先週のレース結果 −2009年1回水沢開催前半− 取材・文/テシオ編集部


2009年4月4日(土) 10R
特別 岩手日報杯 B1・水沢ダ1900m 小雨・良
ヒカルメイオー強し!距離克服で4馬身差完勝劇NAR成績

距離も全く問題なし。ヒカルメイオーの強さばかりが目立つ結果に (Photo/横川典視)
 開幕初日の特別戦・岩手日報杯。人気を集めたのは岩手転入後15戦11勝のヒカルメイオーで、単勝1.3倍の圧倒的な支持を受けた。2番人気はヒドゥンアジェンダ7.1倍、3番人気はサイレントカイザーで8.0倍。
 出走10頭中、水沢1900mを経験している馬はわずかに2頭、勝った経験がある馬はゼロという事もあって各馬とも距離をどうこなすかが最初の課題。そのせいか、レースはいきなり超スローとなってはじまった。

 ハナを奪ったのはケンタッキーハット。2番手にはサイレントカイザーが付けて進んだのだが、ここがガッチリ押さえたためか、人気のヒカルメイオーがあっさり外目の3番手を確保してしまったせいか、各馬いきなり我慢比べに陥ってペースが上がらない。1周目のスタンド前に入ってくる頃にはもう、スローもスロー、“超”を付けていいくらいの遅い流れになってしまっていた。
 先行2頭と最後方の2頭、この4頭がやや離れていた他は、まさに折り重なり合いながら進むといった状況。そんな中、比較的楽に折り合っていたのが前の2頭と、そしてヒカルメイオー。「折り合いに関してはなんの問題もない馬(小林俊騎手)」というだけあって、前に馬のいない外目の3番手を進みながらもすんなり流れに乗っているのが目につく。

 流れが変わったのは2周目の向こう正面に入ったあたりだった。先頭ケンタッキーハットがグンとペースアップ、一転してむしろ速いくらいのペースに変貌したのだ。
 尻上がりにペースを上げていくケンタッキーハット、それに引き離されまいと懸命に追う各馬。しかしここで道中の折り合い具合が影響し始める。そこまで楽に進んでいたサイレントカイザーやヒカルメイオーは余裕を持って追走できているが、その他の馬たちは自分のペースで行けなかった分、早々と追走いっぱいになってしまっていたのだ。2周目の3〜4コーナーにさしかかる頃には、前3頭ははやくも後続を3馬身ほど引き離してしまっていた。この時点で勝負は、前の3頭にほぼ絞られた。

 直線に入る頃、ついにケンタッキーハットの手応えが衰えた。これを交わして先頭に出るサイレントカイザー。しかしその外にはもう、ヒカルメイオーがほぼ馬体を併せる位置に来ている。
 内サイレントカイザー・外ヒカルメイオーの追い比べはしばらく続いたが、直線半ば、ヒカルメイオーがじわりと前に出ると大勢が逆転。今度はヒカルメイオーがじりじりとサイレントカイザーを引き離していく。
 最後はサイレントカイザーの脚もなくなってしまい、見る間に差が拡がってきたところがゴール。その時の差は4馬身にまで拡がっていた。
 ゴール寸前、ヒドゥンアジェンダとマイネルアンセムが迫ってきたが、サイレントカイザーが2着を守ってヒドゥンアジェンダはおよばず3着。1→3→2人気の入線で、3連単でも1,300円という堅い決着となった。

 勝ったヒカルメイオーは父キャプテンスティーヴ・母ヒカルヤマトの牡4歳。昨季は8月にJRA未勝利から転入後15戦11勝、3着以下がない実に堅実な成績を挙げていた。3月開催からB1に上がってあっさり2連勝、今後の活躍への期待さらにが高まる事になった。
 なお、鞍上の小林俊彦騎手はこれが自身の地方競馬通算3200勝となった。

■ 勝利ジョッキーコメント
 折り合いに苦労しない馬だから距離は気にしていなかった。2000mで負けた時はシーズン後半の疲れとかコース状態とか不利な点が多かったからね。スローになったが楽に折り合って好位を取れて、しっかりこの馬のレースができました。まだ4歳と若い馬だし、このまま順調に成長してくれれば上のクラスでも楽しみですね。(小林俊彦騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果  07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 55kg 牝馬2kg減
優先出走権
レース名の由来 「岩手日報」・・・岩手県内を主要エリアとする新聞社で、その社名を冠とした競走。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2518 1450 3連複 30106 4876
複勝 1519 660/218/172 3連単 140477 7998
枠連複 9372 1640 ワイド 5559 1022/847/248
馬連複 19518 3610
馬連単 30103 5558 239172


