注目レース

■ 先週のレース結果 −2008年 1回水沢開催後半− 
取材・文/テシオ編集部
4月12日(土) 10R
特別 第26回 岩手日報杯 /B1・水沢ダ2000m・別定 曇・良
ニシノグレイシャ 楽々逃げ切り4馬身差完勝!NAR成績
岩手日報杯
楽に流して4馬身差。ニシノグレイシャが完勝した(Photo/横川典視)
ダート2000mの中距離戦・岩手日報杯は1番人気のニシノグレイシャが楽々逃げ切って完勝。昨季はオープンでも好走していた貫禄を示した。
 レースは序盤からニシノグレイシャのペースとなった。外から押してハナに立っていったのはニシノグレイシャ。鞍上の小林騎手は「外枠だったし2番手くらいでもいいと思っていた」とレース後に語っていたが、他に競り合おうという馬もおらずすんなりハナを確保。これでニシノグレイシャにとっては大きく有利になった。

 2番手はドントコイタカトモで3番手にツジジオット。オリエントボスは内ラチ沿いに潜り込んで4番手、直後にサクラアリエルがいる。ペースはスロー、馬群が縦長になったのはスタート後の一瞬だけで、一周目のスタンド前ですでにガッチリ固まって団子状態。各馬の順位もほとんど変わらず淡々と進んでいく。

 ようやくレースが動き出したのは2周目に入った向こう正面も半ばにさしかかった頃だった。ツジジオットが下がっていくのと入れ替わりにサクラアリエルが上昇、これを受けてドントコイタカトモ、オリエントボスらも前との差を詰め始め、ペースが急激に速くなった。
 しかしニシノグレイシャは、そんな後続の追撃もものともせず自身もペースアップ。懸命に追い上げる後続には馬体を併せさせず、単独先頭を守ったまま3〜4コーナーから直線へ。

 直線に入ってしまえばもうニシノグレイシャの独壇場だった。鞍上の小林騎手が後を見て、じっくりと後方を確認したのが直線半ば。ドントコイタカトモはすでに引き離され、追っているのはオリエントボスとサクラアリエルの2頭。それもすでに数馬身離れていて、ニシノグレイシャを脅かせる位置にはいない。あとは流してゴールを駆け抜けるだけだった。
 2着はオリエントボスとサクラアリエルが最後まで競り合ったがクビ差でサクラアリエルに軍配。最後の直線で追い込んできたブラックオーメンだったが、こちらも及ばず4着に終わった。

 勝ったニシノグレイシャは父ブライアンズタイム・母ザリーナの牡8歳。昨秋岩手に転入してオープンでも好走しており、B1級に降級した前走は4着だったが、叩き2戦目の今回はきっちり実力を発揮して見せた。

■ 勝利ジョッキーコメント
 前走はまだ本調子ではなかったから、一度使った今回は力を出してくれると思っていた。ちょっとピリピリしていて行きたがる素振り を見せるけれど、すんなり流れに乗って4角先頭にもっていければ大丈夫だろうと。思い通りの流れになって、最後は無理に追わなくても勝手に引き離してくれました。(小林俊彦騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 B1級56kg B2級以下55kg 牝馬2kg減
優先出走権
レース名の由来 「岩手日報」:岩手県内を主要エリアとする新聞社で、その社名を冠とした競走。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1957 973 3連複 30972 1772
複勝 1020 339/67/178 3連単 137677 1674
枠連複 ワイド 6000 302/873/248
馬連複 34367 2259
馬連単 39773 1880
251766



4月13日(日) 10R
特別 第8回 菜の花賞 /3歳牝馬OP・水沢ダ1600m・馬齢
混戦の菜の花賞は マサノパンダが激戦を制す!NAR成績
菜の花賞
マサノパンダが初特別勝ち。牝馬戦線にも新主役登場(Photo/横川典視)
これといった軸がおらず混戦が予想された菜の花賞。実績馬を中心に4頭が人気を分け合った結果、3番人気のマサノパンダがピンクゴールドの追撃を振り切って優勝した。
 大波乱だった桜花賞の余韻もさめやらぬ水沢競馬場。菜の花賞も混戦が予想されていたが、実績あるピンクゴールドが1番人気、同じく実績あるジェベルロバーツが2番人気で、マサノパンダが3番人気となってレースの幕が開いた。

