先週のレース結果 −2009年2回盛岡開催後半− 取材・文/テシオ編集部


6月6日(土) 10R AAB秋田朝日放送杯
特別 かきつばた賞 /OP・盛岡芝2400m・別定 曇・重
またしても大激戦! 写真判定の末軍配はボスアミーゴにNAR成績 

芝のライバル同士、死力を尽くした激戦だった (Photo/横川典視)
 盛岡競馬場周辺では前日から夜にかけて強い雨が降り、今日のコース状態はダート不良・芝重の発表。そのせいか1番人気は僅差ながらカネショウエリートが奪った。コース状態が悪化する事に不安があるボスアミーゴは2番人気。地元の芝で、地元の馬を相手に1番人気にならなかったのは久しぶりだ。

 ゲートが開いて勢いよく飛び出したのはカネショウエリート。しかし内からサクラアリエルやモエレマーメイド、外からコスモアンファングもハナを奪いに飛び出してくる。結局、コスモアンファングがハナを奪い取った格好で先行争いにけりがついた。
 この間、馬群はちょっと縦長になっていたが、ハナを奪ったコスモアンファングはさっそくペースを落としにかかって、最初の3〜4コーナーを通過する頃にはすっかりスローペースに。今度は見る間に全馬がひとかたまり。そんな中、カネショウエリートが4番手、ボスアミーゴは8番手あたりから少しずつ前に上がっていく。

 先頭を行くコスモアンファングとすればこのままスローの逃げを続けたいところだっただろう。しかしペースがあまりにも遅すぎたためか、それともカネショウエリートらの有力どころが早めに前目に詰めてきたためか、後続の動きはコスモアンファングの思い通りには運んでくれない。
 まず、間もなく1周を終えるという1〜2コーナー、ここで2番手にいたモエレマーメイドが“我慢しきれぬ”とばかりに前に出てしまう。コスモアンファングは入れ替わりに2番手へ。しかしそれで収まったかに見えたのもつかの間、向こう正面も半ばに達する頃には後続が次々押し上げ始め、3コーナー手前ではカネショウエリートとボスアミーゴが並んでスパート、あっという間に先頭を奪ってしまった。

 レースは早々と2頭の一騎討ち態勢になった。4角先頭の勝ちパターンに持ち込みたいカネショウエリートと、相手はこの一頭と決めて追い上げてきたボスアミーゴ。その後ろは、この2頭に連れて上がってきたコンバットキックやモエレマーメイドを振り切ったコスモアンファングらが追うが、前2頭の勢いには敵わない。

 直線に入ったところでの勢いはボスアミーゴが上に見えた。カネショウエリートが手綱を激しく動かしているのに対しボスアミーゴはまだ持ったまま。ここからボスアミーゴが楽に抜け出すのかと思われた。
 だがカネショウエリートもしぶとく粘る。一度は交わされてしまったが、そこから盛り返したばかりか、逆にクビほど前に出たのだ。
 カネショウエリートがわずかに前、それをボスアミーゴが追いつめたところがゴール。見た目は全くの同時。スロー映像でもゴール板に達した瞬間にちょうど2頭が鼻面を並べており、ファンからどよめきの声が上がったほど。
 決着は写真判定に持ち込まれた。検量所裏では2頭双方が単独優勝、もしくは1着同着に備えて待機している。長い写真判定の末、掲示板には1着7番・2着10番、着差「ハナ」の文字が点灯した。走破タイム2分32秒とプラスαの時間を経た戦いに、ついに幕が閉じた。

 勝ったボスアミーゴは父アドマイヤボス・母サクラユキクインの牡5歳。今さら言うまでもない岩手の芝の王者。この勝利で自身の芝重特勝ちを「10」とした。

■ 勝利ジョッキーコメント
 返し馬でコースに入ってみると思った以上に芝の状態が良くなかったので、それを見越して早めに動く事にしました。相手はカネショウ1頭と思っていたし、去年も不良馬場の芝であの馬にやられているからね。早めに目標を絞ったのですが、こちらは道中流れが変わった時にかかってしまった分、終いの伸びが甘くなっていたし、あちらも予想以上にしぶとかった。ホント、交わしてくれていて良かったですよ。(菅原 勲騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 4歳以上のA級57kg、B1級以下55kg、3歳54kg、牝馬2kg減
優先出走権 1・2着馬には「せきれい賞」(7/19 盛岡芝2400m)の優先出走権が与えられます
レース名の由来 「かきつばた」・・・池沼や湿地に生えるアヤメ科の多年草で、初夏に花茎の先端に大型の花(色は通常紫または白)を咲かせる。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 3550 1226 3連複 32086 2598
複勝 1696 453/517/74 3連単 130567 4392
枠連複 14200 6509 ワイド 6505 1870/226/191
馬連複 28409 11179
馬連単 31716 7604 248729



