 なかなか勝てなかった特別戦をついに制覇したワラッテオクレヨ (Photo/佐藤 到)
リーディング上位騎手による腕と名誉をかけた闘い・ゴールデンステッキ賞。今年は上位12名が勢揃い、コース状態も悪化せず腕を競い合う舞台としては文句ない状態でレースが行われ、1番人気に支持された小林俊彦騎手のワラッテオクレヨが快勝。このレースとしては久しぶりに1番人気馬が優勝を果たした。
ほとんどの馬にとっては未知の距離であるダート1900m。例年スローペースになりがち、出方を窺いつつのレースになるのだが、今年は最初から先行馬がやり合う、息の抜けない流れになった。
内から関本淳騎手騎乗・3番人気のシュガーピュア、それに4番人気・村上忍騎手騎乗のロドリゴキンノホシ、9番人気沢田盛夫利騎手騎乗のアルスードアラジン、さらには7番人気・草地保隆騎手のバブルガムトミーも加わって先行争い。ロケットスタートを決めたシュガーピュアだったが、ここまで追われる形になるのは想定外か。先行4頭は一団となったまま、やや速いペースで進んでいく事になる。
ほぼこのままの形で進んだ向こう正面半ば、先行集団・中団グループそれぞれに動きが出始める。まず先行集団では逃げていたシュガーピュア、2番手のアルスードアラジンがほぼ時を同じくして失速。替わってバブルガムトミー。ロドリゴキンノホシの2頭が前に出るが、この時既にバブルガムトミーは手綱を押しはじめており、手応え的にはいつ止まってもおかしくない状態。
一方の中団グループではワラッテオクレヨ、コアレスブライト、エイシンウルフオーなどが上昇を開始。3コーナーを過ぎるあたりではバブルガムトミーを先頭に、各馬が折り重なるように凝縮していく。
なんとか粘っていたバブルガムトミーも直線入り口で力尽き、2番手にいたロドリゴキンノホシが先頭に立ったのもつかの間、すかさずエイシンウルフオー、ワラッテオクレヨやコアレスブライト、モエレタキシードらの差し馬勢が襲いかかる。中でも馬場の真ん中に持ち出したワラッテオクレヨの伸びが目立ち、一足先に馬群から抜けだしてくる。一方のエイシンウルフオーは脚色鈍ったロドリゴキンノホシを捌くのにのに一瞬のロス。これが勝負を決める事になった。
先に抜けだしたワラッテオクレヨを猛追するエイシンウルフオーだったが、ロスなく抜けだした分ワラッテオクレヨの勢いも止まらない。最後はクビ差まで迫る接戦となったものの、ワラッテオクレヨがついに交わさせることなくゴールに飛び込んだ。
2着はエイシンウルフオー、3着にロドリゴキンノホシが粘り、追い込んだモエレタキシードが3着にクビ差の4着。コアレスブライトは直線やや伸びを欠いて5着となった。
勝ったワラッテオクレヨは父ダミスター、母オハナチャンの牡5歳馬。今シーズン、C1級でスタートした当初は掲示板もおぼつかなかったが、秋にC2級に降級したのをはずみに4連勝、その後は特別戦でも好走する成長ぶりをみせ、近7走に限れば4勝2着1回3着2回と抜群の堅実さを誇っていた。これが特別戦初勝利。小林俊彦騎手はゴールデンステッキ賞4勝目となる。
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前走、前に行かないでいい結果につながらなかったので、今日は行こう、逃げようと思っていました。当然パラダイスフラワーが強いから、早めに来られたら苦しいなと思っていたけどなかなか来ない。こちらも追い出してパッと伸びるタイプでないからなるべくリードを作っておこうとしたけど、それにしても後ろが来ないから“えっ?”と思って後ろを見てしまいました。コースが軽かったのもあるだろうけど、今日は馬の力を出し切れたレースだったと思います。(菅原 勲騎手)