 持ったままの快勝だったパラダイスフラワー (Photo/佐藤 到)
8頭立てからパチョリが取り消して7頭となった2歳特別・ビギナーズカップ。パラダイスフラワーとボスアミーゴの2頭が人気を分け合ったが、勝ったのは1番人気となったパラダイスフラワー。それも2着に5馬身差・走破タイム1分12秒2という好内容での快勝となった。
スタートでポンと飛び出しハナに立ったパラダイスフラワーと、やや出足がつかず、前も外も塞がった4番手からとなったボスアミーゴ。レースの結果がこれだけで決まったわけではないが、終始スムーズなレースをしたパラダイスフラワーと、いくらか窮屈なレースで伸びきれなかったボスアミーゴの、2頭の関係の象徴的なシーンではあった。
パラダイスフラワーのレースはスムーズでかつスピード感に溢れ、これ以上のレースはないのでは、と思うほどだった。序盤こそマツリダランランに馬体を併せられていたものの、それを全く意に介せず、スピードに任せて自然に、徐々に引き離していく。
ボスアミーゴが迫ってきてからも同様で、特にムチで追い立てる事もなく、ただ自身のスピードに乗って飛ぶようにゴールを目指す。
直線に入ってからのパラダイスフラワーの走りはまさに圧倒的だった。後続をぐんぐん突き放し、ゴールした時は2着に5馬身差をつけてまだ手綱は持ったまま。優勝タイム1分12秒2は今シーズンの全レースの中でもトップクラスのタイムで、コース状態不良を考慮しても非常に優秀なものだが、直線の伸びはいかにもそれだけのタイムが出ているだろうと思わせるものだった。
一方のボスアミーゴはスタート後やや出脚がつかず、パラダイスフラワーの後方4番手からのレースになった。が、勝負所まで自由に動けず、ようやく動けるようになってパラダイスフラワーに迫っていった時には伸び脚の差がはっきりしてしまっていた。
3着はさらに6馬身離れてマツリダランラン、4着5着はまたさらに7馬身離れてミーナモーションとカネショウエリート。カネショウエリートは4コーナーまでは先行集団にいたももの、そこでムチが入り始めて遅れをとった。
勝ったパラダイスフラワーは父ティンバーカントリー、母ダイナコマネチの牝2歳。デビュー戦の芝こそ2着に敗れたが、ダートに替わった2戦目を圧勝。その勢いのまま特別制覇も成し遂げた。次走は未定だが、まだ認定競走を勝っていないので、それを狙っていくかどうかが焦点になる。
なお「パラダイスフラワー」という名は97年に岩手でデビューした馬にもおり、今のパラダイスフラワーは2代目となる(ちなみに今のパラダイスフラワーと同厩・同馬主)。
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他の馬が行くのならその後ろに控えて競馬を、と思っていましたが、今日は自分の馬のスタートも抜群に良かったので2番手になりました。ただ、位置取りとかコース・距離は気にならなかったですね。今日はもう完璧なレースでした。(板垣吉則騎手)