 復活V。これで期待が高まるサイレントエクセル (Photo/横川典視)
オープン級10頭が争った特別・あすなろ賞。みちのく大賞典のトライアルであり、今後の中距離路線の行方を占うのにも重要なレースだったが、4歳牝馬サイレントエクセルが優勝、同じく4歳牡馬テンショウボスが2着となり、またオウシュウクラウンも復活気配の5着と、みちのく大賞典にむけて4歳勢が実力をアピールした。
オープンの有力どころの戦いとあって、レースは序盤から各馬の思惑がぶつかり合う展開となった。
ゲートが開いてポンと飛び出したのは最内サイレントエクセルと4枠ヤマニンエグザルト。ここではサイレントエクセルのダッシュが速く、そのままハナに立つかと思われたところで今度は外からオウシュウクラウンが押して出てくる。
オウシュウクラウンの方は「スタートが良ければ、気合いをつける意味でも前に行こうと思っていた(小林俊彦騎手)」、サイレントエクセルの方も「自分のがダッシュが速いと思っていたから、行く馬がいなければ逃げるつもりでいた(板垣吉則騎手)」と、どちらも自分が逃げる事を辞さないつもりでスタートを切っている。しかしここはサイレントエクセルが引いて3番手、ハナに立って馬群を引っ張るのはオウシュウクラウンとなった。
年度代表馬の久々の逃げにどよめく場内。ペースも落としてマイペースに持ち込もうというオウシュウクラウンをヤマニンエグザルト、サイレントエクセル、テンショウボスらが追いかけるが、各馬ここではまだ無理をしない。「道中は行く気をしっかり出していた(小林騎手)」というオウシュウクラウン、やや緩いペースのまま向こう正面をすぎ、3コーナーにかかるところでは後続を2馬身近く引き離して逃げ切り体勢に。早々と勝負を決めてしまうのか、このまま逃げ切るのか?
しかし後続も黙ってはいない。4コーナー手前、2番手に上がってきていたテンショウボスがオウシュウクラウンの外から並びかけ、そのまま交わして先頭に立つ。直後にはサイレントエクセルとタイキコジャックも接近している。
直線半ば、オウシュウクラウンの脚が止まって今度はテンショウボスが突き放しにかかる。が、テンショウボスも先頭に立ったところで脚が鈍り、少しもたついたところを内からサイレントエクセルが猛追。
並んだ、と思ったらスッと抜けだしてきていた。弾むように伸びたサイレントエクセルがスッと先頭に立ち、差を拡げ始めたところがゴール。3/4馬身差ながら鮮やかな勝利だった。
2着はテンショウボス、3着は外から追い上げたタイキコジャック。ゲイリーエクシードが4着、オウシュウクラウンは勝ち馬から4馬身弱放された5着。勝ちタイムは2分1秒1の1900mレコードタイとなった。
勝ったサイレントエクセルは父ウイングアロー、母メイプルダンスの牝4歳馬。昨年は牝馬重賞3冠を達成する大活躍だったが冬場調子を落とし、近走は勝ち星から遠ざかっていた。この復活Vで再び今後の期待が高まる。次走はみちのく大賞典が濃厚。
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控えて溜めても、早めに前にいっても大きく変わるタイプの馬ではないから、じゃあニホンピロゼンよりも前でレースをしよう、あっちが前にいったらついていこう、と思っていました。前走、いったん下がってまた盛り返しているようにスタミナはあるんですよ。だから前にいっても無理しているつもりはなかったです。雨が降って軽いコースになったのも良かった。恵みの雨でしたね。(関本 淳騎手)