牝5歳。3歳時はオープンで活躍して重賞でも入着経験を持ち、その後は古馬オープンでちょっと厳しい戦いを強いられていたが、B2級に降級した今シーズンは再び安定した戦いを展開していた。通算7勝のうち6勝が水沢1600mという“水沢マイルマイスター”だ。

■ 勝利ジョッキーコメント
 もともとオープン、ここでは力が上の馬なのですが、今回は馬の状態が良かったのが勝因でしょうか。この夏はわりとゆったりしたローテーションで走ってきたおかげで走りがしっかりしていました。55kgでこれだけ伸びるのだからたいしたものです。(齋藤雄一騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 55s、牝馬2s減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額25万円毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「オーガスト」・・・August。英語で「8月」の意。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1135 268 3連複 20628 1486
複勝 1183 164/196/276 3連単 84010 2119
枠連複 7780 1110 ワイド 4870 684/405/278
馬連複 16730 2338
馬連単 20024 1778 156360


8月23日(日) 10R 水沢食堂ホルモン杯
特別 ムーンライトカップ/B1・水沢ダ1800m・ハンデ 晴・良
これが格上の底力! ビッグファルコン意地の連闘で見事2勝目NAR成績 

際だつ伸び脚で快勝。“芝の短距離馬”というイメージは捨てなくては。(Photo/横川典視)
 8頭立てで行われたムーンライトカップ。単勝1番人気となったのはエーシンスローインで2.2倍、僅差の2.3倍・2番人気にビッグファルコン、以下ヘライカントリー、ブラックオーメンと続いた。馬複・馬単などの売れ行きはエーシンスローイン絡みが優勢で、軸はこちらという見立てが多かったようだ。

 ゲートが開いて外からブラックベガスが一気にハナを奪いに行く。どちらかと言えばゆっくり行きたい馬が多いメンバー、他に前に出てきたのはサイレントカイザーくらいだったがこちらも無理に競り合うつもりはなく、最初の3コーナーまでにブラックベガスがハナを奪いきった。

 1周目のスタンド前にさしかかったところでの隊列は、先頭ブラックベガス、2番手にサイレントカイザー、3番手が内のブラックオーメンで外ビッグファルコンもほぼ同じ位置。マイネルアンセムを挟んで外に1番人気のエーシンスローイン、内に3番人気のヘライカントリー。サンワードグローはスタートしてすぐ控えて、当初は1頭離れて最後方を進んでいる。

 転入緒戦以来の積極策に打って出たブラックベガスは、実に自由に流れを作っていた。スローかと思いきや後続を引き離し、引き離したかと思えば後続を引きつけ・・・。ここで効いたのが向こう正面半ばからの一気のペースアップ。ここまでわりと自由に、楽に走ってきたブラックベガスが快調にペースを上げていくのに対し、後方では流れに乗り損ねる馬も出始める。4コーナーから直線にさしかかる頃には、ブラックベガスの作る流れに乗れた4頭と、一瞬乗り切れなかった4頭とが前後に分かれるシーンも。

 1馬身ほどのリードを保って直線に飛び込んだブラックベガス。脚色がやや陰りつつあるがまだそれほどではない。その後ろではサイレントカイザー、ビッグファルコン、エーシンスローインが3頭並んで追い比べだ。
 この3頭の戦い、ジリっとした伸び脚の追い比べだったのも一瞬で、エンジンがかかったビッグファルコンが伸び始めると他の2頭はあっという間に置き去りに。
 そしてブラックベガス。内ラチ沿いで懸命に粘る同馬だが、加速のついたビッグファルコンには抵抗できなかった。内外離れたまま、馬体を併せる事もなく難なくブラックベガスを捉えたビッグファルコンはさらに1馬身半までリードを拡げてゴール。JRA時代はダート2戦いずれもしんがり負けだった馬が転入後1ヶ月あまりで早くもダート2勝目を挙げた。


 勝ったビッグファルコンは父フジキセキ・母プレミアムショールの牡8歳。JRA時代はクリスタルC2着、NHKマイルカップ5着など芝の短距離〜マイルで活躍した実績をもつ。8月の岩手初戦、ダート1600mを勝って芝の桂樹杯に挑むも4着、連闘でここに進んで見事2勝目を手にした。

 ちなみに昨日のオーガストカップを勝ったシュクジャンヌ号とビッグファルコン号は同じ熊谷厩舎所属で担当厩務員が同じ。担当馬が2日連続特別勝ちという珍しい快挙となった。

■ 勝利ジョッキーコメント
 実はこの馬がこちらに来た時、乗ってみて“この馬はダートが合う”と感じたんですよ。その時は過去の戦績をきちんと見てなかったからダートで2回走って負けていると知らなかったんだけど、自分の感触ではダート馬。初戦を勝った時は“やっぱり”と思いましたね。だからダートも距離もあまり心配していませんでしたよ。(関本 淳騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 55s、牝馬2s減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額25万円毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「ムーンライト」・・・Moonlight。英語で「月光」の意。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1169 379 3連複 19898 858
複勝 946 391/44/206 3連単 82727 259
枠連複 ワイド 4436 109/795/131
馬連複 17555 459
馬連単 16417 218 143148


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