 ダッシュ良く飛び出したミラクルジョンコ、これをバトルアイとマサノパンダが追った時はしばらく3頭併走となったが、ほどなくミラクルジョンコ先頭、それを外マサノパンダ・内バトルアイが追う形で収まった。さらにそれをサチノマオとアイリッシュクインらが追いかけ、ペースはそれほど速くないながらも序盤の馬群はやや縦長に。
 とはいうものの、前の8頭ほどはほぼひとかたまりになっており、縦長に見えるのはピンクゴールドとモエレアンドロメダが離れた後方にいるため。このあたりの2頭の位置は前の集団から4〜5馬身離れたところだ。

 向こう正面に入って、マサノパンダがまず2番手に上がる。しばらくミラクルジョンコと併走する形で進み、残り600mの標識のあたり、ここでマサノパンダが早々と先頭に出ていった。これを見た後続も続々と上昇を開始し、後方の各馬は外から折り重なるように攻め上がり始める。
 そんな中、後方から上がってこようとしていた馬の6頭ほどが固まるうち、マツノマオやジェベルロバーツが進路を失う不利が発生。この2頭は行き脚が止まってしまってここで脱落、他もばらっと散らばってしまい、大外を捲っていたピンクゴールドだけが前の争いに加わってきた。結局これで、前にいて影響の無かったマサノパンダとサチノマオにミラクルジョンコ、そして後方から来たピンクゴールド、これら4頭が直線の争いを繰り広げることに。

 4コーナーから直線、捲ってきた勢いのままピンクゴールドがマサノパンダに並びかけ、一瞬ピンクゴールドが先頭に。しかしそれもつかの間、マサノパンダもしぶとく盛り返して先頭を奪い返す。そこからはこの2頭の激しい叩き合いとなった。
 まさに一進一退、両者死力を尽くしての戦いが繰り広げられたが、直線半ば、ピンクゴールドの攻勢が止んだところで勝負は決した。残り50mほど、マサノパンダが突き放し始めるとピンクゴールドにはもはや反撃の余力無く、1馬身半にまでリードが拡がったところがゴール。しかしマサノパンダ鞍上の菅原勲騎手はゴールの瞬間までムチを振り下ろし続ける、最後まで力を抜く事ができない激戦だった。

 ピンクゴールドが2着、3着はミラクルジョンコで、直線だけで追い込んできたモエレアンドロメダはわずかに及ばず4着。サチノマオが5着、2番人気のジェベルロバーツは3コーナーの不利もあって9着に終わった。

 勝ったマサノパンダは父マジックマイルズ・母ジョージバンダの3歳牝馬。デビューから初勝利まで3戦、認定勝ちを果たすまでさらに4戦。そのため2歳時の重特戦線には間に合わなかったが、ここまで牡馬の強豪と戦ってきた経験が活き、3歳春に素質開花となった。

■ 勝利ジョッキーコメント
 牝馬らしくカリカリしたところがありますが、それがレースで良い方に出ているようです。外枠だったのもむしろ良かったかも。並ばれたところでまた盛り返すあたり、レースで力を発揮するタイプなんでしょうね。(菅原 勲騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 牝馬53kg
優先出走権 1・2着馬に留守杯日高賞(4/29水沢ダ1600m)の優先出走権が与えられます。
レース名の由来 「菜の花」:春に咲くアブラナ科の黄色い花より。その種から取れる油は古くから菜種油として利用されていたほか、花もおひたしやあえものになる。岩手県内の見頃は4月から5月にまたがる。東北農業研究センター(盛岡市)の菜の花畑が有名です。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2364 486 3連複 38768 386
複勝 2244 142/285/36 3連単 145774 321
枠連複 19723 3731 ワイド 9397 1096/62/96
馬連複 34961 5204
馬連単 46189 3447
299420



4月14日(月) 10R
特別 第10回 大屋梅賞/C1・水沢ダ1600m・別定

コスモパライソ逃げ切った! 木村暁騎手復帰後初の特別制覇!NAR成績
大屋梅賞
非常にしぶとい走りでコスモパライソが逃げ切った(Photo/横川典視)
オンワードリリカが取り消して9頭立てで争われた大屋梅特別は、木村暁騎手騎乗のコスモパライソが逃げ切り勝ち。木村暁騎手にとっては怪我で休養する前の八幡平特別以来、1年7ヶ月ぶりの特別制覇となった。
 朝からの雨で昨日までとは一転して高速馬場となった水沢競馬場。C2級下位グループの1300m戦で1分20秒台が飛び出すほどで、この大屋梅賞も高速決着必至とみられた。

