■ 先週のレース結果 −2008年 7回盛岡開催後半−
取材・文/テシオ編集部
10月11日(土) 10R 全国朝市サミット開催記念
特別 八幡平賞 /C1・盛岡ダ1600m・別定 曇・良
ジェドバトラー 13ヶ月ぶり勝利の美酒!NAR成績
八幡平賞3/4馬身差、ジェドバトラーがリードを守りきる (Photo/横川典視)
 ダート1600mの特別戦・八幡平賞は1番人気と2番人気の一騎打ちに。勝ったのは2番人気のジェドバトラー。昨年9月以来の勝利を挙げた。
 当初4頭ほどが競り合った先行争いだが、引き込み線から本コースに合流する頃にはエフェクトとイッキイチユウが並んで引っ張る形になっていた。
 しかし、やや手綱を動かし気味に進むエフェクトに対しイッキイチユウはここではまだ持ったまま。楽な手応えで並んでいる。
 遅めのペース、割とはっきりした力関係ということもあってか、2番人気ジェドバトラーはこの2頭の直後の3番手につけ、1番人気のマンハッタンナイトは当初後方にいたが、すぐに押し上げて5番手に迫る。4番人気クレドは中団、5番人気エビスレッドキングは、こちらは最初から行き脚がつかない感じで最後方あたりを進んでいるのが見える。

 3コーナー、エフェクトの手応えが悪くなったとみるや即座にイッキイチユウが先頭に立つ。エフェクトはここで後退、イッキイチユウの隣には、これも早々と上昇してきたマンハッタンナイト・ジェドバトラーが並び、直後にはクレドも押して上げてきている。
 後ろを見ればピスカリトキメキやエスズクイーンが追いかけてきているが、しかしこれらの手応えは前の4頭に比べるべくもない。優勝争いは4コーナーを待たずして1〜4番人気の馬達に絞られた感があった。

 3頭+1の形で直線の攻防に移った集団だが、ここで真っ先に脱落したのはイッキイチユウだった。先頭に立つあたりではまだ手応えに余裕を見せていたイッキイチユウだったが、外からマンハッタンナイトやジェドバトラーに並ばれたあたりから急に手綱が動き始め、直線に入る頃にはすっかり余裕が無くなっていた。外2頭は依然持ったまま、この先の戦いはさらに数が絞られ、ジェドバトラーとマンハッタンナイトの2頭の一騎打ちとなった。

 直線入り口で先頭に出ていたジェドバトラーと、その外にぴったり並んだマンハッタンナイト。懸命に粘り込みを図るジェドバトラーに対し、マンハッタンナイトは楽な手応えで簡単に並びかけ、一瞬は少し前に出る。ここの勢いは完全にマンハッタンナイト優勢だ。
 しかし、いざ並んで交わそうというところでジェドバトラーが渾身の粘りを発揮、マンハッタンナイトの方も一瞬伸びを欠いて戦いは再度併走に持ち込まれる。そして今度は、粘りに粘っているジェドバトラーの方が、ジリジリと前に出てくるではないか。

 残り100mのあたりで勝負は決した。2頭の差は半馬身から3/4馬身ほど、ムチを連打しても伸びきれないマンハッタンナイトに対し、ジェドバトラーは後ろを見ながら脚色を計りつつ差をキープ。最後は流す余裕まで見せ、ジェドバトラーがリードを守りきった。

 勝ったジェドバトラーは父メジロライアン・母メジロランセルの牡8歳。南関デビューから各地を転戦しつつ、昨年もこの時期岩手に所属して2勝。再度移籍した東海では未勝利に終わったが、岩手に戻っての2戦目で、昨年9月の盛岡戦以来の勝利を挙げる事になった。
あさどりくん
 なお、このレースは「全国朝市サミット開催記念」と銘打たれており、表彰式には朝市サミットのキャラクター「あさどり」くんが登場してファンの声援に応えていた。









■ 勝利ジョッキーコメント
 来た当初はすっかり調子を崩していたが、ここに来て状態が良くなっていました。なるべく前の方でという指示もあったので先行策。こちらもそれほど余裕はなかったのですが、マンハッタンナイトは並ぶと伸びない馬なので、最後は並んでもいいから交わさないでほしい、とだけ願っていましたね。(村松 学騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 新設
競走条件 C1級56kg、C2級54kg、牝馬2s減 転入後1走以上
優先出走権 -
レース名の由来 「八幡平」・・・岩手・秋田県境北部にある標高1,613mの火山性高原。原生林や温泉・高山植物に恵まれ、十和田八幡平国立公園の一部。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2040 471 3連複 31300 3351
複勝 1178 98/311/217 3連単 132632 2811
枠連複 12484 1391 ワイド 6220 586/293/620
馬連複 27212 3412
馬連単 36515 1709
249581



