■ 2007年 12回水沢 重賞・特別レース結果 取材・文/テシオ編集部
金杯 初夢賞 六華賞

2008年1月2日(水) 9R 社台スタリオンステーション協賛
重賞 第34回 金杯(ダンスインザダーク賞)/3歳・水沢ダ1600m・定量 小雪・不良
またしてもコンバットキック 直線一気の差し切り勝ち!!NAR成績NAR出馬表

豪脚再び。コンバットキックの大外強襲が決まる(Photo/横川典視)
 明け3歳となった若駒たちの勢力図が明らかとなる金杯。新年早々主導権を握ったのは、菅原勲・小林俊彦の懸命の競り合いを大外から交わしきったコンバットキックだった。
 フルゲート12頭が揃った金杯。1番人気は道営から転入後2連勝しているリュウノラムタラで、2番人気も同じく転入後2連勝のモエレハナオーと道営からの転入馬が上位に並ぶ。以下シュロ、コンバットキックと続くが1番人気以外はそれほど差のないオッズとなった。
 コース状態は相変わらずの不良だが、桐花賞後にコース状態ががらりと変わって逃げ馬圧倒的不利の状況。これがレースの行方にも微妙な影を落とすことになる。

 ポンと飛び出したのは大方の予想通りエイプリルボーイ。サチノマオ、リュウノラムタラ、トーホウノゾミらがこれを追い、テンショウベスト・シュロ・モエレハナオーらがその後ろで一団を形成。コンバットキックはスタート直後から引いて最後方を追走している。ペースはいくぶん速めか、というくらいでそれほどハイペースではない。

 エイプリルボーイの逃げ足は極々快調で抑えの効いたものだった。普通なら逃げ切りも十分可能な走りだったのだが、今日のコース状態がそれを許さない。あれほど快調に見えた脚色が4コーナーを回る頃には急激に衰え、あっという間に後続に追いつめられてしまう。
 後ろから追い上げてきたのはモエレハナオー、そしてシュロ。この2頭はここまでずっと互いにマークしあっていたが、勝負所にさしかかってほぼ同時に仕掛け始めた。直線入り口ではこの2頭が一線に並んで追い比べの体勢、ゴールデンクリークやコンバットキックも迫ってきているがまだ1〜2馬身後ろで、この時点では菅原勲・小林俊彦の一騎打ちムード。

 しかし、エイプリルボーイを交わした2頭だったが、その後の伸びがジリジリとしてもどかしい。やや間隔を開けて争うのだが、脚質が似ているのか、なんとかシュロが前に出たか、いやモエレハナオーが差し返したか・・・となかなか決着がつかない。そうこうしているうちにどんでん返しの瞬間が訪れる。大外からコンバットキックがすっ飛んできたのだ。

 道中は最後方、直線入り口では6番手あたりにいたコンバットキックは、直線半ばまでは他と同じような脚色だったがそこから目の覚める様な伸びを発揮。前で競り合う2頭が抵抗する間もあればこそ、まさに並ぶ間もなく交わすとそのまま1馬身半も突き抜けてしまった。若駒賞の勝ち方を彷彿とさせる鮮やかな差し切りだった。

 モエレハナオー・シュロの競り合いはゴールまで続いて、結果シュロがハナ差先着。モエレハナオーは3着。10番人気ゴールデンクリークが健闘の4着入線で、勝負所で不利のあったテンショウベストは立て直したものの5着が精一杯。1番人気リュウノラムタラは7着に敗れた。

 勝ったコンバットキックは父タヤスツヨシ・母クワンインサンの牡3歳。前走・JRA遠征は結果を出せずに終わったが、逆に遠征の疲れもなく挑む事ができ、重賞初制覇を果たした。

 なお、このレースは社台スタリオンステーション協賛スタリオンシリーズ「ダンスインザダーク賞」となっており、優勝馬の馬主にはダンスインザダーク号の種付け権利が贈られた。
 (写真は目録を手にする優勝馬馬主・(株)ウェルネット氏と三野宮通調教師)