6月7日(日) 11R JNB協賛シリーズ
特別 早池峰賞 /OP・盛岡ダ1200m・別定 曇・稍重
あれよあれよの逃走劇! フリーモア転入2戦目で特別制覇NAR成績 

転入2戦目のフリーモアが逃げて完勝。短距離戦線の新星になるか? (Photo/横川典視)
 この早池峰賞は、7月5日に水沢競馬場で行われる重賞・岩鷲賞のトライアル。重賞出走権を賭けて10頭が戦ったレースは意外な馬が勝利を掴む事になった。

 盛岡競馬場は今日は晴れ間も拡がり、コース状態は昨日の不良から重→稍重へと回復。ただしその分昨日より1秒弱時計がかかるような状況だった。
 まず最初の先行争い、ソウシュウペガサスが少し躓き加減になった他はほぼ一線に飛び出した。前に行きたい馬がどっと押し寄せる中、わずかに抜けてきたのはフリーモア。メタモルキングやオウシュウクラウンを引き連れてこの馬がハナに立った。
 この3頭を追っているのがグッドストーンとオヤマハリケーン。その後ろには内からリュウノツバサ、トーホウライデン、そして外にダンディキング。しかしこの辺まではほぼ一団で、前半3ハロンを36秒を少し切るくらいの流れの中をひとかたまりになって進んでいく。

 3コーナー、それまで楽に追走していたオウシュウクラウンの手応えが急に悪くなり、ついていくのがやっとという感じになって脱落。その後ろのグッドストーンも少し離され気味、ダンディキングは追って追ってそれで徐々に置かれていくような状況で、ここで先行2頭へのプレッシャーが突然軽くなった。

 懸命にもがく差し馬勢を尻目にフリーモアが、メタモルキングが、次々直線へと飛び込んでいく。4コーナーから直線に向いたところでは先頭フリーモアから2番手メタモルキングまで1馬身ほど、そこから後続の集団までさらに1馬身ちょっとという間隔だ。
 差し馬勢はそれでもなんとか追い上げ体制を整えて差を詰めにかかるのだが、しかし逃げるフリーモアの勢いがそれを上回っていた。

 いよいよラストスパートにかかるフリーモア。さらにもの凄く伸びる、というほどではないものの、ここまでの勢いは十分に保っている。坂を駆け上がった時点では2番手以下との差が2〜3馬身に拡がった。
 ゴール目前、鞍上・村上忍騎手が後ろを振り返る。差し馬勢がメタモルキングを飲み込もうとしているが、自分の所までは届きそうにない。ゴール板寸前で再度ちらりと後ろを見たが、自身との差はほとんど変わっていなかった。2馬身半、完勝といえる差を付けてフリーモアがゴールを駆け抜けた。
 2着争いは大接戦で、メタモルキングに向かってトーホウライデン、リュウノツバサ、グッドストーンが猛烈な攻勢をかけてきたのだが、メタモルキングが最後まで粘り通して2着を守りきった。しかし3着トーホウライデンはクビ差、さらにアタマ差の4着はリュウノツバサとグッドストーンの同着と、僅差の激戦となった。

 勝ったフリーモアは父フォーティナイナー・母カガミレールの牡7歳。JRA時代のキャリアのほとんどすべてをダート短距離で重ねてきたが、しばしば長い休養を経ているため7歳にしてこれが26戦目という馬でもある。転入初戦の前走は1800m戦で8着、自身得意の距離になったここで一気に特別制覇を成し遂げた。

■ 勝利ジョッキーコメント
 自分の馬は人気薄でしたが、人気になっている馬たちだってそれほどこの距離が合うとは思えず、それならうまく流れに乗れたなら過去の距離経験が活きてくるかなと思っていました。スタートは速かったしスピードもまずまずで、最後まで粘り強く走ってくれた。やはりこういう距離が良い馬なのでしょうね。(村上 忍騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 4歳以上のA級57kg、B1級以下55kg、3歳54kg、牝馬2kg減
優先出走権 1・2着馬には「岩鷲賞」(7/5 水沢ダ1400m)の優先出走権が与えられます
レース名の由来 「早池峰」・・・岩手県中部にある北上山地の最高峰の山・早池峰山より。標高は1,917mあり、権現信仰の霊山でハヤチネウスユキソウなどの高山植物の生息地としても有名。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2404 129 3連複 34801 473
複勝 2047 108/235/384 3連単 115079 214
枠連複 11748 190 ワイド 8421 133/271/402
馬連複 26990 480
馬連単 30754 264 232244



6月8日(月) 10R 
特別 東京カップけやき賞/A級・JRA4歳以上1000万下・盛岡ダ1800m・定量 曇・良
今年もJRA勢が上位独占!勝ったのはドリームリバイバルNAR成績 