10月12日(日) 10R AKT秋田テレビ杯
特別 第2回 パンジー賞 /OP・盛岡芝2400m・定量 晴・良
芝はやはりこの馬! ボスアミーゴ雪辱の勝利NAR成績
パンジー賞
前走敗れたクルセイズにきっちり雪辱 (Photo/横川典視)
 芝2400mのパンジー賞は1番人気のボスアミーゴが人気に応えて快勝。前走の雪辱を果たした。
 芝のシーズンも終盤とあって人気上位はいつも通りといっていいメンバー。1番人気はボスアミーゴ、2番人気はクルセイズ。3番人気にはハイフレンドトライが食い込んだが、以下カネショウエリート、マツリダワルツと続く。
 いつもはボスアミーゴが圧倒的な人気を集めるのだが、今回は単勝10倍以下が他に3頭もいた。これが前走で敗れた影響なのだろう。

 とはいうものの、ボスアミーゴは終始安定した戦いぶりを見せた。序盤からスロー気味だった流れの中で当初は中団からやや後方、そこから中盤にかけてじわじわと前の方に進出していく。「最近はすっかりズブくなった」とレース後に振り返った菅原勲騎手だったが、2400mという距離、そしてこの距離らしいスローペースもあって、前走などよりはよほど楽にレースを進めているようだ。

 一方の先行グループ。ハナを切ったカネショウエリートをクルセイズがぴったりマーク。サイレントステージが3番手にいて直後にコスモアンファング、さらに外にハイフレンドトライ。ここには2・3・4番人気の人気上位馬が固まっていた。いずれもこの距離で上位に入った事がある馬たちだけに、ペースがどんどん遅くなっても動じず、しっかり折り合いをつけている。唯一、ハイフレンドトライはやや行く気になっているのか、鞍上が手綱を抑えているのが見える。

 1周目のスタンド前直線あたりからはハロン15秒台の超スローペース。しかしそれもこの距離では通過儀礼みたいなもの。調教並みのペースで進んでいった2周目の向こう正面半ば、ここでいよいよレースが動き出す。
 その先鞭を切ったのはボスアミーゴだった。向こう正面、最初はじわっと、そしてグッと動き出し、向こう正面入り口での中団やや後方から、3コーナー手前ではもう先行グループの直後、4,5番手あたりにまでポジションを上げている。これをうけて先行グループもペースアップ、3〜4コーナーあたりから急激に流れが速くなったが、ボスアミーゴはそんな流れにもすんなりと乗っている。

 やや追っつけ気味に先頭を守るカネショウエリート。その外には依然クルセイズがぴったりマーク。しかし、その2頭の直後にはもうボスアミーゴが迫っており、直線に向いた時は3頭がほぼ横一線に。
 この3頭の戦いはしばらく続く。一歩リードしていたのはカネショウエリートとクルセイズの2頭、ボスアミーゴは少し遅れたところから追い上げにかかって一瞬交わしあぐねているようにもみえたが、しかし今日のボスアミーゴはここからしっかり伸びた。
 坂のあたりで内の2頭を捉え、そしてそこからさらにもうひと伸び。2頭も併せ馬の形になっているせいか簡単には引きさがらなかったが、だがボスアミーゴは有無を言わさず突き離す。最後は1馬身半、ボスアミーゴが完全に抜けだしたところがゴールだった。

 2着争いは競り合いが続いたが、カネショウエリートが辛くも凌ぎきった。クルセイズはハナ差で3着。4着にはコスモアンファング、マツリダワルツが5着となった。

 勝ったボスアミーゴは父アドマイヤボス・母サクラユキクインの牡4歳。今季はこれで芝6戦5勝2着1回。シーズン内完全制覇こそならなかったものの、依然岩手の芝ではパーフェクトの成績を保っている。

■ 勝利ジョッキーコメント
 前よりズブくなっている分、早めに動いたつもりだったけど結果はちょうど良いくらいになった。とはいえ、前走は向こう正面あたりでの手応えが全くだったけれど、今日は比較的良く反応した。距離はもう全く気にならない、今はこれくらいがいいのかもと思うくらいだし、前走よりはよほど楽にレースができました。(菅原 勲騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果
競走条件 55kg、牝馬2s減とし、格付け賞金3000万円毎に1kg増 転入後1走以上
優先出走権
レース名の由来 「パンジー」・・・pansy。スミレ科の花で、野生のスミレを交配しながら作られてきた観賞植物。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 3353 2048 3連複 37482 7169
複勝 2101 990/147/329 3連単 173581 10249
枠連複 13060 2324 ワイド 11336 904/2410/418
馬連複 29693 5100
馬連単 45323 5875
315929



