先週のレース結果 −2009年5回水沢開催後半− 取材・文/テシオ編集部


7月4日(土) 10R 
特別 三陸リアス賞 /C1級・水沢ダ1600m・ハンデ 曇・不良
エアメギド、C級突破を飾る7連勝! 内田騎手は早速の特別制覇NAR成績 

ぶっちぎりの圧勝、タイムもオープン並み。この強さには目を見張らされる (Photo/横川典視)
 午後までときおりぱらついた雨も上がり、メインレースの頃は夏の夕刻の日差しが差して蒸し暑い感じも。たあしコース状態が回復するまでには至らず、三陸リアス賞は不良馬場で行われた。

 12頭が一斉に飛び出していった先行争い、各馬ひしめき合って最初の4コーナーを目指すが、ホワイトティアラがわずかにダッシュに勝ってハナを奪い獲る。しかし断然の1番人気エアメギドもすんなり2番手を確保、同厩の3番人気クリスティラビットが3番手につけて前の隊列は固まった。2番人気グラスバラードは12番枠が災いしてか、がんばってダッシュを効かせてみたものの外の4番手を確保するのがやっと。

 ホワイトティアラが快調に飛ばしてスタンド前を通過、向こう正面に入っていくが、直後にはぴったりとエアメギドとクリスティラビットが追いかけてきてどうにも辛い体勢が続く。最初のうちこそ1馬身ほど離して逃げたホワイトティアラだが、それが半馬身に詰まり、そしてほぼ馬体が並ぶくらいになるともう厳しい。何とか粘ったのも向こう正面半ばあたりまで、3コーナー手前、エアメギドが早々と交わして先頭に出た。

 しかしそのエアメギド、うなるような手応えで前に出たように見えたのだが、鞍上は突然不安に襲われたという。「先頭に立った途端にフワフワし始めて。これは“ペースが速すぎたのかな?”と(内田利雄騎手)」。だが、外からクリスティラビットが迫ってきた事でエアメギドも集中を取り戻したようで、そこからは再びしっかりした脚色となった。

 最後まで決して気を抜けなかった、と鞍上がレース後に語っていたが、しかし直線は完全にエアメギドの一人舞台となった。
 直線に向いたところでグンと加速、ここで後続を引き離したところでほぼ勝負がついていたのだが、エアメギドはその後も勢いを緩めることなく差を拡げ続ける。2馬身差、3馬身差・・・と数えていられたのもつかの間で、差は見る見るうちに開いていく一方だ。
 結局、ゴールした時には9馬身もの大きな差がついていた。勝ち時計1分39秒8も、次の11RのA級戦が1分39秒6で決着したのを見るまでもなく優秀なタイム。
 2着は直線で伸びてきたドーリーゴンザレスで、前走の再現を見るようなその走りは決して悪くなかったが、ハンデ1kg増のエアメギドに着差を4馬身から9馬身に拡げられたのではどうしようもなかった。

 勝ったエアメギドは父ウォーエンブレム・母アイドリームアドリームの牡4歳。これで転入後7連勝で特別戦を連勝。これでC1級は突破の公算で、次走からはクラスを上げて戦う事になる。

■ 勝利ジョッキーコメント
 3コーナー手前で先頭に立った時進まなくなってしまって、先頭に出るのが早かったか、それともペースが速すぎたのかと心配しました。後ろから馬が来て気を取り直してくれたけれど、そんな事があったので最後まで追っていて気が抜けませんでした。なので、こんなに後ろが離れているとは思わなかったです。(内田利雄騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 55s、牝馬2s減とし、当該クラスにおける1着収得賞金額20万円毎に1kg加重
優先出走権
レース名の由来 「三陸リアス」・・・岩手県から宮城県まで180kmに渡ってつらなるリアス式の海岸より。宮古付近から南はいわゆる“リアス式海岸”、北は隆起型の絶壁で、良港は宮古から南部に多くなっています。また、三陸海岸の沖合は北上する黒潮と南下する親潮がぶつかり合って、世界有数の漁場となっています。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2400 1428 3連複 24964 863
複勝 1470 802/82/101 3連単 86949 1119
枠連複 13186 842 ワイド 5144 260/486/97
馬連複 21554 1817
馬連単 25361 1563 181028


7月5日(日) 10R 社台SS協賛スタリオンシリーズ
重賞 岩鷲賞(デュランダル賞)/OP・水沢ダ1400m・別定 曇・重
ダンストンリアル待望の重賞初制覇は大激戦!そして大波乱!!NAR成績

4着まですべてアタマ差、最下位までも1秒1差という大接戦だった (Photo/横川典視)
 今日の水沢競馬場は昼頃までは晴れていたものの、ちょうど5Rの新馬戦の直前に雷を伴う激しい雨が襲来。結局その後は曇りがちとなってコース状態はしっかり水を含んだ重馬場、昨日以上の高速馬場に変貌していった。

 10頭中6頭が単勝10倍以内と人気が割れたが、レースの方も最初から混戦ムードが色濃く漂った。まずはスタート、外の9番グッドストーンがややあおり気味となったのだが、残る9頭は一斉に飛び出して先行争いに突入していく。内からはフリーモアとオウシュウクラウンが、外からはメタモルキングと、さらにはトーホウライデンまでもが先行ポジションを狙ってきた。

