■ 先週のレース結果 −2008年 8回水沢開催前半−
取材・文/テシオ編集部
11月1日(土) 9R 
特別 猊鼻渓賞 /C2・水沢ダ1400m・馬齢 晴・稍重
C2級連勝馬対決はジャンドゥーヤに軍配上がる!NAR成績
猊鼻渓賞
直線あっさり6馬身。ジャンドゥーヤが強さを見せつけた (Photo/横川典視)
 連勝中の馬同士が激突した猊鼻渓賞は1番人気ジャンドゥーヤが優勝。自身の連勝を3に伸ばした。
 5連勝中のトーセンダズル、2連勝のジャンドゥーヤとウメノキャロル。連勝馬同士の対決となった猊鼻渓賞は、やはりこれら連勝馬が上位を争う事になった。

 レースはまずトーセンダズルが引っ張った。ロケットスタートを決めたトーセンダズルはゲートが開いた瞬間1馬身ほどのリード。そのまま誰にも邪魔されることなくハナを奪いに行く。2番手はジャンドゥーヤとクイーンオブナイトが争う構えを見せたが、外からウメノキャロルも加わってここは3頭一団。
 結局、向こう正面に入る頃には4番人気トーセンダズルを先頭に、少し間を開けて1番人気ジャンドゥーヤ、そして3番人気クイーンオブナイトと2番人気ウメノキャロルが追走、そしてその後ろはまた少し離れるという形が定まった。

 向こう正面も半ばになると、5番手以下の後続集団からは追っつけながら追走してもなお引き離される馬が続出。一方、前を固める人気上位馬グループはごく自然に駆け続けており、優勝争いの行方は早々と見えてしまった感があった。

 さて、互いに仕掛けどころを探りつつの先行グループ各馬だが、まずはジャンドゥーヤが動いた。3コーナー過ぎ、依然快調に逃げるトーセンダズルの外からスッと馬体を併せる。しかしジャンドゥーヤはここではまだ先頭には立たず、周りの脚色を計るかのように流れに身を任せている。
 トーセンダズルはまだ手応えに余裕がある。後ろの2頭は、やや手綱が動き始めているがまだ余力がありそうだ。どちらかと言えば外ウメノキャロルの方が見劣るか・・・。
 そこまで見届けた小林俊彦騎手は直線に向いて早々ゴーサイン。何発かのムチに即座に反応したジャンドゥーヤはおもむろにトーセンダズルを引き離し始める。
 これにはトーセンダズルも対抗できず、直線半ばあたりまでは同じような脚色で粘ったものの、その後は差が拡がる一方に。最後は流したジャンドゥーヤだったが、そのリードは6馬身にまで開いていた。

 2着争いはトーセンダズル対クイーンオブナイト。良い脚で伸びてきたクイーンオブナイトだったが、馬体を併せるところまで迫るのが精一杯、ここはトーセンダズルが2着を守りきった。2番人気ウメノキャロルは直線失速気味となり、クイーンオブナイトから4馬身離れた4着に入線。その後ろの5着アニヴェルホワイトまではさらに4馬身の差。上位を争った馬たちが強く、さらにその中でジャンドゥーヤガ一枚上手の走りを見せた、という結末となった。

 勝ったジャンドゥーヤは父アグネスゴールド・母グレンツェンフーヘの牝3歳。JRA所属時は地方条件交流までみっちり使い、2月には南関短期所属中の菅原勲騎手が騎乗したりもしたが結局7戦未勝利。しかし、この10月に岩手入りしてからは好タイムで連勝してきて、これで岩手では3戦3勝となった。

■ 勝利ジョッキーコメント
 位置取りは出たなり。トーセンダズルが凄く速かったのと、ウメノキャロルも勢いをつけて出てきたのでそこでは無理をしなくて良いかと。道中は他馬の動きを見ながら余裕を持って進めました。タイムも良いし、やはりこの馬は走りますね。(小林俊彦騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 新設
競走条件 55kg、牝馬2kg減 転入後1走以上
優先出走権
レース名の由来 「猊鼻渓(げいびけい)」・・・一関市東山町の砂鉄川沿いにある渓谷。全長約2kmにわたり石灰岩の絶壁や奇岩が連なり、これを見ながらの舟下りが有名です。
一関市 猊鼻渓解説ページ

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1562 855 3連複 22212 3232
複勝 985 409/154/108 3連単 125214 7148
枠連複 10922 1953 ワイド 5050 568/631/341
馬連複 16625 3049
馬連単 32404 4197
214974