■ 勝利ジョッキーコメント
 出たとこ勝負でレースを進めるつもり。スタートでやや立ち後れ加減だったので構えていくことにしました。どの馬にもチャンスがあるメンバーだったので勢いよく上がっていく馬の後ろについていこうと。5番の後ろに行こうかと迷ったんだけど、あっちは前が塞がりそうだなと思ってね。これは外に行って良かった。こっちも3〜4コーナーで少し塞がったけども、その分脚を溜められた。乗る予定がなかった馬に乗れて勝って、今日は全てがうまくいきました。いいお年玉をもらいましたよ。(草地保隆騎手)
優先出走権
レース名の由来 「金杯」・・・岩手県の予想新聞社でつくる予想新聞連盟から、この競走に対し副賞として純金製の「金杯」が贈られることに由来するもの。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 4806 374 3連複 57363 817
複勝 2601 125/265/292 3連単 140126 186
枠連複 23109 361 ワイド 13271 263/242/770
馬連複 53006 1019
馬連単 47368 385
341650



2008年1月3日(木) 9R
特別 第8回 初夢賞 B2・水沢ダ2000m・別定 曇・不良
コアレスコンドル 中10日をものともせず特別連勝!NAR成績NAR出馬表

マイネピルエットを振り切って、コアレスコンドルが特別連勝を果たす (Photo/横川典視)
 10頭が争ったダート2000mの中距離戦・初夢賞は、先日かまくら賞を勝ったコアレスコンドルが優勝。実質連闘での特別連勝というなかなか稀な結果を残して見せた。
 昨日よりはいくらか寒さの緩んだ水沢競馬場だったがコース状態は相変わらずで、逃げ・先行系よりも差し・追い込み系が活躍するシーンが多い。

 この初夢賞、距離もあって“どうしても逃げたい”というタイプがおらず、展開的にどう転ぶか微妙な所があった。それもあって1番人気リボハーン、2番人気コアレスコンドル、3番人気ミルウイニング、というふうに並んだが、おおかた専門紙の印どおり、オッズの雰囲気も何となく絞りきれなさそうな気配が漂う。

 そんなレースをまずはケージールドルフが引っ張った。前走はマイル戦で先行差しを決めている同馬だが今回は逃げを選択。ゴールデンパンジー、デュアルライフらを引き連れて先頭を進んでいく。
 ペースを落として楽に逃げている様に見えるケージールドルフだったが、内情はそれほど楽でもなかったようだ。もともと折り合いに苦労するタイプの馬、おまけにゴールデンパンジーがすぐそばにいたせいで「そばの馬を見て余計に行く気になる(関本浩司騎手)」と息を抜く暇がない。それでも2500mを乗り切れるほどなので簡単には止まらないものの、楽ができなかった分は最後の最後で効いてくることに。

 一方中団勢は、1〜2コーナーあたりから動き出したコアレスコンドルを筆頭にレース半ばから早々と動き出した。まずコアレスコンドルが、そしてマイネピルエット、グレイスオペラと続々外を回って上昇開始。3コーナーにかかるころにはコアレスコンドルはケージールドルフの直後に、マイネピルエットらもそのすぐ後ろまで迫ってくる。この辺の展開の急さは、向正面入り口あたりで4番手にいたミルウイニングが3コーナー手前で最後方になっていたことでも分かる。

 逃げ粘るケージールドルフを先頭に突入していった直線の攻防は、1馬身強のリードを守るケージールドルフをコアレスコンドルとマイネピルエットが追い上げる形で始まった。必死に粘るケージールドルフを捉えようとするコアレスコンドル、そしてそのコアレスコンドルを外から交わそうとするマイネピルエット。三者三様の懸命の戦いがしばらく続いたが、のこり100mあたり、コアレスコンドルがグッと前に出たところでまずひとつの戦いに終止符が打たれた。
 そしてもうひとつの戦いはゴール寸前まで続く。コースの真ん中を抜け出すコアレスコンドルと、外から何とか馬体を併せようとしているマイネピルエット。最後は急激に差が詰まったが、ここはコアレスコンドルが凌ぎきった。直線入り口から続いた戦いの結末は、僅かにアタマ差しかなかった。
 3着は10番人気のグレイスオペラで、こちらも勝ち馬らに劣らぬ伸びをみせて、優勝には及ばなかったもののしっかり3着を確保。1番人気リボハーンは勝負所でスムーズに進めなかった分伸びきれず4着、直線だけで追い上げてきたミルウイニングが5着となり、ケージールドルフは最後に失速して6着に終わった。

 勝ったコアレスコンドルは父タイキブリザード・母フオーチユーンズフオリイの牡5歳。シルバーステッキ賞7着からはじまって5戦連続特別出走というのはこのクラスでは珍しいが、かまくら賞優勝から中10日、実質連闘での特別戦連勝というのも珍しい記録だ。

