当初4頭ほどが競り合った先行争いだが、引き込み線から本コースに合流する頃にはエフェクトとイッキイチユウが並んで引っ張る形になっていた。
しかし、やや手綱を動かし気味に進むエフェクトに対しイッキイチユウはここではまだ持ったまま。楽な手応えで並んでいる。
遅めのペース、割とはっきりした力関係ということもあってか、2番人気ジェドバトラーはこの2頭の直後の3番手につけ、1番人気のマンハッタンナイトは当初後方にいたが、すぐに押し上げて5番手に迫る。4番人気クレドは中団、5番人気エビスレッドキングは、こちらは最初から行き脚がつかない感じで最後方あたりを進んでいるのが見える。
3コーナー、エフェクトの手応えが悪くなったとみるや即座にイッキイチユウが先頭に立つ。エフェクトはここで後退、イッキイチユウの隣には、これも早々と上昇してきたマンハッタンナイト・ジェドバトラーが並び、直後にはクレドも押して上げてきている。
後ろを見ればピスカリトキメキやエスズクイーンが追いかけてきているが、しかしこれらの手応えは前の4頭に比べるべくもない。優勝争いは4コーナーを待たずして1〜4番人気の馬達に絞られた感があった。
3頭+1の形で直線の攻防に移った集団だが、ここで真っ先に脱落したのはイッキイチユウだった。先頭に立つあたりではまだ手応えに余裕を見せていたイッキイチユウだったが、外からマンハッタンナイトやジェドバトラーに並ばれたあたりから急に手綱が動き始め、直線に入る頃にはすっかり余裕が無くなっていた。外2頭は依然持ったまま、この先の戦いはさらに数が絞られ、ジェドバトラーとマンハッタンナイトの2頭の一騎打ちとなった。
直線入り口で先頭に出ていたジェドバトラーと、その外にぴったり並んだマンハッタンナイト。懸命に粘り込みを図るジェドバトラーに対し、マンハッタンナイトは楽な手応えで簡単に並びかけ、一瞬は少し前に出る。ここの勢いは完全にマンハッタンナイト優勢だ。
しかし、いざ並んで交わそうというところでジェドバトラーが渾身の粘りを発揮、マンハッタンナイトの方も一瞬伸びを欠いて戦いは再度併走に持ち込まれる。そして今度は、粘りに粘っているジェドバトラーの方が、ジリジリと前に出てくるではないか。
残り100mのあたりで勝負は決した。2頭の差は半馬身から3/4馬身ほど、ムチを連打しても伸びきれないマンハッタンナイトに対し、ジェドバトラーは後ろを見ながら脚色を計りつつ差をキープ。最後は流す余裕まで見せ、ジェドバトラーがリードを守りきった。
勝ったジェドバトラーは父メジロライアン・母メジロランセルの牡8歳。南関デビューから各地を転戦しつつ、昨年もこの時期岩手に所属して2勝。再度移籍した東海では未勝利に終わったが、岩手に戻っての2戦目で、昨年9月の盛岡戦以来の勝利を挙げる事になった。

なお、このレースは「全国朝市サミット開催記念」と銘打たれており、表彰式には朝市サミットのキャラクター「あさどり」くんが登場してファンの声援に応えていた。
来た当初はすっかり調子を崩していたが、ここに来て状態が良くなっていました。なるべく前の方でという指示もあったので先行策。こちらもそれほど余裕はなかったのですが、マンハッタンナイトは並ぶと伸びない馬なので、最後は並んでもいいから交わさないでほしい、とだけ願っていましたね。(村松 学騎手)