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■ 先週のレース結果 −13回水沢開催−
取材・文/テシオ編集部


3月24日 10R

 奥州市職員奥馬の会会長杯/A1・A2混合 水沢ダート1600m 曇・良
−人気薄ジュリア逃げ切る! 2着は最低人気馬で大波乱−NAR成績NAR出馬表
 1600mのダート戦・『奥州市職員奥馬の会会長杯』はA1・A2級馬混合による12頭の戦いとなった。
 例年、休載明けはコース状態が軽かったり重かったり、先行有利だったり差し有利だったりと極端になっているものだが、その例にもれずこの日もかなりはっきりとした先行有利。
 そんなコース状態で水を得た魚のように元気さを取り戻したのがジュリア。スタートから終始リードを守り続け、そのまま大波乱のゴールへと飛び込んだ。
写真/強気の先行策が見事に決まったジュリア。 (Photo/佐藤 到)
 前に行きたい馬が何頭かいて、スタート直後のハナ争いはいつもよりやや激しい印象だった。外のジュリア、ルーキーナカヤマにトキオパーフェクト、さらに内からプリンセスワールドやベルモントサファリも加わりかけて、最初の4コーナーのつっこみは5頭が一団になるかという体勢。しかしジュリアが敢然とハナに立って譲らない姿勢を見せると次第に争いは収まり、1コーナーから2コーナーへは先頭ジュリア、2番手ルーキーナカヤマ、3番手トキオパーフェクトがほぼ1馬身間隔で連なる形に。

 あまり隊列の変わらない、縦長の展開が動き始めたのは向こう正面半ばを過ぎたあたり。2番手グループの手応えが怪しくなる一方、後続の差し馬グループもじわじわと差を詰め始め、人気上位のマチカネダイキチ、スウィープザボード、トーホウライデンらは一団となって後方から中団へと浮上。ここで2番手以下はほぼ一団となったといっていいくらいに差がつまる。
 しかし、ジリジリとしか差を詰めてこない後続を尻目に、ジュリアは早くも3コーナー手前から勝負に出る。3〜4コーナー中間で後続に2馬身ほどの差をつるとその勢いのまま直線へ突っ込む。激しくムチを入れて気合いをつける鞍上に応えたジュリア、直線に向いた時にもまだ2馬身強のリードをキープ。

 そこからはもう、ジュリアの独壇場だった。追いすがるマチカネダイキチは手応え一杯、その外から来るブラックオーメンも2番手集団に加わったあとはジリジリとしか伸びてこない。スウィープザボードやトーホウライデンはさらにその後方でもがいており、内で粘っていたインターサウンドの伸び脚がむしろ目立つくらい。
 2馬身、2馬身半、3馬身。リードは拡がる一方。ゴール手前50mほどのところで齋藤騎手が後ろを振り返った時には、もうすでに決着が付いていた。最終的な着差は3馬身。圧勝といっていい内容だった。

 2着争いは最後までもつれたが、終始内を突いたインターサウンドが直線するすると抜け出して単独2着を確保。マチカネダイキチやブラックオーメンらの人気上位勢はその後ろに固まって入線。1番人気マチカネダイキチが3着を確保したものの、勝ったジュリアは7番人気、2着のインターサウンドに至っては12頭立て最低人気の12番人気で、馬単は24万、3連単はなんと236万2860円という大波乱となった。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1883 98 3連複 30583 26
複勝 1819 78/8/643 3連単 96051 3
枠連複 14986 16 ワイド 7567 18/255/42
馬連複 31983 11
馬連単 36487 11
221359




3月25日 10R

 岩手競馬奥州サポートクラブ杯/A1級 水沢ダート1800m
−エースが決めた! ヤマニンエグザルト貴重な1勝を挙げる−NAR成績NAR出馬表
 ダート1800mで行われた『岩手奥州サポートクラブ杯』。4日間の中で最上位クラスの馬たちが戦うこのレースは、JRAオープン2勝、G2でもあわやという走りを見せていたニューベリー、02年のNZTG2優勝、その後障害で2勝という異色の経歴を持つタイキリオン、南関重賞2勝、各地でオープンを張ってきたトミケンマイルズらの有力転入馬勢に岩手のオープン級が立ち向かう、という興味深いレースとなった。
写真/好枠を利して逃げ切ったヤマニンエグザルト(Photo/佐藤 到)
 どの馬が前に出るか、距離の巧拙・枠順を考えると読みづらい部分があったが、ゲートが開いてみれば最内枠のヤマニンエグザルトがさっとハナに立ち、これにやはり内枠のニューベリー、トミケンマイルズが従うという展開となった。

