■ 先週のレース結果 −2008年 4回水沢開催後半−
取材・文/テシオ編集部
5月24日(土) 10R
特別 第9回 緑風賞 /B1・水沢ダ1600m・別定 曇・良 
断然人気オリエントボスは2着 勝ったのはガイアヴァンテ!NAR成績
緑風賞 唯一の牝馬ガイアヴァンテが好タイムで快勝した(Photo/横川典視)
B1級のマイル戦・緑風賞は3番人気のガイアヴァンテが好タイムで快勝。断然の人気を集めたオリエントボスは及ばず2着に敗れた。
 水沢競馬場のコース状態は、先週よりは先行・差しの傾向が平均化、スローなら逃げのこり、ハイペースになれば差しが台頭するという、比較的分かりやすい状況となった。

 レースでハナを奪ったのは単勝最低人気のナイキアヘッドだった。前回も先行策を取ろうとしていたものの、他の先行勢に押されてできずにいたが、今回は意外にあっさりハナを取りきる。
 ガイアヴァンテが2番手につけ、直後にオリエントボス、そしてサンワードレッツ。テンショウタイヨウやブラックオーメンも一団、後方に離れて進むワラッテオクレヨとインターサウンドを別にすれば馬群はほぼひとかたまりで、ペースもそれほど速いようには見えなかった。

 ナイキアヘッドの逃げは正直「どこまで保つか?」という所があったが、これがどうして今日は快調に逃げ続ける。向こう正面からはペースアップをしても見せ、ガイアヴァンテの後を引き離すシーンも。
 この、向こう正面の流れが速くなったところで置かれ気味になってしまったのがオリエントボス。内から外に出す時に押しても動かなくなってしまい、一時は最後方近くまで下がってしまう。外に持ち出してすぐ追い上げたが、ここのロスが最後に響いた。

 4コーナーあたりまで先頭を守り続けたナイキアヘッドだったが、そこでついに失速。ガイアヴァンテが替わって先頭に出る。3番手にいたサンワードレッツはすでに後退しつつあり、テンショウタイヨウもちょっと脚色が悪い。大外を駆け上がってきたオリエントボスが一気にガイアヴァンテに並びかけ、この後はこの2頭の一騎打ちとなった。
 捲ってきた勢いのまま先頭に飛び出すオリエントボス。しかしそれもつかの間、すぐにガイアヴァンテが先頭を奪い返す。今度はオリエントボスが再度の反撃か・・・しかしここまで脚を使ってきたせいか、オリエントボスに前走のような伸びがない。
 気がつけば2頭の差は1馬身ほどにまで拡がっていた。オリエントボスの反撃はなく、ほぼその差のまま、ガイアヴァンテ−オリエントボスの順でゴール板を駆け抜けることになった。

 勝ったガイアヴァンテは父タイキシャトル・母チコリーベルの牝4歳。JRA未勝利−南関−東海公営と転戦したがその間に勝ち星なく、前走がキャリア初の勝利だった。同馬は特別初制覇、担当する遠藤真吾厩務員(元騎手)も厩務員として初の特別タイトルを手にした。

■ 勝利ジョッキーコメント
 前走、悪くないタイムで勝ったとはいえまだ半信半疑でしたが、今回もいい内容で勝ってくれました。それほどペースが速かったわけでもないのにこのタイムは速いですよね。岩手の水が合うのだろうし、展開に注文もつくのでしょうが、この連勝で見直しましたよ。(菅原 勲騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 B1級56kg B2級以下55kg 牝馬2kg減 転入後1走以上
優先出走権
レース名の由来 「緑風」:「青葉をわたる、気持ちのいい風」の意。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2243 234 3連複 31378 492
複勝 1334 147/627/57 3連単 139204 336
枠連複 14111 4169 ワイド 6228 691/48/148
馬連複 24405 4161
馬連単 38766 2088
257669



5月25日(日) 10R
重賞 第22回 ひまわり賞(オークス) (トワイニング賞) /3歳牝馬オープン・地方競馬全国交流・水沢ダ1900m・定量 曇・不良
カネショウプルート再び圧勝! 3歳牝馬二冠を達成!!NAR成績
ひまわり賞 カネショウプルート圧勝で二冠。この強さは本物だ (Photo/横川典視)
3歳牝馬の重賞第二戦・ひまわり賞(オークス)はカネショウプルートが6馬身差で圧勝。堂々牝馬二冠を成し遂げた。
 「行く馬がいるから2番手でいいと考えていた。すんなりその位置が獲れたから楽にレースができたね」
 レース後、村上忍騎手はそう語ったが、カネショウプルートが楽に絶好位を占めた事で、勝利の行方はほぼ決まっていたのかもしれない。

