先週のレース結果 −2009年4回盛岡開催前半− 取材・文/テシオ編集部


7月25日(土) 10R 
特別 姫神賞 /B2級・盛岡芝1000m・ハンデ 曇・重 
今日も盤石の走り ウメノレイメイ短距離戦2連勝!NAR成績 

最後まで安定した走りで後続を寄せ付けず (Photo/横川典視)
 気温はあまり高くないが湿度が非常に高い天候となった盛岡競馬場。心配された雨はメインレースまでは何とか保ったが、コース状態は重の発表でレースが行われた。

 9頭一線に飛び出したスタート、全馬一団となっての先行争いが繰り広げられるがそれも一瞬で、程なくキョウエイノーブルが抜け出してきた。ウメノレイメイは2番手に、その後ろにはタカノグラディウスがつけて、いずれも徐々に抜け出そうという体勢。
 いつも通りに飛ばすキョウエイノーブルだったが、追うウメノレイメイもあくまで余裕の手応えで追い続ける。キョウエイノーブルがややリードしたのも最初のうちだけで、後はずっとウメノレイメイがぴったりマークしたままだ。

 3〜4コーナー中間では前の2頭と後続との差が2、3馬身に拡がり、これはこのまま先行2頭が流れ込むかと思われた。しかしあくまで余力十分のウメノレイメイは早々と勝負を決める方を選択、4コーナー手前でキョウエイノーブルを交わしてしまうとそのまま一気にゴールを目指す。一方のキョウエイノーブルは交わされたところでがっくりと勢いが落ち、直線の坂までは何とか粘ったがそこで後続に飲み込まれていった。

 2馬身ほどのリードをつけてゴールに突き進むウメノレイメイ。後続の集団の中からは馬群を縫ってクロシェレースが追い上げてくる。ゴール前は2頭が完全に抜け出して一騎討ち、クロシェレースがわずかずつ差を縮めてきているようにも見えた。
 だがウメノレイメイは最後まで余裕たっぷりだった。鞍上・阿部騎手は一度も左右の様子を伺うことなく、気にする素振りもみせず、ただ真っ直ぐにゴールに向かうのみ。結局、クロシェレースは1馬身半ほどからそれ以上差を縮める事ができず、ウメノレイメイがしっかりとリードを守ったままゴールを駆け抜けた。

 勝ったウメノレイメイは父ヒシアケボノ・母タニノマイヒメの牡7歳。これで短距離特別は立夏賞、FM岩手杯に続いて3勝目。1000mなら芝・ダを問わず抜群の安定感を見せる。

■ 勝利ジョッキーコメント
 行きたい馬がいれば行かせるつもりだったので2番手も予定通り。ちょっとノメる感じだったがそれもたいしたことはなかったですね。B1とB2の違いなのか、前走よりも楽にレースを進められた。レース内容もしっかりしていて、今までで一番強いと思うくらい良かったです。(阿部英俊騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 55kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額25万円毎に1kg増。
優先出走権
レース名の由来 「姫神」・・・岩手山と相対してそびえる標高1123.8mの山・姫神山より。なだらかな裾野を引く秀麗な三角錐の山容が目を引く山で、スズランの名所としても有名。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1717 828 3連複 15597 225
複勝 1162 326/63/88 3連単 73181 363
枠連複 3994 276 ワイド 4041 340/159/71
馬連複 14811 1021
馬連単 22469 1273 136972


7月26日(日) 10R 日刊スポーツ杯/社台スタリオンSS協賛スタリオンシリーズ
重賞 第23回 ひまわり賞(オークス)(トワイニング賞)/3歳牝馬・盛岡ダ2000m・別定 曇・稍重
アンダーゴールドあれよあれよの逃切り勝ち!阿部騎手は久々の重賞制覇!NAR成績 

阿部騎手にとっては7年半ぶりの重賞タイトルに。(Photo/横川典視)
 既に牝馬一冠を制しているシルバーカテリーナが断然の人気を集めたひまわり賞(オークス)。しかしその圧倒的1番人気馬は最後まで伸びを欠き、勝ったのは2番人気の逃げ馬。先週のマーキュリーカップの再現を見るようなレースが再び目の前で展開された。

 4コーナーポケットからスタートした9頭。一斉に飛び出していく中、大外アンダーゴールドは少し斜めにゲートを出た。だが「他に行きたい馬もいないし、自分がハナを獲りに行くと決めていた」という阿部騎手、そこから躊躇せずダッシュを付けてハナを奪いに行く。内ではテンショウスズランが先行体勢に入っていたがこれもすんなり交わし、最初のスタンド前を通過する頃にはアンダーゴールドが1馬身ほど前に出ていた。