 1周目の直線、はや馬群は縦長になる気配を見せる。というのも先頭ヤマニンエグザルトのペースがなかなかに速く、後続に競られたらなお引き離す、という感じで進むゆえ。最初の直線出口での差は1馬身ほどに縮まっていたのだが、ヤマニンエグザルトはコーナーを進みながら再び差を拡げ、向こう正面に入る頃には2馬身半ほどに拡がってくる。
 向こう正面後半、いくらヤマニンエグザルトとはいえさすがにややペースが落ち、これに乗じてトミケンマイルズやニューベリーが差を詰めようとする。その後ろの馬群はといえば向こう正面半ばですでに置かれ気味、いつもならこのあたりからまくり脚を見せるゲイリーエクシードもムチを入れつつ最後方に下がってしまうような状況で、直線を待たず3コーナー辺りですでに勝負は前3頭に絞られてしまう。

 直線にはヤマニンエグザルト、ニューベリー、トミケンマイルズの順で進入。この辺でもまだリードは2馬身ほどあり、このまま行けばヤマニンエグザルトの楽勝ムード。
 しかし、ゴールを前にしてヤマニンエグザルトの脚が急激に鈍る。速いペースで進んできたのと。ずっと先頭にいた事で馬がややソラを使い始め、突然バタバタと進まなくなったのだ。
 これで俄然面白くなったのが2番手にいたニューベリー。懸命に逃げ込みを図るヤマニンエグザルトを目指してぐいぐいと追いつめはじめ、2頭の差はあっという間に2馬身、1馬身へと縮まっていく。
 そしてゴール寸前、ついに2頭の馬体が並ぶまでの接戦に。勢いでは明らかにニューベリー、しかしゴール板ではかろうじてヤマニンエグザルトがクビ差をキープ。ベテラン対決は僅差で岩手の20勝馬に軍配が上がった。
■ 勝利ジョッキーコメント
 今日は妙に行きっぷりがよくて、道中はずっとかかりっぱなし。1頭になるとトボける馬だし、これは絶対最後まで保たないなと思いました。それでも勝てたのは、中間しっかり乗り込んでいて調教が進んでいたのと、あとは今日みたいな走りやすいコース状態が良かったのでしょう。(板垣吉則騎手)

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1996 555 3連複 35058 4680
複勝 1664 533/263/238 3連単 132125 2903
枠連複 16215 1293 ワイド 9676 799/2059/590
馬連複 36746 3131
馬連単 53999 2557
287479




3月26日 10R

 奥州競馬振興懇話会会長杯/3歳A1級 水沢ダート1600m・別定 晴・稍重
−豪快な末脚で女王撃破! マツリダワルツ−NAR成績NAR出馬表
 エーデルワイス賞G3を優勝し、2006年度岩手競馬の2歳最優秀馬にも選ばれているパラダイスフラワーが出走。3歳の実質オープン級が揃ったここでも女王の優位は動かないと思われた。
 しかし、レース結果は・・・。意外な波乱の主役となったのは、出走馬中最軽量、389kgしかない牝馬のマツリダワルツだった。 
写真/末脚炸裂!マツリダワルツが女王撃破を果たした。 (Photo/佐藤 到)
 スタートで先頭に立ったのはやはりパラダイスフラワー。オーナーズスキャンやカネショウエリート、セイントセーリングら骨っぽい面々が並びかけてくるものの、女王は慌てず騒がずペースを握り、むしろ引っ張るくらいの手応えのまま最初の直線、向こう正面へと進んでいく。
 この頃マツリダワルツは先頭から十数馬身離れた後方2番手。この馬にとってはいつも通りのポジションから徐々に上昇を始めているものの、先頭グループの脚色はあくまでも軽快。ここ数日のコース状態を考えに入れれば、いくらなんでも出番は回ってこないだろう・・・マツリダワルツはそう思わせるくらい離れた位置を進んでいた。

 そんなマツリダワルツに好機が舞い込み始める。3コーナー、それまで先行集団を形成していたカネショウエリート、そしてセイントセーリングが脱落し始める。4コーナーでパラダイスフラワーが息を入れたおかげでこれら先行グループは再び差を詰める格好になりはしたが、前を行くパラダイスフラワーとの手応えの差は歴然、遠くないうちにふりほどかれるだろう事は明らかだった。
 この時マツリダワルツは、馬群の中を縫うようにポジションを上げて7番手辺りまで来ている。順位はほとんど変わっていないが、先頭との差は6馬身ほど、さっきとは明らかに違う、もはや射程圏といえる位置だ。