 枠差の分もあってフリーモアがハナを奪ったが、メタモルキングもその外にぴったり追走。トーホウライデンはなんとその直後の3番手につけており、オウシュウクラウンとアンダーボナンザがその内。
 さらにはダンストンリアルとサイレントエクセルもそれら先行集団の直後。全体に流れは速いが、各馬ほぼ一団となって一周目のスタンド前を通過していく。
(写真右/スタート直後、先行争いを繰り広げる各馬。外からメタモルキングとトーホウライデンが前に出ようとしている)

 ペースは確かに速かった。例えばオウシュウクラウン。最近はかかり気味に前に行ってしまう馬が今日は普通に4番手あたりで折り合っている。サイレントエクセルやダンストンリアルなども同様で、少々の速い流れなら逃げる事すらできる馬達が、ここでは中団を追っつけ気味に追いかけているのだから。
 元々が高速馬場の上にハイペース。となればこれは決して楽ではない。向こう正面半ばあたりで早くもムチが入る馬も出始め、勝負所を前にサバイバルレースの様相すら呈し始めた。

 そんな流れを引っ張ってきたフリーモアだったが、3コーナーにかかってやや勢いが落ちたところをメタモルキングが交わして先頭を奪う。ここまで果敢に先行しながらもしっかりとした手応えをキープしてきたパートナーを見て、鞍上が一気に勝負をかけたのだ。
 すでにフリーモアは勢いがかなり衰え、ついて行くのがやっとになっている。直後にいたアンダーボナンザもあまり反応が良くなく、一気に伸びてきそうな気配はない。一方のメタモルキングは余裕をもって3〜4コーナーを通過、直線に向いた時には後続に1馬身ほどのリードを作った。そしてメタモルキングの手応えはまだまだ十分。鞍上のかけた勝負はほとんど成ったかに思われた。

 このまま行けばメタモルキングにとっては初の重賞制覇、鞍上・村松学騎手ににとっても久々の重賞勝ちだ。そんな大望に向かって懸命に駆け続けるメタモルキング。
 だがライバルたちもまだ終わっていない。馬群を縫ってきたダンストンリアルが、ようやくエンジンがかかったアンダーボナンザが猛然と追い上げてくる。さらにはリュウノツバサも、直線入り口で6〜7番手という所からあっという間に先頭集団に取りついてきた。
 一瞬のうちにこれら4頭が横一線になる。内で粘りに粘るメタモルキングをダンストンリアルが捉えた。アンダーボナンザは少し遅れたか、ダンストンリアルがわずかにリードしてゴールに・・・という瞬間、大外からリュウノツバサがグンと伸びた。
 この時の事をダンストンリアルの鞍上・村上忍騎手はこう語った。「左右の馬はもう大丈夫、“よし、勝った!”と思った瞬間、アンダーボナンザの影から何かが飛び出してくるのが見えて“あっ”と思った」。
 結果は写真判定となったが、さほど時間がかからず1着4番、2着5番の数字が着順掲示板に浮かび上がった。1着から4着まですべてアタマ差の大接戦を制して、ダンストンリアルが重賞初制覇を成し遂げた。
 2着はリュウノツバサ、3着はメタモルキングが死守。1番人気フリーモアは6着、2番人気トーホウライデンは9着に沈み、8人気→7人気→5人気の馬番3連単は34万70円の大波乱となった。


 勝ったダンストンリアルは父ジョリーズヘイロー・母ダンストーンタイムの牡5歳。デビュー後は地道にクラスを上げて昨年後半からは古馬A級の一角に定着。昨年の南部杯では11番人気と低評価ながら岩手勢最先着の6着に食い込んで素質の片鱗も見せていた。通算43戦目にして初のオープン級重特の優勝が待望の重賞制覇に。今後はクラスターカップ出走を目標に進むとの事。

 なお、このレースは社台スタリオンステーション協賛・スタリオンシリーズ「デュランダル賞」となっており、優勝馬馬主には副賞としてデュランダル号の配合権利が贈られた。(写真は優勝馬関係者と相原奥州市市長)

■ 勝利ジョッキーコメント
 内枠だったし道中はできるだけ脚を溜めたいと思ってのあの位置。外を回る事も考えたけれど、この距離・このペースでは楽ではないだろうと思って我慢。うまい具合に進路が開き、上がっていく時の手応えも良かったので“これは“と思いながら追って行きました。ゴールは思った以上に接戦で、勝ったかどうか半信半疑でしたが、勝っていて良かった。
 マイル以上の距離も使っていますが適性はマイルあたり、1400mも守備範囲なのでしょう。こういう大きいレースはなかなか勝てなかったのですが、今日は本来のこの馬の力を出し切ってくれたのだと思います。(村上 忍騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 4歳以上57kg、3歳55kg、牝馬2kg減
優先出走権 1着馬にはクラスターカップJpnIII(8/14 盛岡ダート1200m)の優先出走権が与えられます。
レース名の由来 「岩鷲」・・・岩手県盛岡市の北西方にある標高2038mの「岩手山」の別称「岩鷲山」より。春の雪解けの模様が鷲が羽を広げた姿に見える様子からそう呼ばれる。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2539 108 3連複 33131 71
複勝 1770 160/78/147 3連単 101373 22
枠連複 13219 48 ワイド 7000 70/157/104
馬連複 26717 94
馬連単 27028 115 212777


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