写真/1周目スタンド前を進む馬群。この時点で既にアンダーゴールドの右前脚が落鉄している

 2000mを経験した事がない馬がほとんど、それも牝馬とあって先行争いはそれ以上激しくならない。スタンド前を通過しつつペースはどんどん落ち始め、各馬手綱を引っ張りきりの追走だ。
 ここでの位置取りは、先頭アンダーゴールドの後ろに内からテンショウスズラン、フェニックスクイン、ダンストンメイビス。1番人気シルバーカテリーナはその後ろの5番手あたり。その後ろは早くも差ができつつあり、少し離れてダンストングランとローズヘイロー、そしてマクロカテリーナ、チェリーロードとバラバラと縦長になっている。

 逃げるアンダーゴールドのペースはあくまでスロー。1000m通過は1分5秒を少し超えるくらい、この辺もマーキュリーカップの再現を見るようだ。それでも馬群は大きく縦長、前後50mほどにも拡がったか。
 前の方は5頭ほどが一団になっているが、その後ろがどんどんばらけていく。3コーナーあたりまで来ると前の5頭と後ろとの差は10馬身ほどに、いやそれ以上に拡がった。
 その、前の5頭の隊列は、依然としてアンダーゴールドを先頭にテンショウスズランが2番手、シルバーカテリーナは外に持ち出して3番手。フェニックスクインが内にいて、ダンストンメイビスが5番手から抜け出すところを探っている。勝負の行方はすでに、ほぼこの5頭に絞られた。
 
 徐々に手綱を激しく動かしながら、徐々にペースを上げていく5頭の集団。しかし逃げるアンダーゴールドはまだまだ余裕の手応えで、後続が懸命に追い上げようとしても常に1馬身ほどのリードを保っている。そうこうしているうちに後続の方が手応えが悪くなった。4コーナーから直線に入る頃には差は1馬身半ほどになっている。中でも手応えが悪いのが、これがなんとシルバーカテリーナ。大外に持ち出しはしたもののそこから動きがとれず、直線に向いた時には5頭の5番手に後退していた。

 直線はもう、アンダーゴールドの一人舞台だった。「勝負所で並ばれずにすんだから“これはイケるかも”と思った」という阿部騎手。気合いを付けてみれば、これがなんと軽々と後続を突き放すではないか。
 差は見る間に5馬身、6馬身と拡がっていく。さっきまで一団だった他の4頭はあっという間に阿部騎手の視界から消えた。
 「あんまり後ろがこないものだからビジョンをちらっと見たら、後ろが大きく離れていて・・・(阿部騎手)」。最後は7馬身、阿部騎手の控えめなガッツポーズと共にゴールイン。鞍上にとっては久々の、馬にとっては初めてのビッグタイトルは、実に見事な逃げ切りで決まった。

 2着争いは最後までもつれたが、ゴール目前でダンストンメイビスがテンショウスズランを交わして2着に。シルバーカテリーナはその2着争いからさらに6馬身離れた4着に終わった。

 勝ったアンダーゴールドは父ホワイトマズル・母キョウエイヨシノの牝3歳。2歳時は勝ち星無く終わり、3歳となっても好走しつつもわずかに勝ち星に手が届かないような状況。しかし3走前、先行策に転じたところがこれがハマって待望の初勝利。前走も同様に逃げ切り圧勝を決め、この勝利で3連勝。重特初の勝ち星が重賞レースとなった。
 なお、このレースは社台スタリオンステーション協賛・スタリオンシリーズの「トワイニング賞」となっており、優勝馬馬主には副賞としてトワイニング号の種付け権利が贈られた。

写真/副賞目録を持つ馬主・日山政藏氏と管理調教師・村上昌幸師

■ 勝利ジョッキーコメント
以前乗った時は出遅れたりしていたんで、今日はちゃんとゲート出るようにと思って挑みました。他に逃げる馬がいないので自分で逃げてしまえと思って、それに揉まれない競馬の方がこの馬は力を出すと考えていたので最初から前に行くつもり。距離は、経験が少ないのは他の馬も同じような条件だし、ペースを落とせれば大丈夫だろうと。直線に向いた時の手応えと周りの馬の手応えとで「勝てるな」と感じましたが、こんなに離れているとは。しばらく重賞勝ってなかったので勝つ味を忘れていました。嬉しいです。(阿部英俊騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 54kg
優先出走権 -
レース名の由来 「ひまわり」・・・キク科の一年草で北アメリカ原産。夏、直径20cmもの大形の黄色い花を咲かせます。テレトラック三本木が所在する宮城県大崎市三本木町の観光名所「ひまわりの丘」には、6ヘクタールに42万本(北海道北龍町に次ぎ日本第2位の栽培面積)もの花が栽培され、同町は「ひまわりの里」として知られています。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2340 303 3連複 25007 597
複勝 2106 360/106/201 3連単 119338 305
枠連複 10899 344 ワイド 6917 205/321/183
馬連複 22296 550
馬連単 30852 478 219755


