■ 先週のレース結果 −2008年 3回水沢開催後半−
取材・文/テシオ編集部


5月10日(土) 10R
特別 あやめ賞 /3歳牝オープン・水沢ダ1800m・定量 
こんどこそ決めた! ピンクゴールド三度目の正直で特別2勝目NAR成績
あやめ賞今日は抜けたピンクゴールド。2着続きにピリオド。 (Photo/横川典視)
 重賞・ひまわり賞トライアル、3歳牝馬の特別あやめ賞は1番人気のピンクゴールドが優勝。2着続きにピリオドを打った
 重賞・特別と既に2戦を経た3歳牝馬戦線だけに、各馬の人気の動向もおおむねここまでのレースでの実績に従ったものとなった。
 1番人気は菜の花賞・留守杯日高賞と連続2着のピンクゴールド。2番人気は菜の花賞を勝ったマサノパンダで、4番人気には留守杯日高賞3着のマツノマオ。ここに重特戦初挑戦のセントゴールが3番人気に食い込んだ。今季の3歳重特で「重特初挑戦馬が勝つ」事が目立つせいか、一時は1番人気になるほど人気を集めていた。

 レースはそのセントゴールが引っ張った。スタートからダッシュ良く飛び出したセントゴールは他馬と競り合うまでもなくハナを確保。マサノパンダやサチノマオがこれを追うが、スタートしてすぐコーナーということもあって先行争いはすんなり収まり、出だしから遅い流れとなった。
 なにせ、マツノマオが4,5番手あたりというのはともかくとして、そのほとんど直後、7番手のところにもうピンクゴールドがいる。それも手綱を引っ張りきりで行く気を逸らしながら、それで楽に好位をついて行っているのだからペースの遅さはよほどのものだ。

 そんな意外な位置につける事になったピンクゴールドだったが、道中の手応えは常に余裕があった。3コーナー手前、先行勢の脚勢が乱れ始めたのを見てスッと外に付け、そこで一番手応えの良さそうなサチノマオをぴったりマークしながら直線へ。
 その頃にはすでにセントゴールは一杯一杯、マサノパンダも先頭に立つことなく交わされつつあり、サチノマオにしても全力で追ってようやくピンクゴールドと並んでいる状態。一方のピンクゴールドはまだ持ったままの手応えで、直線に向いて早々にピンクゴールドの優勢が決まった感があった。
 「先頭に立ってソラを使った(小林俊彦騎手)」というピンクゴールドは、いざ抜けだしてからの伸びが今ひとつ。しかし鞍上の叱咤激励もあってマツノマオの追撃をクビ差凌ぎきり、今季待望した特別タイトルをようやく手に入れた。
 あわやというところまで伸びてきたマツノマオが2着、外を追い込んだユノカサブランカが3着。4着にも追い込んだリュウノマダムが食い込み、サチノマオは5着に後退。セントゴールは6着、マサノパンダは7着に終わった。
 1番人気が優勝、4番人気が2着だったが、3着に7番人気のユノカサブランカが突っ込んだ事で3連単は26,200円の波乱となった。

 勝ったピンクゴールドは父サクラローレル・母ニッポージュリアンの牝3歳。牝馬重特戦での連続2着の雪辱を果たし、昨年10月のプリンセスカップ以来となる特別タイトルを手にした。次走はひまわり賞に向かう模様。

■ 勝利ジョッキーコメント
 ペースが遅かったためにこの馬にしては前の位置になったが、周りが遅いから自然となった位置だし、こういうペースになるだろうとも思っていたから気にはならなかった。上がっていく時の脚もしっかりしていたしね。先頭に立ってから少しフワッと気が抜けたが、後ろから来られたらまた伸びてくれた。最近どうもピリッとしなかったので、今回はメンコを外してみた。その効果もあったかな。牝馬路線の一つを獲れたので、ひとまずホッとしました。(小林俊彦騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 53kg、本年度収得賞金200万円毎に1kg増、転入後1走以上
優先出走権 1・2着馬にひまわり賞(5/25 水沢競馬場)の優先出走権が与えられます
レース名の由来 「あやめ」:草花の名。葉は細長く、初夏の季節に花びらにとらふ(虎斑)の模様がある花を咲かせます。葉が並列して立つ様から、美しいあや(綾)がある花とも言われています。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2042 963 3連複 32450 280
複勝 1981 924/116/35 3連単 157585 444
枠連複 12244 5277 ワイド 7060 566/117/31
馬連複 27485 2732
馬連単 41471 2467
282318