2009年4月5日(日) 11R 胆江日々新聞社杯
特別 スプリングカップ 3歳OP・水沢ダ1600m・馬齢 曇・良
マヨノエンゼル、トライアルも通過! 重賞獲りへ一直線だ!NAR成績

着差は2馬身だったが、安定した強さを見せつけた (Photo/横川典視)
 ドン、とゲートが開いた時、一瞬姿が見えなくなった馬がいた。それがなんと1番人気・マヨノエンゼル。ゆるっ、とゲートを出たマヨノエンゼルは先行争いには加わらず、そのまま控えて後方集団の中に潜り込んでいった。
 スタンド前通過時は、マヨノエンゼルは7〜8番手で馬群の中。周りにいた他の馬の騎手が「この馬(マヨノエンゼル)がここにいていいのか?とちょっと驚いた」と振り返ったほどの意外な位置取りとなったのだが、当の鞍上・山本政聡騎手はそれほど気にはしなかったという。
 「砂をかぶったりしても怯まなくなっているから、馬群の中でも心配はしなかった。それに今は、昔よりずっと自由に動けるようになっていますから(山本政聡騎手)」。
 実際、マヨノエンゼルはこのあと馬群をスムーズにさばきながら上昇し、2コーナーあたりではダンストンジールの後ろ、5番手あたりまで簡単に進出していた。

 逃げたのは転入初戦・2番人気のトキワノマツカゼ。前半3ハロン38秒台の平均ペースに持ち込み、マドルスルー、そしてダンストンジールを従えてガッチリと先頭を守っていた。1000mを過ぎレース後半にかかってもペースはそれほど上がらない。勝負所にさしかかっても依然5,6頭が固まったままだ。
 そんな攻防の中、マヨノエンゼルは外へは行かず、逆にスッと内に入った。「勲さんの後ろにいれば大丈夫だろうと(山本政聡騎手)」選んだコースだったが、ほどなく馬群が急激にばらけ、3〜4コーナー中間ではトキワノマツカゼ、ダンストンジール、そしてマヨノエンゼルが他をリードする形になった。
 ここで一瞬反応が悪そうに見せたマヨノエンゼルだったが、すぐに差を詰め直して外へ持ち出す。直線に入る頃には2頭の外から先頭に立とうという勢い。
 いよいよ加速し始めたマヨノエンゼルと他の2頭、脚色の差は既に歴然としていた。内の2頭が抵抗できたのもわずかの間、直線半ば、残り100mあたりではもうマヨノエンゼルが1馬身ほど抜け出している。

 残り50m、まず内を、そして外をちらっと見た山本政聡騎手、自身が完全に抜け出し、さらに脅かすような馬がいない事を確認。ゴール前は追う手を緩めて楽々ゴールしたのだが、2着以下には2馬身の、はっきりとした差を付けていた。

 2着はトキワノマツカゼ、3着はダンストンジールでクビ差。そこから5馬身離れてセンリグランピーが4着となり、けっか1〜4番人気馬が人気通りの順に入線する事になった。

 勝ったマヨノエンゼルは父キャプテンスティーヴ・母エムケイミラクルの牡3歳。2歳時後半からメキメキと力を付け、ワタリシンセイキには勝てなかったもののダートで唯一同馬にタイム差無しまで詰め寄って見せた。これで冬休みを挟んで3連勝、次戦・阿久利黒賞に王手をかけた。
 また、昨日のメインを勝ったヒカルメイオーもキャプテンスティーヴ産駒で、土曜・日曜とキャプテンスティーヴ産駒がメインレースを制した。

■ 勝利ジョッキーコメント
 スタートでちょっと出遅れてしまったのですが、今は道中で自由に動けるので、あの位置取りでも心配はしなかったです。3コーナーからは、外に行くとセンリグランピーとポジションの取り合いになるだろうから、だったら内へと。勲さんの馬の後ろにいれば間違いないと思って行きました。4コーナーあたりまで来たところでもう大丈夫だと思いましたね。(山本政聡騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果  07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 55kg 牝馬2kg減
優先出走権 1・2着馬に阿久利黒賞(4/19水沢ダ1600m)の優先出走権が与えられます。
レース名の由来 「スプリング」・・・Spring。英語で「春」の意。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2422 1125 3連複 29629 6745
複勝 2074 959/296/198 3連単 162436 13304
枠連複 11213 3446 ワイド 7033 1410/761/409
馬連複 20982 7947
馬連単 34324 5908 270113