風のように差し切って、JRAドリームリバイバルが完勝 (Photo/横川典視)
 JRAから6頭、岩手から6頭の12頭が争った「東京カップけやき賞」。1番人気はJRAのドリームリバイバルで1.7倍。昨年の2着馬、JRAのレントゲンが4.2倍、500万下を勝って挑むJRAメイスンファーストが5.1倍で続いた。

 各馬がどういう出方をするか注目されたスタート。ゲートが開いて内からレントゲンが飛び出していくが、外から岩手のエアルーアもダッシュしてくる。押して押してやってくるエアルーアを見てレントゲンも無理に競り合わず、ここはすんなりエアルーアがハナを奪った。3番手以下は少し離れてブルーポラリスやメイスンファースト、コスモアブソルートらJRA勢がひとかたまり。少し置いて後方集団になり、ドリームリバイバルはここに加わっていた。

 しかし、ハナ争いのダッシュ合戦が激しかった割にはペースは早々と落ち着き、1〜2コーナーを進むあたりでもう馬群が固まり始めた。向こう正面に入る頃には前の方はすっかり密集、後方も、それまでぽつんと離れて最後方にいたマツリダワルツまでが馬群に追いついてしまっている。前半3ハロンは38秒台、かなりのスローといっていいペースだ。
 そんな流れで先行グループのあたりはもう“押し合いへし合い”という感じになっていたのだが、さすがにいつまでもそうしていられないのは各馬事情は同じ。向こう正面半ばあたりから、外から内からエアルーアを突きだした。3コーナー、じわっ、じわっと押し上げてプレッシャーをかけていたレントゲンがグンと加速、これを機に後続の各馬も一斉に動き始める。

 後続を引きつけられるだけ引きつけようというのか、3〜4コーナー中間にかかってもレントゲンはまだエアルーアを交わしきらずに我慢している。直後にはメイスンファーストやプレンティスピードが接近中も、手応えはレントゲンと同じかやや見劣る感じ。
 4コーナー、いよいよレントゲンがエアルーアを交わして先頭に。即座に1馬身ほど抜け出すレントゲン。しかしその時には、外を回って来たドリームリバイバルが前を射程圏に納めようとしていた。

 馬群の大外を通って一気に上がってきたドリームリバイバル、そこまでの捲りも凄かったが、直線に向いてからの伸び脚もまた猛烈だった。メイスンファースト・プレンティスピードをあっという間もなく捉えると、その勢いのままレントゲンにも襲いかかる。
 懸命に粘り込みを図るレントゲンと追うドリームリバイバル。その後ろはあっという間にちぎれてしまって、この2頭が大きく抜け出しての優勝争いになった。坂を越えてもまだレントゲンは粘り続けたが、しかし勢いは完全にドリームリバイバル優勢だ。2頭並んだのが残り100mあたり、だがドリームリバイバルは簡単にレントゲンを振り切って、そしてあっさりと突き抜けた。
 結局ゴールでは1馬身1/4の差がついていた。ドリームリバイバルが完勝のゴールイン。レントゲンは昨年と同じように、3着以下を大きく引き離していながら2着に敗れる事になった。
 3着争いはJRA勢3頭がもつれ合ってゴール。わずかにプレンティスピードが先着し、以下メイスンファーストとコスモアブソルートと続いた。岩手勢の最先着はヒカルメイオーの6着。今年もJRA勢が掲示板を独占して幕を閉じた。

 勝ったドリームリバイバルは父アグネスデジタル・母シルクシャムロックの牡4歳。2歳時は2戦のみ、3歳時は6戦というキャリアから分かるとおり間隔を開けながらの出走で、今回も1月以来の休み明け。しかし手頃な条件もあって持ち味をきっちり発揮した。

■ 勝利ジョッキーコメント
 自分のペースで行けないと脚を溜められない馬なので、位置取りは特に意識せずとにかくこの馬のペースで走る事を優先。前の方が止まっていなかったので早めに動きましたが、終いしっかりしているから心配はしていませんでした。休み明けの分、まだこの馬本来の伸びではなかったかも。いい時なら直線向いて最後方からでもいい、というくらいの脚を使えますから。(松岡 正海騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 56kg 牝馬2kg減
優先出走権
レース名の由来 「東京カップけやき賞」・・・1996(平成8)年の盛岡競馬場開場に併せて結ばれた、「JRA・東京競馬場」と「盛岡競馬場」との姉妹提携を記念し開設された競走で、東京競馬場が所在する府中市の市木である「けやき」をレース名としています。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 5955 2644 3連複 50850 3265
複勝 4078 1054/654/282 3連単 176034 4601
枠連複 15853 3767 ワイド 10055 1705/387/379
馬連複 29025 6773
馬連単 39750 5902 331600

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