10月13日(月) 10R 
重賞 第21回 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnI/OP・全国交流・盛岡ダ1600m・別定 晴・良
「今年が一番強かった」 ブルーコンコルド南部杯3連覇の偉業達成NAR成績
南部杯「3連覇の中で一番強かった」幸騎手も納得の勝利となった (Photo/横川典視)
 14頭が争ったダートグレードJpn1・南部杯は2番人気のブルーコンコルドが優勝。南部杯史上初の3連覇を成し遂げた。
 JRAから5頭、地方他地区2頭、岩手から7頭という出走馬の構成だったが、人気はJRAの2頭、ワイルドワンダーとブルーコンコルドに集中した。
 単勝オッズでは3番ワイルドワンダー1.8倍の14番ブルーコンコルド2.2倍。単勝式ではここにコンゴウリキシオーの8.4倍が続いていたが、その他の賭式は3番14番の一本かぶり。3連単に至っては「3-14-6」「14-3-6」だけが10倍以下、3番か14番が1-2着の組み合わせ以外はあらかた万馬券という集中ぶりだった。

 ほぼ一線のスタート、内ジュリア、外キングスゾーンが行く構えを見せるがハナを奪ったのはやはりコンゴウリキシオーだった。とはいえそんなに激しい先行争いにはならず、直後をメイショウバトラーやブルーコンコルドがゆったりと追走しているのを見れば、むしろこの辺のペースは遅めとも言える。
 キングスゾーンを1馬身ほど離して逃げるコンゴウリキシオー。少し開いてメイショウバトラーとジュリア、さらにブルーコンコルドと続き、ワイルドワンダーも6、7番手あたりにつけている。馬群はやや縦長、わりと淡々とした流れかと思われたが、その中でメイショウバトラーが、早くから積極的にレースを動かし始めた。

 向こう正面半ばあたりからじわっ、じわっと前2頭との差を詰めていたメイショウバトラーは、3コーナーあたりではもう先行2頭の外に並びかけようとする。この頃コンゴウリキシオーは既に失速気味、キングスゾーンが替わって先頭に出たがそれもつかの間の事。ほどなくメイショウバトラーが、ここまで捲ってきた勢いのまま一気に先頭に躍り出てしまう。
 ブルーコンコルドは3番手、ワイルドワンダーは4番手まで上がってきていたが、このメイショウバトラーの機先を制した動き・・・一気のペースアップとあっという間の先頭奪取・・・は見事なタイミングで、4コーナーを回って直線に入る頃にはメイショウバトラーは4馬身ほどのリードを築く事に成功する。残り2ハロンを過ぎてもメイショウバトラーのリードは3馬身ほどある。盛岡のG1で何度も見た逃げ切りパターンそのままの体勢だ。

 だが、坂をこえてメイショウバトラーの脚色についに翳りが見えた。それと、ブルーコンコルドのエンジンがかかったのと、ほとんど同時だった。ここから後は主役交代、完全に「ブルーコンコルド劇場」となった。
 一完歩毎にグイグイと差を縮めるブルーコンコルド。鞍上のアクションに応え、真っ直ぐに、そして猛然と脚を伸ばす。入り乱れる歓声と悲鳴。次の瞬間にはもう、ブルーコンコルドが突き抜けていた。突き抜けて、突き放して2馬身差。前人未踏の南部杯3連覇が達成された瞬間だった。

 一方ワイルドワンダーも最後はブルーコンコルドに負けず劣らずの脚で伸びてきていたが、追い出した時の一瞬のタイムラグの分を逆転する事はできなかった。結局、メイショウバトラーが2着に粘り切り、ワイルドワンダーはさらに1馬身半離れた3着に終わった。
ブルーコンコルド
 勝ったブルーコンコルドは父フサイチコンコルド・母エビスファミリーの牡8歳。昨年・一昨年とこのレースを制しており、これでこのレース史上初の3連覇達成となった。また同馬はここまでG1を6勝しており、これで7勝目を手にして国内G1最多勝記録タイに並ぶ事になった。






















■ 勝利ジョッキーコメント
 内側を見れる枠だったので内より外の方がいいかなと思っていた。ポジション取りも考えていなかったが結果的には一番いい位置が取れました。武さんの馬がずいぶん前にいましたが、自分の馬もハミをかけたらしっかり反応してくれて、残り一ハロンあたりで“これなら交わせるな”と思いましたね。今年はまだG1を勝てずにいたので、秋初戦でG1を勝っていいスタートが切れました。追い切りのタイムがちょっと物足りなくて心配していたが、その必要はなかったですね。これで安心して次の戦いに向かう事ができます。(幸英明騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 4歳以上57kg、3歳55kg、牝馬2kg現
優先出走権 1着馬にはJBCスプリントもしくはJBCクラシックの優先出走権が与えられます。
レース名の由来 「南部杯」・・・盛岡付近を統治していた南部藩になぞらえ、45代目に当たる現南部家御当主のご了承のもと「南部」を称号とした、全国交流ダートGI競走。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 114900 40296 3連複 502009 144627
複勝 127557 30513/5569/75449 3連単 2285612 58535
枠連複 123096 7920 ワイド 127181 7918/50754/12823
馬連複 391501 21352
馬連単 507920 21469
4179776



Copyright(c)2011 IWATE KEIBA KUMIAI All Right Reserved.