5月11日(日) 10R
重賞 第34回 シアンモア記念 (ネオユニヴァース賞)/3歳以上オープン・地方競馬全国交流・水沢ダ1600m・定量
ノムラリューオー 岩手伝統のタイトルを堂々奪取!NAR成績
シアンモア記念
遠征馬ノムラリューオーが小林俊彦騎手を背にタイトル奪取 (Photo/横川典視)
古馬伝統の一戦・シアンモア記念。フルゲート12頭が争った戦いは船橋からの遠征馬・ノムラリューオーが制した
 天候悪化の予報もあったが、水沢競馬場はわずかに雨が降った程度で収まった。コース状態は変化なく、むしろ前日以上に逃げ不利の状況となっていた。

 逃げ不利とはいえ極端な追い込みもまた不利。ある程度前のポジションを獲る事ができるかどうかが最初の焦点だったが、ゲートからポンと飛び出したノムラリューオーが2番手、マクロプロトンが3番手にと、先行争いは意外にあっさり納まった。
 特にノムラリューオーは鞍上も驚いたほどの好スタートで、「あまり良すぎたんでちょっと抑えたくらい(小林俊彦騎手)」。ジュリアが出てくるのを待っているほどの余裕を見せた。
 こうしてジュリアがハナ、遠征馬2頭がその後ろにつけ、ダンディキングやマンジュデンコウベがその後ろ、とおおむね戦前の予想通りの位置取りになったが、ペースは思いのほか速くならない。ハロンラップ12秒台後半から13秒台に入るか、というあたり、ボスアミーゴやマイニングプレスが引っ張りながら5・6番手近辺にいるのだから、オープンという事を考えればややスローか。

 しかしやはりオープン馬の戦い、いつまでもスローのままにはしておかない。向こう正面、マクロプロトンがノムラリューオーに並びに行ったところから徐々にペースが上がり始め、これにあわせたノムラリューオーがペースアップ、そしてジュリアを捉まえに行った頃には流れはすっかり速くなっていた。この辺ではハロン12秒台前半にアップ、中団にいた馬たちも前へ前へと詰めて来るのだが、レースが進むにつれ激しさを増す流れに思うように動けない。

 3コーナー過ぎから早々と先頭に立ったノムラリューオーは、後続の追い上げを受けながらも抜群の手応えを維持。そして直線の攻防もノムラリューオー優勢で推移した。
 そこまで他の動きを見ながらタイミングを計っていたノムラリューオー、いよいよ追い出しにかかるとすっと身体一つ抜け出してくる。マクロプロトンは「追い出したところでフワッとしてしまって(森騎手)」一歩後退、内に突っ込んだマンジュデンコウベの脚色がいいが、こちらもノムラリューオーを交わすまでには至らない。タイキリオンは直線半ばにしてまだ2,3馬身後方、勢いは付いているが、マクロプロトンを交わせるかどうか、というところ。

 ゴール前最後の攻防、マンジュデンコウベが渾身の追い上げを見せて馬体が並ぶところまで迫る。が、あと少しで鼻面が揃いそう・・・というところがゴール。ノムラリューオーがクビ差で接戦を制した。
 3着争いは最後伸びたタイキリオンがマクロプロトンを交わし、タイキリオンが3着、マクロプロトンが4着となった。


優勝馬関係者 勝ったノムラリューオーは父スキャン・母ノムラテスコレデー牡9歳。南関クラシックに乗り、3歳秋にJRAに移籍した後もグレードレースで上位に入るなど早くから活躍。その後しばしば長期休養、ここ数年は休み休みにしか使えない状況だったが、前走優勝で勢いに乗っての参戦だった。このレース後岩手移籍の予定もあったそうだが、優勝したため次走は南関の適距離のレースを選んで出走する模様とのこと。

 なおこのレースはスタリオンシリーズの「ネオユニヴァース賞」になっており、優勝馬馬主には副賞としてネオユニヴァース号の配合権利が贈られた。(写真/左より石井勝男調教師、小林俊彦騎手、馬主野村昭夫氏)

■ 勝利ジョッキーコメント
 どこからでも動ける馬だと聞いていたので、自分では馬群の中でもいいかと思っていた。それが凄く速いスタートを切って、じゃあそこから下げるよりは前に行こうと。先行馬に不利なコースなので本当は外を回りたかったんだけどね。でもずっといい手応えで走っているし、後ろから攻められても余力があった。先頭に立った時ちょっと物見をしたけれど、大丈夫だろうと思いました。(小林俊彦騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 4歳以上57kg 3歳55kg 牝馬2kg減 転入後1走以上
優先出走権
レース名の由来 「シアンモア」:岩手県雫石に所在する小岩井農場がイギリスから輸入した馬で、第2回から第4回まで3年連続で日本ダービー馬を輩出した名種牡馬。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 4387 582 3連複 42603 3535
複勝 2165 241/427/632 3連単 165612 1487
枠連複 21341 1813 ワイド 10080 334/1085/873
馬連複 40766 1425
馬連単 53147 1137
340101


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