 人気の一角を占めると思われたオンワードリリカが当日取消となって、9頭立てで争われる事になったレースはテンポウキングが1番人気。コスモパライソがそれほど差のない2番人気で、以下マイディザート、ブライティアメセナ、ギンガスターまで5頭が単勝10倍以下。9頭中5頭が10倍以下で、それもある程度前に行きそうな馬が軒並み人気を集めていたあたり、ファンも追い込みのテンポウキングを支持しつつ前残りの可能性も感じていたのだろう。

 そしてレースもその通り、先行馬中心の展開となった。前に行きたそうな馬は何頭かいたが、スタート&ダッシュを決めたコスモパライソがハナを奪い、2番手には同じようなスタートを切ったブライティアメセナが付ける。外からビバサーストン、内にはグランドサンデーやテンポウキング、ギンガスターと続いたが、テンポウキングがすでに先行グループの直後にいることで分かるようにペースはスロー、各馬ガッチリ手綱を抑え、9頭がほぼ一団で進んでいく。

 転機は3コーナー手前で訪れた。ここでちらりと止まりそうな気配を漂わせたコスモパライソを見て後続が一斉に追い上げにかかる。一瞬グッと固まりそうに見えた馬群。しかし、コスモパライソもペースを上げて抵抗し、後続、特にブライティアメセナに馬体を併せさせない。この辺の動きのおかげでスローの流れはいつの間にかハイラップに変貌。特に中団勢にとっては追っても追っても追いつけない、非常に厳しい流れになってしまった。

 直線、ブライティアメセナが勝負をかける。コスモパライソの外から並んで先頭へ、そしてそのまま押し切ろうと鞍上も懸命のアクション。直後にいるテンポウキングの脚色はもはや同じになっており、これで交わし切れたら勝利はブライティアメセナのものになる。しかしコスモパライソも粘りに粘った。レース終盤になってなおペースを上げ続け、それでなお脚が止まらないのだからしぶといのひと言だ。

 ブライティアメセナ優勢に見えた攻防だったが、しかしゴール寸前、ついにブライティアメセナの方がギブアップ。スタート直後から続いた2頭の戦いはコスモパライソに軍配が上がった。
 3着はテンポウキング、マクリ不発に終わったマイディザートが4着。ビバサーストンは4コーナーあたりからついていけなくなっていたが、最後は盛り返しつつ5着を確保した。
 
 勝ったコスモパライソは父パークリージェント・母ロードマドンナの牡5歳。下級条件ながら安定した成績を残していた3歳時に比べ、古馬となってからはやや苦戦続き。しかし経験を積むにつれ距離もこなし、前走に続いてマイル戦連勝で特別勝ちを果たした。

■ 勝利ジョッキーコメント
 スタートが速い馬なので出負けするとは思っていませんでしたが、それにしても今日はスタートが速くてすんなりハナが取れました。あとは折り合いにだけ気をつけて、4角先頭のパターンに持ち込めた時は“これでイケる”と思いました。3コーナーで手応えを悪く見せるのはいつもの事、ああ見せて余力が無くなっているわけではないんです。自分のレースができたらしぶとい馬ですよ。(木村 暁騎手)

出馬表・過去成績 NAR出馬表 07年結果 06年結果 05年結果
競走条件 C1級56kg C2級55kg 牝馬2kg減
優先出走権
レース名の由来 「大屋梅」:テレトラックが所在する秋田県横手市の「市木」とされ、1200年程前に小野春風の出羽征伐に随行した二人の武将がこの地に住みつき、梅を栽培したのが始まりと言い伝えられている。
 この人が植えた梅は「江津の庭梅」と呼ばれ、菅江真澄の紀行文「雪の出羽路」にて賞賛されるほどの見事な老梅だった。この江津の庭梅がたくさんの大屋梅林の元になり、大屋地区を美しい「梅の里」にした。
 現在は推定樹齢400年から300年ほどの老梅が各家の庭に点在しており、春には見事な花を咲かせつづけている。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2565 602 3連複 33084 1647
複勝 2214 295/201/814 3連単 127337 809
枠連複 13053 735 ワイド 8420 336/920/593
馬連複 31290 1066
馬連単 38314 783
255030


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