■ 勝利ジョッキーコメント
 距離があるからゆっくり仕掛けていくつもりだったのですが、逃げ馬の手応えがあまりにも楽そうだったので早めに動くことになりました。あちらには前回乗って勝っているし、こっちの馬に乗った以上、簡単に負けるわけにはいかないですからね。この馬はとにかく今の時期の不良馬場が得意。安心して乗ってこれます。(関本 淳騎手)
優先出走権
レース名の由来 「初夢」・・・元旦の夜に見る夢。または正月2日の夜に見る夢。古くは、節分の夜から立春の明けがたに見る夢。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 2215 478 3連複 45713 135
複勝 2212 553/114/119 3連単 131494 112
枠連複 15455 462 ワイド 11723 326/143/49
馬連複 42839 1616
馬連単 38582 964
290233



2008年1月6日(土) 9R
特別 第32回 六華賞 A2・水沢ダ2000m・別定 小雨・不良

人気に応えてベリーメリーホーク 接戦を制すNAR成績NAR出馬表

大外ベリーメリーホークが勝って特別3勝目 (Photo/横川典視)
 8頭立てで行われた歴史ある特別戦・六華賞。1着馬から最後尾までが1秒以内に納まるという大接戦となったが、1番人気ベリーメリーホークがしっかりと人気に応えて優勝した。
六華賞とは雪の結晶から採られたレース名だが、今日の水沢競馬場は気温が高く、レースの頃には小雨がぱらつくあいにくの天気。残念ながら六華に包まれてのレースとはならなかった。

 さて、8頭立てと少頭数でかつ各馬の脚質も比較的はっきりしていたせいか、展開はほぼ戦前の予想通りとなった。逃げを打ったのはトウショウグローズ、2番手にはカネショウエリート、3・4番手にクルセイズとアクトジロー。人気のベリーメリーホークは5番手あたり。やや遅めのペースの中、馬群は淡々と進んでいく。

 1周を経る頃、2コーナーを過ぎるあたりまで隊列に大きな変化はなかったが、その中からまずアクトジローが動き出す。そこまでずっと3番手を進んでいた同馬は向正面半ばあたりでじわりとペースアップ。カネショウエリートの外に被せる位置に迫る。その後ろではベリーメリーホークやエイシンガッサンも接近。3〜4コーナーでは6頭が前後3馬身ほどの圏内に、ぐっと固まってくる。

 直線に向いた時はトウショウグローズを先頭に、その後ろにクルセイズからベリーメリーホークまで4頭が一線という形。しかしその時には既にベリーメリーホークは加速モードに突入しており、程なく他馬を交わして先頭に立つ。ここまでよく粘ったトウショウグローズだったが内からクルセイズ、外からアクトジローに追い上げられて不利な体勢だ。

 難なく先頭に出たベリーメリーホークはそのまま後続を突き放そうとするが、内で食らい付くアクトジローも簡単に引き離させない。だが、内に刺さらないよう肩ムチを入れているだけのベリーメリーホークと、かたや全力で追っているアクトジローとでは余力の差は歴然。この競り合いは、少ない着差ではあったがベリーメリーホークがきっちりと凌ぎきった。
 3着は内クルセイズ、トウショウグローズは最後失速気味だったが4着を守りきり、エイシンガッサンが5着となった。

 勝ったベリーメリーホークは父ブラックホーク・母タケノパンジーの牡5歳。一昨年の冬に転入後は堅実な成績を残し、これで岩手では21戦10勝。特別戦は大屋梅特別・ふみづき賞につづいて3勝目となった。

■ 勝利ジョッキーコメント
 折り合いがつく馬なのでどこからでも動ける。それがこの馬の良いところですね。今日も最後まで余力があったので、並ばれていたけれど負ける気はしませんでした。(菅原 勲騎手)
優先出走権
レース名の由来 「六華」・・・雪の結晶が六角形であることから、その形を華になぞらえ命名されました。雪の結晶には同じ六角形でも様々な形があります。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 4543 3154 3連複 50499 2943
複勝 1591 647/84/157 3連単 224556 6122
枠連複 ワイド 12732 1104/1667/303
馬連複 58205 5991
馬連単 80299 7447
432425


| レース情報に戻る |

Copyright(c)2011 IWATE KEIBA KUMIAI All Right Reserved.