7月27日(月) 11R 蹄声会会長杯
特別 レインボーカップ/B1級・盛岡ダ1600m・ハンデ 小雨・不良
いよいよ本格化!? アサクサロータスB1級でも難なく逃げ切るNAR成績 

最後は差を詰められたがまだ余裕あり。アサクサロータスが完勝(Photo/横川典視)
 今日の盛岡競馬場は昼頃までこそ晴れ間も見えたが、夕方近くなると雨と共に時折雷が鳴るような空模様になった。コース状態が稍重から一気に不良に変化したあたりに空模様の急変具合が現れている。

 2コーナー引き込み線からのスタート、各馬一斉に飛び出して行った中、外からアサクサロータスが一足早く前に出てハナを奪う。内枠からはサンワードレッツやサイレントカイザーもダッシュしてきたがここはアサクサロータスの加速が上回った。

 引き込み線を通過して2コーナーにかかる頃の隊列は先頭アサクサロータスに折り重なるようにサンワードレッツとサイレントカイザーが追い、ブラックベガスを挟んで外に1番人気テンショウタイヨウ、内に2番人気ヒドゥンアジェンダ。その後ろに少し開いてヘライカントリーが追走している。
 先頭に立ったアサクサロータスはやや控えめなペースに持ち込んだため馬群はおおむねひと固まり、ただワラッテオクレヨだけが大きく離れた最後方をぽつんと追走している。

 アサクサロータスは後ろが来れば離し、離れれば引きつけるといった感じで常に1馬身から1馬身半ほどのリードを保って駆け続ける。先行グループも無理せずそのペースに乗っていたが、3コーナーにかかったあたり、好位のテンショウタイヨウらが仕掛け始めて馬群に動きが出た。
 依然先頭のアサクサロータスめがけて外からテンショウタイヨウが、続いてヘライカントリーがグッと追い上げる。それまで先行してきたサンワードレッツは後退、そしてヒドゥンアジェンダも、先行グループの後ろくらいから中団、さらに中団の後ろ目へと徐々にポジションを下げている。ヒドゥンアジェンダは気がつけばワラッテオクレヨにも取りつかれるような位置に後退。2番人気馬が早々と優勝圏から遠ざかってしまった。

 一方の先頭集団。4コーナーを回ってもアサクサロータスが先頭を守っている。後続との差も依然として1〜2馬身。ただし追い上げてくるのはテンショウタイヨウと、そしてヘライカントリーに入れ替わっている。
 これは楽勝かと思われたアサクサロータスだったが、坂を越え、完全に抜け出したあたりで気を抜いたのか急にスピードが鈍った。テンショウタイヨウとの、ヘライカントリーとの差が急速に縮まっていく。2馬身から1馬身、そしてついに馬体が並びそうなところまで迫ってくる・・・!
 だがアサクサロータス鞍上・沢田盛夫利騎手はそれほど危機を感じていなかったようだ。「ゴールが近づくと一瞬気を抜く事、でも最後はまた伸びる事は分かっていたからね(沢田騎手)」。沢田騎手は慌てず騒がず馬を真っ直ぐ走らせる事に専念。アサクサロータスはきっちり半馬身のリードを守りきって、真っ先にゴールを駆け抜けていた。

 勝ったアサクサロータスは父フサイチコンコルド・母リーインフォーストの牝4歳。昨夏の転入当初は強さと脆さの差が激しくあてにしづらい面が強かった。今シーズンも序盤はそういうところがあったが、ここに来て急激に安定度を増してこれで6月以降の5戦で4勝、そのうち特別戦2勝を挙げる好成績。いよいよ強さに安定感が出てきた。

■ 勝利ジョッキーコメント
 前々走、ブラックオーメンでこの馬に負けた時に「いつでも交わせそうに見えたのになぜ差せなかったんだろう」と思っていたんですよ(注・6/28のB1級戦)。今日乗って分かったよ。前とは馬が全然違う。5月に乗った時よりずっとしっかりしている。勢いに乗って急に強くなる馬がいるけど、この馬は今がきっとそうなんだね。(沢田盛夫利騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 55kg、牝馬2kg減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額35万円毎に1kg増。
優先出走権
レース名の由来 「レインボー」・・・Rainbow。英語で「虹」の意。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 4023 519 3連複 37760 1963
複勝 4664 378/2031/327 3連単 117074 1149
枠連複 10736 1537 ワイド 8365 512/326/606
馬連複 23774 1992
馬連単 25695 1039 232091


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