4月6日(月) 10R
特別 あやめ賞/3歳牝・水沢ダ1600m・別定 晴・良
シルバーカテリーナ、転入初戦を快勝。岩手牝馬のトップに躍り出る!NAR成績

終始余裕のあるレースぶり。シルバーカテリーナが完勝で転入初戦を飾る (Photo/横川典視)
 あやめ賞のスタートは、ややばらけた感じになった。カヌマサクラが目につく出遅れ、1番人気シルバーカテリーナも少し飛び上がり気味のスタートを切って一瞬後手を踏む。その他にもゲートを出て一歩目の加速が鈍い馬が何頭かいて「横一線」とはちょっと言いづらい感じ。
 そんなスタートに乗じてか、ポンと飛び出したアンダージョイナーが素早くインを押さえに行く。逃げると思われたリリーミッションもダッシュをかけたが、ここは枠差もあってアンダージョイナーがハナを主張しきった。2番手にリリーミッション、3番手には内テンショウスズラン、外マイファミリーが併走。シルバーカテリーナも外の5番手の位置に取りついている。

 序盤は昨日のメイン同様にかなりのスローで進んでいたが、向こう正面に入ってしばらくして、じわりと流れが速くなってきた。レースを動かしていたのは1番人気シルバーカテリーナ。「この馬がどんなレースができるのか試す意味もあって(菅原勲騎手)」、外からジリジリと押し上げつつ前の馬達にプレッシャーをかけていたのだ。
 まだ向こう正面も半ばあたり、しかし“ここで交わして先頭に立ってもいいんだよ”とばかりに動いてくるシルバーカテリーナに周りの馬は対応せざるを得ない。徐々に速くなるペース、ばらけていく馬群。
 これを受けたリリーミッションは、手応えが怪しくなったアンダージョイナーを交わして先頭に出、そう簡単には譲らないという姿勢を見せる。その後ろからはマイファミリーとフェニックスクインが追ってくるが、こちらは既に追っつけ気味。その後ろはもう、ばらばらと散らばっている状態。

 すっかり脚が上がったかに見えたアンダージョイナーをリリーミッションとシルバーカテリーナが並んで交わしていく。4コーナーから直線、この2頭の一騎討ちになるかと思われたが、しかし決着は意外に早い時点でついてしまった。
 2頭馬体を併せて突入した直線の攻防、だが、すでに鞍上が手綱を激しく動かし、ムチすら入っているリリーミッションに対し、シルバーカテリーナの方はまだ持ったまま。
 直線入り口、リリーミッションを交わしてシルバーカテリーナが前に出る。そこで鞍上・菅原勲騎手がおもむろに肩ムチ一発。これで勝負が決まった。
 2頭の差は少しずつ、しかし確実に拡がっていく。内外をちらりと見た菅原勲騎手は、あとはもう流す態勢に入った。リリーミッションも懸命に追うが差は縮まることなくゴール。シルバーカテリーナが1馬身3/4差を付けて転入初戦を飾った。

 勝ったシルバーカテリーナは父シルバーチャーム・母ウランウランの牝3歳。ホッカイドウ競馬時代はデビュー戦の1勝のみの7戦1勝(うちJRA遠征1戦0勝)で南関移籍、そこでは3戦0勝という成績だった。
 転入初戦で重賞トライアルを完勝した事により、シルバーカテリーナには今後の3歳牝馬戦線の中心としての期待がかかる。

■ 勝利ジョッキーコメント
 とても素直でレースのしやすい馬。折り合いにも全く問題ないですね。今日はどんなレースができるか試すつもりもありましたが、地元牝馬同士という点ではひとまずよしとしても、昨日の牡馬のレースとのタイム差、約2秒をどう詰めていくか。そこが今後の課題ですね。(菅原勲騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 08年結果  07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 53kg
優先出走権 1・2着馬に留守杯日高賞(5/3水沢ダ1600m)の優先出走権が与えられます。
レース名の由来 「あやめ」・・・「菖蒲」・・・草花の名。葉は細長く、初夏の季節に花びらにとらふ(虎斑)の模様がある花を咲かせます。葉が並列して立つ様から、美しいあや(綾)がある花とも言われている。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 4749 2382 3連複 49980 1533
複勝 2548 634/770/79 3連単 180983 2641
枠連複 19600 7265 ワイド 7811 1828/156/126
馬連複 29253 11954
馬連単 45418 12008 340342


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