フルゲート12頭が揃った金杯。1番人気は道営から転入後2連勝しているリュウノラムタラで、2番人気も同じく転入後2連勝のモエレハナオーと道営からの転入馬が上位に並ぶ。以下シュロ、コンバットキックと続くが1番人気以外はそれほど差のないオッズとなった。
コース状態は相変わらずの不良だが、桐花賞後にコース状態ががらりと変わって逃げ馬圧倒的不利の状況。これがレースの行方にも微妙な影を落とすことになる。
ポンと飛び出したのは大方の予想通りエイプリルボーイ。サチノマオ、リュウノラムタラ、トーホウノゾミらがこれを追い、テンショウベスト・シュロ・モエレハナオーらがその後ろで一団を形成。コンバットキックはスタート直後から引いて最後方を追走している。ペースはいくぶん速めか、というくらいでそれほどハイペースではない。
エイプリルボーイの逃げ足は極々快調で抑えの効いたものだった。普通なら逃げ切りも十分可能な走りだったのだが、今日のコース状態がそれを許さない。あれほど快調に見えた脚色が4コーナーを回る頃には急激に衰え、あっという間に後続に追いつめられてしまう。
後ろから追い上げてきたのはモエレハナオー、そしてシュロ。この2頭はここまでずっと互いにマークしあっていたが、勝負所にさしかかってほぼ同時に仕掛け始めた。直線入り口ではこの2頭が一線に並んで追い比べの体勢、ゴールデンクリークやコンバットキックも迫ってきているがまだ1〜2馬身後ろで、この時点では菅原勲・小林俊彦の一騎打ちムード。
しかし、エイプリルボーイを交わした2頭だったが、その後の伸びがジリジリとしてもどかしい。やや間隔を開けて争うのだが、脚質が似ているのか、なんとかシュロが前に出たか、いやモエレハナオーが差し返したか・・・となかなか決着がつかない。そうこうしているうちにどんでん返しの瞬間が訪れる。大外からコンバットキックがすっ飛んできたのだ。
道中は最後方、直線入り口では6番手あたりにいたコンバットキックは、直線半ばまでは他と同じような脚色だったがそこから目の覚める様な伸びを発揮。前で競り合う2頭が抵抗する間もあればこそ、まさに並ぶ間もなく交わすとそのまま1馬身半も突き抜けてしまった。若駒賞の勝ち方を彷彿とさせる鮮やかな差し切りだった。
モエレハナオー・シュロの競り合いはゴールまで続いて、結果シュロがハナ差先着。モエレハナオーは3着。10番人気ゴールデンクリークが健闘の4着入線で、勝負所で不利のあったテンショウベストは立て直したものの5着が精一杯。1番人気リュウノラムタラは7着に敗れた。

勝ったコンバットキックは父タヤスツヨシ・母クワンインサンの牡3歳。前走・JRA遠征は結果を出せずに終わったが、逆に遠征の疲れもなく挑む事ができ、重賞初制覇を果たした。
なお、このレースは社台スタリオンステーション協賛スタリオンシリーズ「ダンスインザダーク賞」となっており、優勝馬の馬主にはダンスインザダーク号の種付け権利が贈られた。
(写真は目録を手にする優勝馬馬主・(株)ウェルネット氏と三野宮通調教師)
出たとこ勝負でレースを進めるつもり。スタートでやや立ち後れ加減だったので構えていくことにしました。どの馬にもチャンスがあるメンバーだったので勢いよく上がっていく馬の後ろについていこうと。5番の後ろに行こうかと迷ったんだけど、あっちは前が塞がりそうだなと思ってね。これは外に行って良かった。こっちも3〜4コーナーで少し塞がったけども、その分脚を溜められた。乗る予定がなかった馬に乗れて勝って、今日は全てがうまくいきました。いいお年玉をもらいましたよ。(草地保隆騎手)