11月2日(日) 9R 
特別 第10回 岩木山賞 /C2・1600m・馬齢 曇・重
ヒカルメイオー5連勝達成! 小林騎手は連日の完勝劇NAR成績
岩木山賞ムチを使わずあっさり2馬身半。この馬も強い。 (Photo/横川典視)
 C2級のマイル特別・岩木山賞は1番人気ヒカルメイオーが優勝。自身の連勝を5に伸ばした。
 水沢競馬場では昼過ぎまで雨が降り続いたためにコース状態は重。しかしメインレースの頃にはその雨も止んで青空が拡がり、まずまず秋らしい空模様の下でレースが行われた。

 前売りの段階ではハルカゼゴールドが1番人気になっていた事もあったが、最終的にはヒカルメイオーが1.2倍、支持率65%ほどの断然の一番人気に。以下ハルカゼゴールド、カルストンプレジャとつづいてこの3頭が単勝10倍以下。レースもこの3頭が中心となって進むことになった。

 4コーナーポケットからのスタート、最初ハナを奪う勢いで出ていったのはノボウフフ。スタートダッシュがそれほど速くなかったヒカルメイオーは押して押して出ていって、4コーナーのあたりでノボウフフの内側にねじ込むように入り込む。「包まれたくなかった(小林俊彦騎手)」というヒカルメイオーだけにここは無理をしてでも譲りたくないところ、その後直線に入ってすぐノボウフフの内からハナを奪って、まずはヒカルメイオーにとっての序盤の山場を越えた。
 その他の人気の2頭は、スタートでハルカゼゴールドが一瞬出遅れたためにカルストンプレジャが斜めに出る形になって、という事があったが、すぐに立て直して加速。最初のスタンド前ではカルストンプレジャが3番手、ハルカゼゴールドが4番手とそれぞれすんなり好位につける。

 向こう正面に入ってもあくまで快調に飛ばし続けるヒカルメイオー。ぴったりついていくのはノボウフフとカルストンプレジャで、ややはなれてハルカゼゴールド。ヒロミグレースやタガノタイアフェアも向こう正面中程あたりまではついて行っていたが、そこから引き離され始めた。3〜4コーナーではノボウフフも脱落。これで前で争うのは人気上位3頭という事になった。
 4コーナーではヒカルメイオーに未だ食らい付くカルストンプレジャ、そしてそこから4、5馬身離れたハルカゼゴールドという体勢。その後ろからはヤエザクラが追ってきているが、しかしハルカゼゴールドよりもさらに2、3馬身後ろだ。

 ヒカルメイオーとカルストンプレジャがほぼ並んだところから始まった直線の攻防だが、決着は意外に早くついてしまった。すでにムチが入っているカルストンプレジャに対しヒカルメイオーはまだまだ余裕。その勢いの違いはほどなく差となって現れて、残り100mあたり、一気に3馬身ほどに拡がった。懸命に食い下がるカルストンプレジャを、ヒカルメイオーはムチを使うことなくただ追うだけで寄せ付けず、最後は流してなお楽勝という格好でゴールを駆け抜けた。その差は2馬身半、しかしこれは圧倒的な差といっていいものだった。

 2着カルストンプレジャ、3着はハルカゼゴールド。1人気→3人気→2人気の順なって、複勝配当は3頭とも100円、3連復は160円。最も高い3連単でも460円という非常に堅い決着となった。

 勝ったヒカルメイオーは父キャプテンスティーヴ・母ヒカルヤマトの牡3歳。JRA未勝利から8月に転入して当初3戦は勝てなかったが、岩手4戦目で初勝利を挙げるとその後は連勝街道。この勝利で5連勝目。小林俊彦騎手は昨日に続きメインレース連勝。

■ 勝利ジョッキーコメント
 距離は全く気にしていなかったが、スタートダッシュがそんなに速い馬ではないので1枠というのが気がかりでした。盛岡は直線が長いからまだ良いけれど、水沢は出せなくなる事があるからね。そこを無難に乗り切れたから後は力どおり。距離は長い方がいいと思うから、もっと上のクラスに行った方がむしろ戦いやすいのではないでしょうか。(小林俊彦騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 55kg、牝馬2kg減 転入後1走以上
優先出走権
レース名の由来 「岩木山」・・・青森県弘前市の北西にそびえる円錐状の二重式火山。標高1625m。南東麓に岩木山神社があり、江戸時代建立の社殿は壮麗。津軽富士と呼ばれる。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 3855 2504 3連複 26598 12882
複勝 2201 1307/248/423 3連単 136104 22089
枠連複 ワイド 7617 1365/2678/975
馬連複 30099 9349
馬連単 45552 9583
252026