 一雨入ったおかげで極端な高速馬場に変貌した水沢競馬場だったが、これで突然逃げを打つような馬も出ず、序盤の展開はほぼ戦前の予想どおりとなった。
 スタートが良かったのはカネショウプルートの方。しかし冒頭の話のようにマサノパンダが行くのなら行かせようと思っていた村上忍騎手は、マサノパンダを前に出して自身は2番手に納まる。やや飛ばし気味に進むこの2頭の後ろにはサチノマオやミラクルジョンコ、ジェベルロバーツ。マツノマオはこのグループの後ろにおり、ピンクゴールドはさらにその後ろ、中団につけた。

 向こう正面に入って先に動いたのは中団・後方グループだった。まずリュウノマダムが、そしてピンクゴールドが追い上げを開始。この2頭が外からすーっとポジションを上げていくとカネショウプルートも即座に反応し、マサノパンダを交わして先頭に出る。
 「あそこで並びに来るのはピンクゴールドだと思っていた。ちらっと見たら別の馬で、“おや?”と思った」という村上忍騎手。しかし依然抜群の手応えをキープしているカネショウプルートにとっては、真っ先に追い上げてくるのが誰であろうと大きな問題ではなかった。

 ピンクゴールドやリュウノマダムの追い上げは、実際それは非常に見事だった。普通ならそのまま先頭に突き抜けてもおかしくない、勢いあるものだった。だが、カネショウプルートはそれをさらに上回っていた。
 2頭が迫ってくるのにあわせてさらにペースアップするカネショウプルート。それも手綱を持ったままだ。追い上げてきた2頭は、結局満足に馬体を並べる事もできないまま、逆に引き離される。4コーナー、早くも村上忍騎手が後ろをちらりと見た。勝負はほぼ決した感があった。

 あとはもう、カネショウプルートの圧勝劇だった。2番手に上がったピンクゴールドが、ようやくエンジンのかかったマツノマオが、懸命に追ってくる。だがカネショウプルートはそれを肩ムチ一発で楽々突き放していく。最後は6馬身。前走の再現をみるような大きな差をつけ、カネショウプルートが二冠のゴールを走り抜けた。
 2着はピンクゴールド、3着はマツノマオ。留守杯日高賞の1〜3着がそのままここでも1〜3着となり、人気も1番人気→2番人気→3番人気の順。各賭式もほとんど1番人気の組み合わせで決まった。

 勝ったカネショウプルートは父スキャン・母タハラミドリの牝3歳。留守杯日高賞につづいてひまわり賞も制し、一昨年のサイレントエクセル以来となる牝馬二冠を達成した。ちなみに同馬はキャリア中の2勝がいずれも重賞という、珍しい成績ともなった。

 なおこのレースは、社台スタリオンステーション協賛・スタリオンシリーズ「トワイニング賞」となっており、優勝馬馬主には副賞としてトワイニング号の配合権利が贈られた。
(写真/関係者代理・村上昌幸調教師と副賞目録)

■ 勝利ジョッキーコメント
 中間びっしり追い切ったら思った以上にピリピリしてきて心配しましたが、レースで折り合いを欠く事もなく、距離にも不安を感じませんでした。自分で逃げる事も考えましたが、行く馬がいるし2番手でいいだろうと。ごちゃつくところに入るのがいやだったので、すんなり2番手が取れて一安心。後は、あまり自分から動かないようにしようと思っていました。前走でも感じたけど、そういう乗り方がいい馬かなと。それでいてずっと手応え良く、3コーナーあたりでもう大丈夫かな、と思いました。(村上 忍騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 54kg 転入後1走以上
優先出走権
レース名の由来 「ひまわり」:キク科の一年草で北アメリカ原産。夏、直径20cmもの大形の黄色い花を咲かせます。
テレトラック三本木が所在する宮城県大崎市三本木町の観光名所「ひまわりの丘」には、6ヘクタールに42万本(北海道北龍町に次ぎ日本第2位の栽培面積)もの花が栽培され、同町は「ひまわりの里」として知られています。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 3356 1387 3連複 45341 11386
複勝 1735 497/486/275 3連単 185578 18946
枠連複 16860 6185 ワイド 10577 2550/1091/1042
馬連複 35549 12589
馬連単 55746 13584
354742