 4コーナー先頭の位置から押し切りを図るパラダイスフラワー。だが、その走りはやや首を上げ気味にして苦しそうな。ここまで競られたのが今になって応えてきたか、はたまた+7kgの馬体重が響いたか。いずれいつもの軽快なペースではなく、脚の上がった2番手グループすら思うように引き離せない。

 ここからがマツリダワルツの見せ場となった。大外に持ち出したマツリダワルツ、直線に向くとそれまでのフワフワした走りが一変、大きな脚の振りで砂を蹴り上げながら加速し始める。直線半ばに来た頃には明らかに他馬を上回る脚色で2番手グループをあっという間に捉える。そして前は?
 その先頭・パラダイスフラワーは、ゴール手前まで来ると脚が上がって思うように進んでいない。それでも内から並んできたダンストンリアルは意地で振り切った。しかし、離れた大外を伸びてきたマツリダワルツには、すでになすすべがなかった。
 鞍上のムチの連打でさらに伸びたマツリダワルツ、最後は1馬身1/4突き抜けて快勝。女王パラダイスフラワーは2戦続けての土となった。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 3508 156 3連複 38132 1033
複勝 2518 214/838/147 3連単 161983 342
枠連複 22721 2376 ワイド 10189 1221/117/800
馬連複 36425 4241
馬連単 53548 1115
329024




3月27日 10R

 水沢商工会議所杯/A1級 水沢ダート1600m・別定 曇・稍重
−最終日も波乱! ブラーボウッズ渾身の差しを決める−NAR成績NAR出馬表
 A級エクセレント競走の常連が揃った『水沢商工会議所杯』。4歳馬から9歳馬まで幅広い世代が優勝を争ったが、勝ったのは最年長・9歳のブラーボウッズ。シーズンこれまでの3勝はいずれもどこかに万馬券が飛び出す波乱だったが、4勝目もやはり万馬券に彩られた結末となった。
写真/直線猛烈な差し。ブラーボウッズは今期4勝目をゲット (Photo/佐藤 到)
 先行馬が多い中、それでもハナを奪うと目されていたのは最内枠のダンディキング。4歳馬ながらしぶといスピードが持ち味のこの馬が逃げれば、展開もこの馬向きになるはず・・・しかしダンディキングがスタートでわずかに遅れ気味になったのが全てを変えてしまった。

 懸命に押して前に出ようとするダンディキングだったが、加速がつき始めたところで最初の4コーナーにさしかかってしまって、結果ローランボスコに前に出られてしまう。その外にはこれも前に行きたいキタノソナタ、さらに外にはオリエントボス。1番人気ダンディキングは3〜4番手のポジションとなり、同馬にとっては序盤から苦しい展開。
 一方、ハナに立ったローランボスコにとっては願ってもない展開になっていた。これまで上位に入ったときはいずれも先行策。逃げた事こそ岩手では初めてだが、得意の水沢コースでいきなりベストポジションを確保できたのだ。

 快調に先頭を行くローランボスコ。追っているキタノソナタは向こう正面後半に、オリエントボスも3コーナー手前で脱落し、替わって2番手に上がってきたダンディキングも懸命に押しながらで手応えの差が明らか。
 スムーズな足取りで直線に進んだローランボスコ。ダンディキングは懸命に追っては来るものの脚色は一緒かやや劣る感じ、オリエントボスやマイニングプレス、マツリダブロッコらは3番手集団で一杯一杯、直線半ばにして逃げ切り体勢濃厚かと思われた。

 しかし、その時猛烈な勢いで追い込んでくる一頭の馬の姿があった。大外ブラーボウッズ。最初の直線では最後方、そこから徐々に順位を上げて勝負所では好位に取りついていたブラーボウッズだったのだが、直線に入って末脚が一気に爆発。直線も、それも半ばを過ぎてもの凄い伸びを発揮し始めたのだ。
 ローランボスコはダンディキングを振り切ってあとはゴールに飛び込むだけの位置だった。しかしブラーボウッズの勢いは何よりも勝り、ダンディキングはおろかローランボスコさえもあっという間に捉え、あまつさえ突き抜けたところがゴール。6番人気−7番人気の決着で馬単は2万570円、3連単は1番人気ダンディキングが3着に粘ったにもかかわらず7万6980円の波乱。ブラーボウッズは今期4勝全てに万馬券が絡むという波乱に彩られてシーズンを終えた。

発売票数 的中票数 発売票数 的中票数
単勝 1499 67 3連複 36480 299
複勝 2170 66/49/490 3連単 134553 129
枠連複 20748 170 ワイド 6213 74/231/152
馬連複 30052 221
馬連単 40953 147
272668


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