11月3日(月) 9R
特別 第10回 ノベンバーカップ/B2・水沢ダ1600m・別定 曇・稍重
サイレントカイザー ゴール前の大接戦を凌いでV!NAR成績
ノベンバーカップ
ゴール前の大接戦を凌ぎきったサイレントカイザーが優勝 (Photo/横川典視)
 好調馬揃いのB2級特別・ノベンバーカップは出走馬の勢いそのままに大接戦。これを凌いだサイレントカイザーが勝って初特別勝ちを果たした。
 実力馬・好調馬が揃ったこのレース、1番人気に推されたのは前走で3000mの特別を勝ったケイジーウィザードだった。2番人気はアルディ、3番人気ジェドと前走優勝馬が続き、4番人気にはサイレントカイザー。ここまでが単勝10倍以内。馬複などもこれらの馬が中心となっていた。

 4コーナーポケットからのスタート、ここでジェドがあおり気味になって出遅れてしまう。ハナを奪ったのは最内のサイレントカイザー。ゲートの出がもっと速い馬は他にもいたが、サイレントカイザーは二の足でダッシュを効かせ、真っ先に4コーナーに飛び込んでハナを主張し切った。これにケイジーウィザードとパーシング、アルディなどがついていって先行グループを形成。ジェドは最後方からグングンとポジションを上げていくのが見える。

 前を行くサイレントカイザーとケイジーウィザードのペースはあくまで快調で、1〜2コーナーを回って向こう正面に入る頃には後続を2、3馬身引き離すほど。サイレントカイザーの手綱を取る阿部騎手は「ケイジーウィザードは無理に来ないと思っていたので、隣でガリガリ追ってくるのを見てちょっと驚いた」というが、自分にしてもはじめからハナに立つつもりできているだけにここで譲る気はなく、ケイジーウィザードに対しては常に1馬身ほどの差をキープして走り続ける。この辺の攻防で一時ペースが速くなりかけたが、向こう正面に入って落ち着いて、これでサイレントカイザーにとっては楽になった。

 3コーナー、ケイジーウィザードの手綱が動き出し、それを待っていたかのようにアルディやジェドが差を詰めてくる。中ではアルディが楽にサイレントカイザーに並ぼうかという手応え。ジェドはここまで来て急に手応えが悪くなっており、むしろケイジーウィザードの方が盛り返し気味だ。

 直線に入っても先頭を守るサイレントカイザー。ここからいよいよスパートをかけようとするが「直線に来たら遊びはじめて(阿部騎手)」、サイレントカイザーは寄れたり気を抜いたりし始めてしまう。それでも先頭は譲らなかったものの後続との差は一気に詰まった。外にはアルディとケイジーウィザード。内側には、サイレントカイザーが外に寄れるのを見て進路を切り替えてきたテンポウキングやマイネピルエットが突っ込んできている。

 もう間もなくゴール、しかし微妙に行き脚の鈍ったサイレントカイザーに向かって、内外から数頭が一気に迫ってくる。外はアルディとケイジーウィザード、内にはテンポウキング。1馬身強あった差が、あっという間に3/4馬身、半馬身、そして馬体が並ぶところまで縮まってくる。
 ゴールした瞬間はサイレントカイザー、アルディ、ケイジーウィザードの3頭がほぼ一線となった。4着は10番とすんなりあがったが1〜3着は写真判定に。しばらくの間の後、1着に1番、2着に5番、3着には3番と表示が。着差はそれぞれクビ・ハナ。サイレントカイザーがわずかにリードを守りきった。

 勝ったサイレントカイザーは父トーホウエンペラー・母ベルグチェリーの牡4歳。一昨年の大晦日にデビューしてシーズンを挟んで4連勝。その後も堅実に走り続けたが、今年の夏ごろからスランプ気味になってしんがり負けを喫するほどに。それが秋を迎えてようやく復調、前々走の復活Vに続き今季3勝目を手にした。

■ 勝利ジョッキーコメント
 逃げるのは予定どおり。後ろからずっと追いかけられる形になりましたが、手応えが良かったので心配はしていませんでした。ただ、直線まで来ると遊びながら走りはじめて・・・。前回乗った時も調子はいいなと感じていました。前回は相手が強いだろうと無理をしなかったけど、厳しい流れをよく粘っていましたからね。まだ100%ではないだろうから、もっと良くなる余地もあるでしょう。(阿部英俊騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 B2級56kg、C1級以下55kg、牝馬2kg減。転入後1走以上
優先出走権
レース名の由来 「ノベンバー」・・・November。英語で「11月」の意。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 3633 368 3連複 36131 2240
複勝 1455 294/180/264 3連単 102504 873
枠連複 14692 1082 ワイド 8685 376/599/884
馬連複 33823 2202
馬連単 34540 906
235463



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