5月26日(月) 10R
特別 第9回 あすなろ賞/オープン・水沢ダ1900m・別定 曇・不良
まだまだ健在! ヤマニンエグザルトのレコード激走だ!NAR成績
あすなろ賞 3身突き抜けたヤマニンエグザルト。今日は圧勝だった(Photo/横川典視)
7頭立てで行われたみちのく大賞典トライアル・あすなろ賞は4番人気ヤマニンエグザルトがレコードで快勝。昨年の岩鷲賞以来となる特別タイトルを手にした。
 今日の水沢競馬場は朝からまずまずの好天に恵まれ、昨日の雨の影響も徐々に無くなってきたところだった。しかし8R前、台風でもこうはならないというくらいの豪雨が襲来。雨自体は8R発走前に峠を越したものの、コースは再び超高速馬場に逆戻りした。

 スタートしてまず飛び出したのはセイントセーリング。これをシュクジャンヌやサクラエキスプレスが追ったもの、スピードはセイントセーリングの方が勝り、序盤にして早くも単騎逃げ体勢ができたかに思われた。
 しかしスタンド前、ダンディキングが中団から一気に捲り、セイントセーリングに並びかけた事で状況が変わった。この前の2頭はそれほど競り合うという感じでもなかったが、じわじわと後続を離していって最大で5馬身ほど開いたか、緩みかけた流れもこれで速くなり、7頭立てながら馬群は縦長になっていく。
 そんな中、1番人気のサンシャインヘイロは5番手あたり、これはまずまずの位置として、3番人気ブラーボウッズはといえば、最後方から上がって行くかと思えばまた置かれてみたり、なかなかポジションを上げられないでいる。ブラーボウッズは3〜4コーナーの攻防でも気がつけばやや立ち後れ気味の場所にいたりして、結局最後までそんな競馬になってしまった。

 3コーナー過ぎ、先頭に出たダンディキングに向けて差を詰めてくるのは内からヤマニンエグザルト、外からサンシャインヘイロ、ブラーボウッズの人気上位勢。中でも勢いが良かったのがヤマニンエグザルト。内ラチ沿いからスッと外に持ち出すと楽にダンディキングに並び、それどころかダンディキングを難なく捉えて先頭に立ってしまう。
 ダンディキングにもまだ余力があるように見えたが、しかしヤマニンエグザルトの勢いはそれ以上。一度交わし切ってしまえばもうダンディキングの反撃を許さず、最後は3馬身まで差を拡げてゴールイン。勝ちタイム1分59秒9はこれまでのレコードを一気に1秒2も短縮する新レコードとなった。
 2着はダンディキング、さらに3馬身離れた3着争いではブラーボウッズをサンシャインヘイロが捉える形になって、サンシャインヘイロが半馬身先着の3着。ブラーボウッズは4着に終わった。

 このレースでは5着のシュクジャンヌまでが旧レコード(ウエスタンダッシュの2分1秒1)を上回るタイムで走りきった。昨年のビューチフル・ドリーマーカップ、サイレントエクセルですら同タイムにとどまり、もはや破れないのではないかと言われていたほどのタイムをあっさり5頭が上回るのだから、コース状態のほどがうかがえるというものだ。

 勝ったヤマニンエグザルトは父プレザントタップ・母スーパースヌーピーの牡8歳。前走シアンモア記念は全くいいところ無くブービーに敗れたが、少頭数のレース、軽いコース状態を味方に快勝。重特タイトルは昨年の岩鷲賞、奇しくもその時の2着もダンディキングだった。

■ 勝利ジョッキーコメント
最近の結果がピリッとしなかったし、距離にも不安があったし、そんなに強気にはなれなかった。それが、向こう正面で他の人気馬が上がっていく時、こちらも一緒にハミを取ってヤル気を見せたから、「これはもしかして」と思いましたね。とはいえ、今日みたいに凄く強い競馬をするかと思えば次はからっきしだったり、最近はどうも気分屋なところが強くなっているかな・・・。(板垣吉則騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 4歳以上57kg 3歳55kg 牝馬2kg減 転入後1走以上
優先出走権 1・2着馬には「一條記念みちのく大賞典」(6/22 盛岡ダート2000m)の優先出走権が与えられます
レース名の由来 「あすなろ」:「翌檜」:(「明日はヒノキになろう」の意)ヒノキ科の常緑高木。葉はヒノキに似て大、鱗状に重なり合う。雌雄同株。5月頃、単性花を開く。果実は楕円形の球果。材は帯黄白色で建築材、船材、枕木などに用いられる。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2719 153 3連複 34535 4592
複勝 1953 295/454 3連単 146059 1632
枠連複 ワイド 6983 374/593/1537
馬連複 30288 1496
馬連単 42281 733
264815



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