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メインレース結果速報/不来方賞
船橋・グレードアップが半馬身差で凌ぎ切る!マヨノエンゼルは三冠ならず
これでも遊び遊び走っているそうなのだから恐れ入る。よほどの器の持ち主かも (Photo/横川典視)
他地区から4頭、地元から8頭の12頭が争った不来方賞。岩手の3歳ダート三冠路線最終戦ともなったこのレース、1番人気に支持されたのはここに三冠達成がかかる岩手のマヨノエンゼルで単勝1.8倍。続くのは船橋・グレードアップで2.4倍。この2頭の単勝オッズはほとんど差が無く、馬単・馬複などもこの2頭の組み合わせのみが10倍以下という一本かぶりでまさに一騎討ちムードだった。
向こう正面2コーナーよりのスタート、ほぼ一線に飛び出した中から抜け出してきたのは、その2番人気グレードアップだった。
「指示は4、5番手くらいで行ってくれ、という話だった」という菅原勲騎手、しかし、スタートでちょっと立ち後れかけ、少し気合いをつけ気味にされたグレードアップは今度はそのまま先頭に立ってしまったのだ。外からはポアントゥブルボンが行こうとしてしばらく外で競り合っていたが、グレードアップにしても特に押すでもなく仕掛けるでもなく、馬なりで先頭に立ってしまっているのだからポアントゥブルボンには分が悪い。
結局ここはこのままの並びで収まり、そしてその後ろに愛知スギノブライアン、岩手トキワノマツカゼが追うという隊列で先行集団が定まった。マヨノエンゼルはいつも通りの中団やや後ろ目につけているのが見える。
(写真上/一周目のスタンド前を通過する馬群。グレードアップがハナを取った事がレースの行方を大きく左右した)
前半3ハロンは普通かやや遅めというペース。そこから1〜2コーナーにかけてグッとペースが落ちて1000m通過は1分3秒台。その後もペースはなかなか速くならない。先頭グレードアップ以下の隊列もほとんど動かず、離れ気味に進んでいるセンリグランピーと、さらに一頭大きく離れたリュウノリバティーの他の10頭はほぼひとかたまりだ。
しかし向こう正面半ば過ぎ、残り600mのあたりからレースが動き始める。「自分からペースを動かしに行った」というグレードアップ&菅原勲騎手が徐々に流れを早くし始めたのだ。
もちろんそれは、別にムチを入れるでもなく馬の行く気に任せたままにペースを上げていったのだが、それまでひとかたまりに近かった後続はあっという間にばらけ、そしてちぎれ始めた。
3コーナーを回り4コーナーにかかる頃には、グレードアップについていっているのはスギノブライアンとトキワノマツカゼの2頭のみになった。そしてマヨノエンゼルも、馬群を縫って後方から追い上げてきているが、この辺ではまだ5、6馬身後ろ。
直線に向いてすっかりソラを使い始め、おまけにスタンドを見たのか物見をしてヨレたりしていたグレードアップ、一時はスギノプライアンやトキワノマツカゼに並ばれそうになるが、しかし進路を定めて追い始めるとしっかり加速、この2頭は難無く振り切った。
そんなスギノブライアンらを並ぶ間もなく交わしてしまった馬がいる。・・・マヨノエンゼルだ!直線入り口で4、5番手、そこからコース真ん中に持ち出してグングン伸び始めたマヨノエンゼルはグレードアップめがけて見る間に詰め寄っていく。
2頭の脚色の差を見比べれば明らかにマヨノエンゼル優勢、同馬鞍上の小林騎手も「これなら何とか届く」と感じたという。
だが、2頭の差があとわずかというところまで来たところで、「それまですっかりトボけていたのが、追い上げられてやる気を出した(菅原勲騎手)」グレードアップがグッと脚を伸ばした。「届くと思った所で相手の馬に伸びられてしまった(小林騎手)」。
ちょうどそこがゴール。マヨノエンゼルはわずかに届かず、グレードアップが1/2馬身差で不来方賞を制した。
3着はスギノブライアン、4着はトキワノマツカゼ。5着には北海道のステートリーマナーが入線。1番人気から5番人気までの5頭が掲示板を占める順当な決着で、馬番3連単も1,500円と固い決着だった。
(写真/マヨノエンゼルは3冠ならず2着。「もう少しペースが速くなってくれていれば・・・とは思うが、これだけ伸びて届かなかったし、相手にもまだ伸びる余裕があったのだからね・・・」と小林騎手)
勝ったグレードアップは父プリサイスエンド・母デライトスライトの牡3歳。3歳秋にしてこの不来方賞が8戦目というキャリアの少ない馬だが要所で素質の高さを発揮。3歳重賞シーズン終盤のここで待望の重賞制覇を果たした。
なお、このレースは社台スタリオンステーション協賛・スタリオンシリーズの「フジキセキ賞」となっており、優勝馬馬主には副賞としてフジキセキ号の配合権利が贈られた。
(写真/副賞目録を持つ松代調教師ら優勝馬関係者)
■ 勝利ジョッキーコメント
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